ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

映画「レッド・クリフ」(赤壁)PartⅡ

2009-04-15 09:13:44 | 映画
ジョン・ウー監督のこの圧倒的なスケールのスペクタクル巨編、実に映画の楽しさを堪能させてもらいました。
PartⅠで地上軍が惨敗を喫するも、圧倒的な80万の軍勢と2000隻の軍船を擁する曹操軍が劉備、孫権連合軍に迫る。折りしも曹操軍に疫病が蔓延する。その死者を連合軍に送りつけることで、連合軍にも疫病が齎される。

そして連合軍5万の兵の内、2万人の陣容を持つ劉備は疫病で兵を損することを嫌い、夏口に撤退する。連合軍に存亡の危機が迫るなか、連合軍を背負って立つ周瑜が曹操軍の水軍を操る2人の将を謀略で抹殺する。孔明は偽装船を仕立てて10万本の矢を曹操軍から略奪することに成功する。さらに孫権の妹が曹操軍営に侵入し、その陣構えを探り出す。

風上の曹操軍は火攻めの計略で連合軍を一挙に攻撃することが予想された。しかしこの計略は風向きが一挙に変わることで攻守が逆転する。周瑜の妻の小喬はひとり曹操軍に赴き、曹操と対面し火攻めの戦いを遅らせることに成功する。かくて連合軍は準備した軍船で、風下に位置することになった曹操軍の2000隻の軍船に総攻撃をかける。

連合軍の火攻めの攻撃の様は、この映画の最大の見せ場であり、巷間で語り継がれてきた赤壁の戦いである。大音響とともに次々と襲い掛かる連合軍の軍船に防戦一方となる曹操軍。さらに撤退した筈の劉備軍2万人が曹操軍の背後から攻めかかる。お互い譲らぬ攻防はかろうじて連合軍が勝ちを納めることに。

PartⅡでは、非情の丞相と言はれる曹操が、疫病の兵に子を想い国を守ることを説いたり、小喬の誘いを受けて勝機を失するくだりが、人間味ある人物として描かれている様で面白い。それにしても夫々の将たちの強いこと。地上戦での攻防の激しさも見ものである。さらにアジア映画のスーパースターたちの競演も嬉しい。

子どもの時に読んだのは吉川三国志の筈だが、この映画をみて改めて三国志を通読してみたいと思った。

映画の出来は娯楽映画として Bの上 と評価したい。

映画館のポスターから、金城武の孔明が爽やかに画面を彩る。

           



コメント (6)
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