平成20年9月24日麻生内閣が発足しました。
久間死刑囚の処刑は、平成20年10月28日でした。
・
この法務大臣は、自民党の森○介氏です。
法務大臣が、死刑命令書に捺印して、
死刑は執行されますが、同時に、もう一人の死刑囚も、
死刑が執行されたので、森○介法務大臣は、
就任1カ月の間に、二人の死刑命令書に、
捺印したことになります。
・
死刑命令書に、森○介法務大臣捺印するまでの、
手続きとしては、法務官僚が死刑命令書に、
捺印してもらうべく、命令書を作成し、
資料も持って、説明したことでしょう。
幾つかの質疑は、有ったかもしれませんが、
結果として捺印し、死刑が執行されました。
死刑執行発表後の、記者会見で、森○介法務大臣は、
記者に、内容を精査して命令したと、
説明していました。
・
しかし、就任後1カ月で、福島県で二女児殺害の、
高塩正裕死刑囚(55)と、2名の死刑命令書に、
捺印しています。
自民党政権下では、官僚主導型政治と、
言われるように、大臣は、官僚に良いように、
丸めこまれて、代弁者になっていたことは、
自明の理となりました。
ましてや、新任のド素人大臣を丸め込むなど、
赤子の手を捻るようなものです。
・
もう一つ、死刑のインターバルが、
話題になっています。
久間死刑囚が処刑された、平成20年10月28日の前は、
平成20年9月11日で、インターバルは47日のでした。
これは、法務省が、死刑執行を発表するようになった、
1998年以降最短なのです。
・
しかし何故急いで、就任早々の大臣に、
2名もの死刑命令書に、捺印してもらう必要が、
有ったのでしょうか。
法務省、あるいは警察官僚にとって、
久間死刑囚を、生かしておきたくない、
何らかの理由が、存在したのではないか、
と勘繰りたくもなります。
前回も書きましたが、死刑は死刑確定順に、
処刑されるのが普通ですが、
何故か今回は、七死刑囚を飛び越えて、
処刑されているのです。
何らかの意図を感じて、不思議は有りません。
・
担当弁護士によると、足利事件の方で、
DNA型鑑定に、証拠能力がなくなったと、
再審請求をする動きを知って、
飯塚事件の方でも、再審請求をしようと、
していた矢先の、突然の処刑だったそうです。
再審請求のめどが立って、やっと無実が証明されると、
ホッとした矢先、ある朝突然、刑務官に両腕を抱えられて、
死刑台に連れて行かれる、久間死刑囚の恐怖と、
無念さを思うと、胸が詰まります。
私は、死刑廃止論者ではないので、殺人犯は基本的に、
死刑にすべき思っています。
・
しかし、この様な冤罪が、起きてしまうのではなく、
作られているとしたら・・・
それは、大変憂うべく事です。
これが、現代の社会の出来事なのです。
平成の怪談の一つなのです。