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■2012/9/30 (日) 満月夜
台風が東の空に通り過ぎ、煌々と照り始めた中秋の名月の下、
風の無い静寂の夜、虫の音も一時季よりはおとなしい。
そんな光と音のカーテンは、今年残り4分の1の
まるで帳(トバリ)のよう。
この名月の下、まさに1年の3/4が終わり残り1/4へ向かい始めた。
自分の影を友とし酒を酌み交わしてみようか・・・
名月は、そんな気分にさせてくれる、
月下 影を友とし 夢煌々
「人生萬事酒盃の中」
1年のクライマックスに向かって流れていく、今年もいい季節がやってきた。
昨年から毎月末に綴っている「私の酒五傑」 今月も発表したい。
今月は、各蔵からひやおろしも出て、レベルの高い月になった。
▼今年七回目・私の酒五傑(2012年9月度)の発表。
※ 前にも書いたが、純米大吟醸・大吟醸 又小盃1杯程度はここには入れない。一蔵一銘柄としている。
春夏秋冬 食事と共に楽しめる日本酒の良さを一人でも多くの人にわかっていただければと思っている。
評価の基準は、印象度。 (いかにまた私が「次も飲みたい」と思ったかの思いが強い順。)
言葉を変えれば、「また会いたい人の順」 「店を出る時に また来たい店と思わせる順」
といった立ち去る時に心に起こるリピート感の強さみたいなものだろうか・・・
自分なりの、いたってシンプルな尺度だと思っている。
▼『2012-9月度』 酒五傑
◎「酒屋八兵衛」ひやおろし(三重) ◎「篠峰」雄山錦ひやおろし (奈良)
◎「梵」ときしらず(福井)
〇「梅乃宿」生酛ひやおろし (奈良) ○「李白」ひやおろし(島根)
<次点> 「白瀑」ど辛(秋田)
(感想)
季節柄、「ひやおろし」が多くを占めた。この秋以降もしっかり楽しめそうだと
確信させてくれるものばかりだった。
銘酒との出会い、書き足りてない点については、折に触れ紹介しようと思う。
◆ ちなみに前回 2012年8月(月間)の酒五傑・・・
http://blog.goo.ne.jp/yumeichimonji/e/8d93f58248862afa551b21bd6f78514f
「海の幸・山の幸と味わう日本酒」 時に冷やして、時に常温で、そして燗にして
季節の深まりをお酒を通して味わえるいい季節になってきた。
日本人に生まれて良かったと思えるひととき。
美味しい日本酒との出会いは、素敵な人との出会いにも似ている。
流れ行く時の中で、そんな新鮮で嬉しい出会いこそ喜びであり、楽しみでもある。
(寅)
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