「きいちのぬりえ」が出てきた。作家、蔦谷喜一の塗り絵本である。きいちのぬりえが誕生して早55年。昭和の2,30年代、女の子の一番の夢は、かわいいお嫁さんになることだったそうな。
宮家の結婚式をみて涙した。こんな慎ましやかな挙式はかつて見たこともないし、列席したこともない。我が家の長女は23才で嫁いだ。私も家人も45才の時であった。嫁ぐ日の朝の気持は今も昔も変わりはない。式が終わって我が家に戻り、がらんとした娘の部屋で、呆然と立っていた家内の姿が想い出される。
美智子皇后が、娘を抱きしめたという記事を読んでまた涙した。家人が時々孫を、ぎゅっと抱きしめることがある。あの時は、我々が若すぎたので、そんな事は気恥ずかしくてやれなかったのだと想う。孫が悲しくて、やりきれないような顔をしていたら、私も孫を思いきり抱きしめてやる。今だからできるのかも・・・。