ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

朝日歌壇から

2009-04-06 17:32:30 | 読書
時々朝日新聞の「朝日歌壇」欄の歌を紹介している。最近は米国の刑務所に収監されている郷隼人さんと、自称横浜にお住まいらしいホームレス歌人公田耕一さんを取上げている。その最新の短歌を紹介してみる。

温かき缶コーヒーを抱きて寝て覚めれば冷えしコーヒー啜る」   公田耕一さん
自販機の温かいコーヒ缶、それを寝床に持ち込み冬の寒さをやり過ごす生活。厳しい寒さに耐える姿が目に浮かんでくる。この冬も無事に過ごされたのだだろうか?。健康面で不安を抱える面もあるらしいとも仄聞する。


囚人の己が<(ホームレス)公田>想いつつ食むHOTMEALを」  郷隼人さん
そして囚人として収監されている自分の方が、のほほんとHOTMEALを頂ける生活。公田さんには何と申し訳のないとの気持を持って、その厳しい生活を案じている。彼は前出の歌で、収監が8千7百日に及ぶとあった。実に23年以上も囚人生活を送られている方でもある。

そして本日の朝日歌壇に投稿された歌である。
獄中から青テントから歌々は生きよと迫る癌持つわれに」 北条忠政さん
なんと哀しい歌なのだろうか?。上記のお2人の夫々の窮極の生活からの歌に励まされて、癌との闘いに勇気を持って立向かうという気持を精一杯歌い上げている。色んな人生の、色んな生活を思い浮かべる。
本当に人生は厳しいことの連続だと思う。



コメント
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