
( 「益や酒店」 京都・四条)
■2016/7/30(土) -② 晴・暑
京都・六条「つるやこなな」で昼食・昼酒をして店を出たのが炎天下の午後2時半
ひとたび通りに出ると照り付ける太陽は、半端じゃなかった。
曲がり角で南に見える京都タワーも日差しが強すぎて
きちんと目を見開いてはいられないほどだった。
関西ローカルの天気予報で言っていたが
熱風で暑い大阪・日射しで暑い京都
上手く暑さのタイプを言い得てる。
京都六条から四条へ移動 途中、涼みがてら京都大丸を覗いてみた。
ん、初めて目にするな 「月の桂」抱腹絶倒 !?
(抱腹絶倒)
抱腹絶倒とは面白い名だな いったいどんな味何だろう? 笑い酒なのか?
本当に呑んでお腹をかかえるほど笑いが止まらなくなったら・・・と考えたらおかしくなってきた。
おかしさをこらえて 次なる日本酒を求めてここからそう遠くない「益や酒店」へ向かった。
私がこの日の一番客 画面に人が入らずに目の前の日本酒ディスプレイ黒板を撮ることができた。
そしてこの日、着くなり最初に頂いた酒は佐賀の「東一」
土用丑の日 暑い夏の日 靜かな杜の中で、甘い樹液を飲むかぶと虫にでもなった気分だ。
私が入ってわずか15分もすると店内はまたたく間に座り席も立ち席も満席
店主 藍さんもテーブルを回り注文に応えていた。
▼「紀土」で知られる和歌山 平和酒造の造ったビールを注いで
「味見して 感想教えてください」とか・・・
そして次に頂いた日本酒は、石川の「遊穂」
黒板には、チョークで「美穂さんが製造責任者として初めて醸した酒」と書かれてあった。
美穂さんとは、東京・世田谷でOLをやめて羽咋市に移って蔵元になった
藤田美穂さんのこと。杜氏の横道さんとはお話ししたことがある。
10年前からこの酒の存在を知る私としては、初めて醸したというのが意外だった。
この「遊穂」大阪では、早くから「燗の美穂」という店の定番酒でもある。
酒米が 玉栄で生酛造りというのも珍しい。
先日の滋賀の酒「笑四季」と同じく玉栄は滋賀産
じんわり柔らかい甘みとキレイ目な酸の輪郭を感じる酒だった。
そして島根の「王禄」
ラストは山形「くどき上手」驚異の22%精米 別名 穀潰し(ごくつぶし)
酒米を78%も糠にしてしまうから「穀潰し」という名なんだろうか
鉈(なた)で切ったような太い甘味が、すぐに繊細な絹糸のように切れて行く
鉈(なた)で糸を切る 私流に言わせてもらえばそんな印象の味わいだ。
店内奥の方は、女性の姿が目立つのいつも通り。
いつのまにか2時間以上長居し、日本酒でまったりとしてしまった。
なんだか いつ来ても気持ち良く日本酒が愉しめる店である。
午後5時半 少しはマシになったとはいえ まだまだ暑い京都の夕方
さて あと一軒 まだまだ暑さ冷めやらぬ京都を今度は南へと向かった。
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(寅)
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