ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

文学漫談とドイツ語で野バラ

2009-06-25 11:34:05 | 勉学
生涯大学の久し振りの登校日だったが、生憎の朝からの雨。登校時が一番の降りでした。例によりカミさんに車で送ってもらう。コンビニでお昼を調達。クラスメートは皆さんお元気で勢揃いでした。

午前の授業は「文学と人生」、ご担当は近くの大学の名誉教授のS先生。81歳になられると言うがダンディーないでたちで感心しました。常日頃は若い大学生を相手の講義だが、今日は同じ様な年配の皆さんと相対するのは一種の安心感を覚えると言はれる。

前半は昭和初期から、現代にのこる文学者のエピソードを中心に、特に千葉県に所縁の深い作家たちを漫談風の語り口で紹介してくれた。後半は日本は世界に類を見ない「自照の文学」として、「日記」「紀行文」「随筆」の分野の文学をを持っていると言はれる。特に永井荷風の日記は終戦後の日本を喝破した文学として高く評価していると述べられた。

最後に高齢者の我々には是非にと「日記」の記入を勧められた。起承転結を持った文章を書く事で「脳への刺激」と「手先を使うこと」が健康に寄与すると言はれる。先生からは、若い人たちが使う奇妙奇天烈な言葉もポンポンと飛び出してくる。常日頃、若い人たちと学びあっていることが実に若さを保っている秘訣なのかもしれないと思った。

午後の授業は「音楽に親しむ」、元高校教師で今は声楽家として活躍しているI先生。題して「シューベルトの生涯と作品」。稀有の才能の持主であるシューベルトは17歳で作曲を始めて31歳に亡くなるまで実に多くの歌曲や他の作品を生み出している。その数はありあまる才能から生み出されており、未完成の曲もかなりにのぼるという。

前半で愛の歌「セレナーデ」を紹介してくれた。小生も聞き覚えのあるメロディーだと思ったが、カミさんが一時観ていた韓流ドラマ「夏の香り」に使われていたフレーズの曲だと思った。ドイツ語の歌詞の訳でみると恋人にささやく愛の言葉が書きつらなれている。先生が原語で歌ってくれたのも素晴らしい。

後半が楽しいものだった。あの有名な「野バラ」を原語のドイツ語で歌うのである。ゲーテのこの詩には世界の著名な作曲家が挑戦している。そして日本ではこのシューベルトの「野バラ」が特に有名である。そして現在唄われている和訳も実に素晴らしいものだと思いました。

先ずはドイツ語の勉強から、そして順次メロディーに合わせて原語で歌を唄いました。原詩の訳では野のバラに戯れる子どもがバラに語りかける情景が美しく描かれていましたが、それ以上に我々が親しんできた日本語訳の詩の素晴らしさを、今さらながら発見することができたのでした。

何とか全員で繰り返し一番の歌に挑戦しました。なかなかにおぼつかないドイツ語での挑戦になりましたが、実に楽しい授業となりました。最後に先生に通しで3番まで歌って頂きましたがこれも素晴らしいものでした。










コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする