ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

「変」も「偽」も「疑」もありました

2009-04-19 14:27:35 | ニュース 
公益法人「日本漢字能力検定協会」の前理事長親子が、協会を事実上私物化していた問題が報道されている。

この協会は「今年の漢字」を選定して、清水寺の管首に書いて頂くのが年末の風物詩にもなっている。昨年は「変」、一昨年は「偽」の文字だった。しかしこの協会の運営はまさに「疑」の文字に尽きるようである。実質的に自分たちが経営している会社に、過去16年間にわたり250億円にものぼる業務を委託していた。この関連企業への私益供与構造は実に巧妙に仕組まれていたという。

さらにこの協会は「変換ミスコンテスト」なるものを主催して変換ミスの事例を広く公募して公表してきた。パソコンや携帯メールで入力した言葉が思わぬ文字が現れる場合がある。「良く出来た内容です」が「欲で汚いようです」と出たら、天と地ほども違うことになる。ここ3年間でも66億円にのぼる委託料が理事長親子の経営するファミリー企業に流れている。辞任したあとも取引の一部は残るらしい。この際、前理事長の親子が運営してきた旧体制ときっぱり一線を画し出直すことが必要であろう。「画す」を変換ミスで「隠す」にして貰っては困るのだ。

日本人の検定好きに便乗して、ブームさえ起し巨大な収益をあげてきた漢字検定協会。収益は公益法人なるがゆえに、不当に税金を免除されてきたのだろうか?その辺のことは小生にもよく分らない。

(この記事はあらたにすの読売新聞の編集手帳、よみうり寸評を参考にしました)



コメント (6)
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