早朝の霜が落ち葉の上にまばゆく、キラキラと光っています。
本格的な冬を前にして、穏やかな日射しの中、
ひっそりと樹下にたたずむように 「まむしぐさ」 の実。
その怪異な花姿は勿論、真黒な地肌に不気味とも言えるツヤツヤとした真っ赤な実。
でも、よくよく見ていると、寒い冬を前にして、
精一杯の命を燃やそうとする、草木の美しさが有ります。
人からは、怪異な花、花のお化け等と言われようが、
この短い陽ざしの中、ただひたむきに、ただひたすらに生き残ろうとする、
野に咲く花の秘めた底力の様なものを感じます。