転載
比較的高い濃度の汚染水が流出
東京電力福島第一原発2号機の原子炉建屋の屋根から比較的高い濃度の放射性物質に汚染された水たまりが見つかり、この水が、排水路を通じて港湾の外の海に直接、流れ出ていたことがわかりました。
東京電力は、この事実を去年4月の時点で把握していましたが、これまで公表しませんでした。
これは、24日夜、東京電力が定例の記者会見の中で明らかにしました。
それによりますと、福島第一原発2号機の原子炉建屋の屋根で水たまりが見つかり、放射性物質の濃度を調べたところ、ベータ線と呼ばれる種類の放射線を出す放射性物質の濃度が1リットルあたり5万2000ベクレルという高い値で検出されたということです。
この水たまりの水は、雨などがたまったもので、雨どいを通じて排水路に流れ込み、そこから、直接、原発の専用港湾の外の海に流れ出ていたということです。
東京電力によりますと、この事実について、少なくとも去年4月の時点で把握していましたが、これまで公表していなかったということです。
これについて、東京電力は、「以前のデータはこれまで国の検討会などで示してきた。今回は排水路の状況把握を行うため、調査を行ってきたが2号機の屋根で高い濃度の水たまりが見つかったことからまとめて公表した」と説明しています。
東京電力は、雨が降るたびに比較的高い濃度の汚染された水が港湾の外に流れ出ていたとみて、さらに詳しく調べるとともに、水たまりの水が、排水路に流れ込まないようにしたり、屋根の上のブロックや砂を取り除いたりして、汚染を防ぐ対策をとるとしています。
汚染された水が流出していたことについて、地元のいわき市漁協の矢吹正一組合長は「これまでの説明と異なり、港の外に汚染水が漏れていたという発表にショックを受けている。東京電力への信頼喪失につながると思う。
現在、東京電力から受け入れ要請を受けている建屋周辺の井戸からくみあげた汚染水を浄化して海に放出する計画にも影響が出かねない。原因究明と対策の徹底を求めたい」とコメントしています。
02月24日 21時08分
比較的高い濃度の汚染水が流出
東京電力福島第一原発2号機の原子炉建屋の屋根から比較的高い濃度の放射性物質に汚染された水たまりが見つかり、この水が、排水路を通じて港湾の外の海に直接、流れ出ていたことがわかりました。
東京電力は、この事実を去年4月の時点で把握していましたが、これまで公表しませんでした。
これは、24日夜、東京電力が定例の記者会見の中で明らかにしました。
それによりますと、福島第一原発2号機の原子炉建屋の屋根で水たまりが見つかり、放射性物質の濃度を調べたところ、ベータ線と呼ばれる種類の放射線を出す放射性物質の濃度が1リットルあたり5万2000ベクレルという高い値で検出されたということです。
この水たまりの水は、雨などがたまったもので、雨どいを通じて排水路に流れ込み、そこから、直接、原発の専用港湾の外の海に流れ出ていたということです。
東京電力によりますと、この事実について、少なくとも去年4月の時点で把握していましたが、これまで公表していなかったということです。
これについて、東京電力は、「以前のデータはこれまで国の検討会などで示してきた。今回は排水路の状況把握を行うため、調査を行ってきたが2号機の屋根で高い濃度の水たまりが見つかったことからまとめて公表した」と説明しています。
東京電力は、雨が降るたびに比較的高い濃度の汚染された水が港湾の外に流れ出ていたとみて、さらに詳しく調べるとともに、水たまりの水が、排水路に流れ込まないようにしたり、屋根の上のブロックや砂を取り除いたりして、汚染を防ぐ対策をとるとしています。
汚染された水が流出していたことについて、地元のいわき市漁協の矢吹正一組合長は「これまでの説明と異なり、港の外に汚染水が漏れていたという発表にショックを受けている。東京電力への信頼喪失につながると思う。
現在、東京電力から受け入れ要請を受けている建屋周辺の井戸からくみあげた汚染水を浄化して海に放出する計画にも影響が出かねない。原因究明と対策の徹底を求めたい」とコメントしています。
02月24日 21時08分