山の奥の細道から

今日からブログを始めました。 山野草が好きでこんなタイトルをつけました。

風音を聞きながら

2013-09-10 15:24:16 | 日記


万葉以来 歌人によくうたわれている秋の七草 「ふじばかま(園芸種)」
 宿りせん 人のかたみか ふじばかま
 忘れがたき 香に匂いつつ       紀貫之
半乾きの時 芳香がするそうです。

万葉人の忘れがたき香りとは いかなる香りなのでしょうか?

花期が終わりに近づいてきましたら 摘んで日陰干しにして
自然の香りを楽しんでみたいと思います



白い花弁に細かい濃い紫の斑点がくっきりと浮かぶ神秘的な花 「あけぼの草」

花の色を曙の空に、花弁の斑点を曙の星に例えて
このように名付けられたとか・・・。
 
それにしてもわずか1cm足らずのこの花に
なんと繊細な模様でしょう。

誰も手を加えない、小さい花故に
自然の奥深さと迫力を感じ
胸を打たれる思いがします。



夜半の雨に清められた空気の中で
ひっそりと咲く 「やましろぎく」
他の野菊とは一寸変わった 味わいのある野菊です。

穏やかに花が咲き のどかな空気の流れる山中に
踏みにじっても顧みられない野の花々。

しみじみと見つめれば 
語りかけるような姿に思えて
風音の中で 静かに耳を傾けて聞いてあげたい。
コメント
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