四国の、今は亡き母の郷里、過疎の村に住む叔母。
厳しい気象情報に接すると、私達姉妹は
母の弟の嫁である叔母によく電話をかけて安否を確かめます。
叔母は夫(母の弟)亡き後、家を一人で守っています。
先日の徳島の大雪で閉ざされた時は電話も不通で心配したものです。
同じ町に叔母の長男家族がいるので
義理の姪達の心配には及ばないかとは思いながらも
在りし日の老いた我が親を永く支えてくれた叔母には恩があります。
今回の大雪の時の話ですが、
自衛隊やらテレビ局が叔母宅にやってきたとか。
不自由はないかとそれは親切に言ってくれたらしいのです。
食べるものは十二分にあり不自由はないが
納屋にある石油ストーブと油を足が不自由で持って来れないと。
即、雪をかき分け納屋から母屋に運んでくれて有難かったと。
カメラを向けられたので「何ぞ写し取るんかえ?」と聴くと
「はい、今、撮っているのでテレビに写りますよ」って。
叔母「ありゃだ!恥ずかしいわえ」と答えたそうな。
叔母の徳島弁・田舎弁が私を笑わせます。
テレビは停電中の叔母は見られなかったとか・・でも
親戚・知人から「見た・見た・写っていた」と
電気が通じるようになると何人もの人から電話があったらしい。
そのまた別の日のこと。
停電なので早く就寝、枕もとには懐中電灯をおいている。
誰もいないはずの家の外が賑やかなので目が覚めた。
大雪の山奥で電気のストップした在所で一人住む
高齢者の厳しく寂しい?夜を取材に来たそうな・・?
叔母は面白おかしく「そりゃ!おぶけたでよ」おぶけたは驚いたの意味
叔母に電話が通じたのは何日後だったでしょうか・・
元気でオチャメ?な叔母は
電話の向こうで義理の姪っ子の私を心底安心させてくれました。
今、新潟では大雪警報が・・新潟在の時
十日町の雪まつりに出かけ、あの時の大雪にはぶったまげました。
同じ日本に居ながら季節の不公平感は否めないこと。
それにしても
雪まつりとくれば札幌がまず脳裏をかすめますけど。
夫に「十日町の雪まつりに行ったわよね、懐かしいわ」と言うと
「雪まつりは札幌と言うけど、発祥の地は十日町やで」って
夫がそう言いましたが、それ・ホントかしら・・ん?