会社に行って働いて、その代償(対価)として、会社から受け取っているのは、
賃金ですか?
で有れば、賃上げ闘争とか、賃上げ交渉と言うのは、正しいですね。
しかし、「今日は嬉しい○○日」の○○に賃金と入れて使っていますか?。
使いませんね、ではなんと言っていますか?
そう、一般に給料と言ってはいませんか?
「賃金の事を給料と言っているだけだから、別におかしくは無いぞ」
とおっしゃいますか・・・
いえいえ、とんでもなく大きな、乖離が有るのですよ。
内職をやったことがありますか?
経験の無い方でも、どんなシステムで働いて、収入を得ているかは、
ご存知でしょう。
先ず出社はしない、働く材料は会社が運んでくる、
出来上がったものは、引き取りに来てくれる。
仕事は、一つ幾ら かが決められていて、.自分が出来る数を約束し、
集配時間も約束します。
単価×数量で支払われます。
この方式を賃金といい、専門用語で、「労働の対価」と呼んでいます。
解りやすく言えば、働いただけ支払われるものです。
一方、多くの企業に勤めている人々は、朝何時から夜何時まで働くこと、
会社が納得する理由が有って、遅れてきたり都合で早く帰った場合は、
一か月の契約金から、六分単位でカットされます。
要するに、どれだけ仕事をしたかではなく、どれだけ会社が
時間を拘束したか、で支払います。
拘束時間だけでは、仕事が早い人とか、出来栄えが良いとか、
他の技術力の劣る人等の面倒見がよい等も評価し、加点します。
これを「人事考課」といい、出世や昇給に影響させます。
これを、賃金の場合の「労働の対価」に対し「労働力の対価」と呼んでいます。
労働の対価は実績で有り、労働力の対価は期待値であることが、
お解りになりましたね。
一般の会社勤めの場合、この「労働力の対価」で、支払い額が決められる
ことがお解りですね。
そしてそ、の支払われるお金は「給料」と呼ばれ、サラリーマンの中、
いや国民の中に浸透しています。
給料をもらっている方々、給料と賃金の持つ、絶対とも言える
意味合いの違いが、理解できても尚「賃上げ」と言い続けますか?
先日、安倍総理もメディアを前にして、
「利益を出している大企業は、賃上げに協力してほしい」
と言っていました。
彼も解っていないようです。