こんばんは。
石破自民党総裁は、明日、臨時国会で「首班指名」に臨み、「第102代内閣総理大臣」になる予定です。
自民党の主要ポストの発表もあり、明日は組閣となります。
ただ、10月9日衆議院解散、15日衆議院選挙告示、27日衆議院選挙投開票という予定で進められるとのこと。ちょっと、これまでの発言とは異なり、急ぎましたね。
各党、準備はバタバタでしょう。
特に、自民党は、「裏金議員」などの処遇(党推薦するか)の決定について、「納得のいく説明」が必要となるでしょうから、それで国民の信頼を受けられない可能性も。ある意味、「綱渡り」的なところはあるような気がします。
しばらく、様子を見ておく必要がありますね。
【欧州の右傾化】
今日の(読売新聞オンライン)で、
「オーストリア総選挙で極右野党が第1党、元ナチス関係者らが結党・・・欧州政治の右傾化が鮮明に」という記事がありました。
オーストリアで29日、国民議会(下院、任期5年)の総選挙が行われ、反移民などを訴えた極右野党・自由党が、初めて第1党になったとのことです。
ただ、単独過半数には届かず、政権奪取の成否は、今後の連立交渉次第とのこと。
また、議会、内閣とは別に「大統領」が選挙で選ばれており、その大統領が「慣例通り第1党に組閣を要請すれば」、自由党が他党と連立を組めるかどうかが焦点となってくるとのことです。
この「極右政党」が躍進する理由は、主に「難民、移民政策」への国民の不満、反対によるとことが大きいようです。
難民や移民として受け入れる外国人が増え続け、学校などの現場がひっ迫しているのに、EUの規則に縛られて各国が独自で出入国を管理するのは困難とのこと。外国人犯罪などのゆがみが顕著化する中、自国民優先を唱える湯は政党がSNSで政府をやり玉に挙げて、有権者に浸透するという構図だとのこと。
少し前に、ドイツで、いくつかの地方議会選挙で極右政党が第1党となっている。というのがありました。
現在は、旧東ドイツの地域の議会の様ですが、やはり、極右政党が第1党となっているのは、「移民政策」に対する不満が大きな理由のようです。
フランスの総選挙でも、マクロン大統領の所属する党は議席を減らし、一時、極右政党が躍進しました。フランスの選挙は2回に分かれていて、1回目の選挙で極右政党が躍進したのですが、2回目の選挙では失速したようです。
それでも、極右政党が伸びてきていることには間違いありません。
更には、EUの欧州議会選挙でも、極右政党が躍進しているとのこと。
極右政党に共通しているのは、EUのウクライナ支援に反対というか消極的であるという点があります。
そして、G7の中での紅一点。イタリアのメローニ首相。彼女は右派政党の党首です。
アメリカは、共和党が「保守」(右)で、民主党が「リベラル」(左)で、共和党の中でもトランプ氏などは右派色(保守色)が強いですね。
移民の受け入れに反対し、不法移民排除を宣言し、アメリカ第一主義を前面に出しています。妊娠中絶反対など宗教的な要素もあります。
ヨーロッパでは、「移民問題」は大きな問題になっています。
また、アメリカも「不法移民」「国境管理」の問題が大統領選の大きな争点になっています。
日本では、「難民、移民の問題」はまったく無い訳ではありませんが、欧米と比較すると、そこまでの大きな問題にはなっていません。
つい最近も、日本国籍を持たない外国人の子どもについての就学を特例的に許可する方針が示されたと思います。
欧州の右傾化が進むと、「自国第一主義」が進み、何かと「まとまりづらくなる」可能性もあるかも知れません。
右傾化すると、対ロシア、対中国に対する考え方にも違いが出てきます。
その点で、欧州の選挙の結果など、注意を払っておく必要があります。
まずは、日本の解散総選挙、そして、アメリカ大統領選の結果がどうなるかですね。
では、また。