撫で撫でしたいほど
撫子の語源は、撫で撫でして、いつくしみ、かわいがる子。それほどかわいい花ということです。確かに淡いピンクの色合い、細い茎、花びらの切れ込みがそよぐ様子など、何ともいえないかわいらしさが漂っています。
秋の七草にも数えられ、歌に詠まれる時も、恋しい女性に例えられることが多いようです。中国から入ってきた「唐撫子」(石竹)と区別するために、日本原産の撫子を「大和撫子」(河原撫子)と言います。そして、日本古来の美しさを備えた女性の代名詞ともなったそうな・・・。
最近、花の方の大和撫子は、唐撫子に押されて、あまり見かけなくなりましたが、女性の方の大和撫子はどこへ行ったのでしょうか?