この話は、文末の母親の咄嗟の相槌が味噌です
時は明治の中ごろ、大政奉還の後、文明開化に戸惑いつつも、
落ち着きを取り戻していました。
さて、武家社会では、姫と呼ばれていた娘たちは、
『お嬢様』と呼ばれ、女学校通っています。
何時の時代も、親が子に性教育は臆病で、「コウノトリが
運んできてくれるのよ」と其の場凌ぎの説明しかしません。
やがて、その女学校でも、林間学校が開かれ、みな初めて
親元を離れ、外泊を経験するわけです。
一人の女学生、そうですねえ〈高O真麻〉の若い時のような
お嬢様も居りました。
そのお嬢様は、林間学校から家に帰るなり「お母様お母様!」
と息を切らせて、駆け込んで来ました。
夕食の支度をしている母親の後をつけ回し、
一気に話し出しました。
「殿方の股間のものは、ダランと下を向いているのに、
太くて硬くなり、上を向いて反り返るんだそうよ。
そして・・・」
お嬢様は、林間学校で、友達空教わったことを、
受胎に至るまでを、一気に話終えて、大きく一息つきました。
母親の知らないことを、教えてあげたのだと言う満足感に、
浸っています。黙って聞いていた母親はおもむろに、
「アラァ!お母様も初めて聞いたわ」