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nice to meet you




週末、ベルギー人の友人家族がロンドンへ遊びに来てくれ、夕食を共にした。


ベルギー時代、ここの下のお嬢さんとはわたしはほとんど会話したことがなかった。
彼女がとてもシャイなのと、わたしのフラマン語(蘭語)がヘタクソなのとでお互い遠慮し合い、会話はうちの娘経由で行われるという妙な関係だったのだ。

わたしが話しかけると彼女の表情が一瞬にして固まるほど、比喩ではなく、本当に固まるほど怯えさせていたのですよ...


先夜も食事中は席が離れていたせいもあり、わたしたちは一般的な挨拶くらいしかかわさなかったが、食後ラウンジに移って隣に座ると、周りの会話の流れに乗って、彼女がわたしに対して英語で「自己紹介」を始めた。

どれほど英語が話せるようになりたいと思っていたか、ロンドンでした買い物(携帯電話のカバーや小銭入れを見せてくれた。かわいい...)、学校の苦手科目、将来は動物の整体師になりたいなど、堰が切れたように話してくれた。

もうびっくりしましたよ!
最近しゃべれるようになったとは信じがたいほど語彙が豊富で言い回しも上手なんだ、これが。
中学校に進学し英語の授業が始まり、上のお姉さんと一緒に米ドラマを見続けていたのが蓄積して話せるようになったと言う。フラマン系のベルギー人は、若い世代は特に誰も彼も英語はペラペラで、おそらく多くの若者が同じような方法で話せるようになるのだと察するが...

次から次へと話題のつきない彼女の話しぶりは、困惑のあまり表情の固まるあの子とは全然違う女の子に見えた。

自分はこういう人間だと分かって欲しい、自分のことを知って欲しいなど、わたしも昔は持っていたが遠に失くしてしまった若い欲望を彼女はあふれんばかりに持っているのだ。
「自分のことを分かって欲しい、知って欲しい」という欲望は言語上達の一番のモーティベーションである、というのがわたしの持論。


わたしたちは「初めまして!わたしモエ!」と自己紹介し合った。


...それでわたしも言語能力をもっと磨けよと。
周りがどんどん英語を上達させる一方で、「わたしのことを分かって欲しい」とほとんど思わなくなったわたし(このブログで全解消されているのだ!)は、他の外国語がなかなか上手くならないのである。

自分の知っている言葉が全く使えない国に旅行してみたい...などと思ったりして(笑)。
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