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もっと楽しめる時代劇を
時代劇の話も、三回目になりました。
これを以って、当面のエピローグにしたいと、思っております。
楽しく観るには、製作側が、もう少し時代背景や、
情景を正確に把握してもらいたいと、常々思っております。
例えば、背中を袈裟がけに切られて、何とか命を取りとめて・・・
背中を大怪我しているのに、仰向けに寝かせている。
大怪我をした出演者と、話をさせるなら、前側を切れた設定でなくてはね。
もう一つ、若い綺麗な娘の素足は、現代ドラマでも時代劇でも、
魅力は有るが、娘の足の外反母趾を、映してはいけないね。
外反母趾は、下駄や草履ばきでは、絶対出来ないですよね。
時代劇の、撮影スタッフの配慮不足で、幾分興が覚めますが、
それでも「暴れんぼ将軍」「大江戸捜査網」「桃太郎侍」等々・・・
終盤の逆転劇で溜飲を下げ、気分が良いのが何よりですよ。
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何故か男は女名前 女は男名前
日本では、意識されていませんが、国際社会では、
結構「女性名詞」「男性名詞」がはっきり区別されています。
日本名 英語 ポルトガル語等
車 = Cer = Caro ←男性名詞母音がo
夫人= Mrs = Senhora ←女性名詞母音がa
ポルトガル語等は、名詞が女性名詞なら、形容詞も女性になり、
男性名詞なら、形容詞も男性になるので、慣れると覚え易い。
人名はどうかと言うと、日本は性は区別されていなかったが、
明治になって、イレギュラーが起こりました。
地位の高い女性に子をつけ出します。
櫻や馨に子をつけて、櫻子 馨子 等としました。
何故子をつけたかと言うと、どうも中国の孔子 孟子 老子
等偉人の子をつけて、差別化を図ったのではないかと思われます。
これが一般市民にも広がり、女の子には挙って子を付け出しました。
さて現代はと言うと、男の子に女性名をつけ出します。
翔太 当麻 等母音がaになる名前が、俄然多くなります。
女の子は 子だけかと言うと、美穂 美保 真央 果歩 等、
母音のoがなんと多いことか。
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漢字って奥深いです
漢字は、もともと中国から伝わって来たものですが、先日、
笑うと咲くの意味が入れ替わって伝わったという話を聞きました。
笑うは竹冠だから、植物をいみしており、
咲くは口偏だから、顔の表情を意味している。
多分中国から伝わった時、入れ違ったのだろう。
しかもこの二字は、[xiao]と発音し、間違い易いというわけ。
実際は、aにはアクセント記号がつきますが、
パソコンでの、その表し方を知りませんので、悪しからず!
成程面白いと思い、一寸探ってみました。
岩○日中辞典では、笑う 咲く共に現代用語通りですが、
中国製の辞典を調べてみると、笑と咲は共にワラウ(写真参照)となっており、
咲くには開花を用いています。
そうしてみると、日本に伝わる以前に、この矛盾を抱えたまま、
中国で使われていたことになり、日本の学者も気付かずに、
今日まで来てしまったことになりますね。
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前々回の、「時代劇が好き」で、劇中で亡くなった身内の墓を、
川の畔や竹薮の傍に作るのは、おかしいと書きましたが、
最近見た時代劇では、鉄砲水の後か、山肌があらわになった下に、
作られていました。(画像参照)
大雨が降ったら、確実に流されてしまいそうです。
どうして、こうも道理に反したところばかり、選ぶのでしょうね。
話は変わりますが、時代劇に出てくる娘さんは、
おたき おうめ おまさ 等々自らの名前におをつけています。
このおは敬語の一種で、本人は「たきと申します」「うめと申します」
と自己紹介をしていたはずですね。
何故、時代劇はすべておの使い方を間違えているのでしょう。
更には、製作スタッフ、俳優陣、放送局側、時代考証の大家の方たち、
揃いもそろって、気付かないのでしょうかね。
時代劇につきものは、なんといってもチャンバラですね。
終盤近くに、主人公は恰好よく立ち回り、胸のすくハイライトです。
ところが、ここで気をつけて観ると、主人公と相手役との位置関係は、
丁度、日食と月食の状態に、なっているんですね。
カメラが太陽の位置、主人公は地球の位置、切られ役は月の位置に居ます。
話は変わりますが、マラソンの中継を見ていると、カメラが走者の横だと、
走者の位置関係は良く判りますが、カメラが前からの時、後方の選手が、
すぐ後ろに着いているように、錯覚したことは有りませんか?
これは、レンズが良くなって、カメラから離れたものまで、
クッキリ写るようになったからなんですね。
話を戻して、カメラのレンズが良くなって、主人公と切られ役の距離が、
刀を振り回しても、相手に怪我をさせずに、臨場感は出せる訳です。
その結果どうなるかと言うと、主人公が立ち回りが下手でも、
それなりの娯楽映画は撮れるということになります。
言いかえれば、人気先行の若者を、主人公に仕立てても、大丈夫!!