ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

話すことの楽しさを

2010-07-02 18:27:17 | 勉学
 生涯大学の講義の話である。題して「遊びの広場」・「おはなしは楽しい!」でした。講師のH先生はお話をすることで、子どもたちやご老人の方と、永らく交流を深めてこられた方でした。

 H先生は、幼い子どもの時に、祖父母の話を聞くのが大好きだったそうです。それは、時には思い出話だったり、自慢話だったり、ずーっと忘れずにいる昔話だったりしたそうです。今は話の内容はよく覚えてはいないそうですが、祖父母が話をしている時の華やいだ雰囲気は、今もよく覚えておられるという。

 さらにH先生は、自分に話を聞かせてくれていた時の祖父母は、瞳が輝き、表情は若々しく、声も弾み、張りを持っていたという。そして何よりも、オチを言う前に自分から笑ってしまう時の、少年少女のような顔は、とても幸せそうだったそうでした。

 おはなしとは、声を発し、言葉として聞き手に伝えるものです。それならばどうしたら他の人に上手く話せるのか。大切なことは、まず自分自身が、そのおはなしに感動すること。そして、ぜひその感動を誰かに話してあげたいなと思うことだと言はれます。

 その後にH先生からは、先ず絵本の読み聞かせをして頂きました。そしてクラスメートが交代で素ばなしを経験。さらに人形劇や紙芝居に挑戦しました。即興で台本を読みながらの体験でしたが、全くの棒読みから、感情一杯に話しが出来る方等々、なかなか面白い体験ができたのでした。

 そう言えば講義を受けながら、小生宅の2人の娘がまだ小学校の低学年だった頃、2人にせがまれて「山椒太夫」の話をして上げたことを思いだしました。安寿と厨子王が母親から引き裂かれて、船で人買いに連れていかれる場面。さらに成人になった厨子王が、目が不自由の母親を発見する下りなどを話したのでした。その夜は、余ほど子ども心に哀しかったのか、上の子どもが寝言でカワイソーだと、泣きべそを言いながら起き上がったと、あとでカミさんに叱られた思い出がありました。

 そんなことを思い出しながら、幼い子どもや老人ホームなどで、昔ばなしや紙芝居などのお手伝いが出来る機会があれば、是非挑戦してみたいなあと思いました。H先生が我々に期待したのもその辺にあったのかなと考えました。

 
コメント (4)
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