ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

ソニー「VAIO」のこと

2008-09-08 11:35:18 | ニュース 
ソニーは、パソコン「VAIO」の異常発熱事故で一部機種を自主改修すると4日に発表した。この不具合を把握してから公表まで一年以上懸かった事になる。二階経済産業大臣は「ことの重大性から適当ではない」と指摘して、ソニーに適切な対応を求めた。

ディスプレーの枠部分が異常に発熱するといった不具合は、既に昨年8月には把握されていたが、経産省への報告は今年8月に行なわれた。ソニーによると、異常発熱の報告は世界で209件(内国内は83件)、軽いやけどを負ったケースも7件あった。そこでソニーは世界で44万台(国内で6万7千台)の対象機種を自主回収し、無償で修理する。

どうもこの時期にソニー側が不具合の事実を公表したのは、福田総理の辞任劇のあと、大方の関心はそちらに向いているいる時期を選んだとも勘ぐられても仕方がないのではと思ってしまった。大企業がよく使う手である。

そんな記事を読んだ記憶があったが、今朝の朝日新聞の声欄に、実際に「VAIO」の生産ラインで働いていた、毛利さんという方の投書が載っている。今で言う「偽装請負」の現場での経験談である。

「10年前に「VAIO」の生産工場の検品ラインでパートとして働いていた。その際「海外向けは厳しく、国内向けは甘く」と指示されていた。海外向けは他機関の検査も厳しく、ブランドの信用にかかわるからだそうだ。しかし国内向けは「壊れても直せばいい」と拙速を要求されたそうだ。
抜き打ち検査も杜撰だった。「これからチェック用を20台流すから丁寧な仕事を」と指示された。こんな経験から、私は有名ブランドだから、国内生産だから品質は良いとは思わない。」

小生は今回の問題については、企業の生産者責任の認識の問題の根深さを感じている。大企業とは言へ対応を誤まると大きな信用問題になる。投書をされた毛利さんは、今もソニーに「偽装請負」の問題と製品に対する「甘い考え方」が残っているならば、早急な改善を行なうべきと提言している。全く同感である。
コメント (2)
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