相思相愛、梨園の妻としても、無事にこなして、
皆に祝福されて、順風満帆の日々を、送っていると
思いきや、何と肺を癌に侵され、体のやつれは、
否応なく日々確認させられ、口にこそしなかったが、
死の恐怖と戦いつつ、我が子の将来などが、
心残りで有ったろうに・・・
私がこんなことを言うのは、私も母をがんで亡くして、
私も辛かったが、母の苦痛や思いは、如何ばかりかと、
ことあるごとに思い出されるからです。
彼女は最後に「愛しています」と言って息を引き取ったと
言われていますが、さて、自分の最後はなんと言うかな。
多分「お前と結婚して、俺は幸せだったよ」
俺が死んだあと、五年か十年一人で、生きて行くわけ
だから、精一杯のお世辞を込めてね。
野際陽子さんが亡くなった話は、一寸古くニュース性は
乏しいですが、彼女が離婚会見で言われたことが、
妙に心に残っているのです。
「一緒にいるよりも、別れた方が良い関係でいられる
ような気がして・・・」
どんなに相思相愛で結婚しても、一時も離れたくないと
思って結婚しても、四六時中一緒にいれば、粗が見えたり
不満を抱いたり、恨んだりねたんだり・・・
若し、同居結婚と言うスタイルではなく、時々お茶したり、
食事をしたり、相談や世間話や、愛することや尊敬出来る
ことで、付き合えるなら、・・・
会う度に心のトキメキを覚えられて、いい関係が保てる
道理ですね。