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今夜も白鳥の湖




今シーズンのロイヤル・バレエ「白鳥の湖」、ナタリア・オシポヴァ(Natalia Osipova)のオデット/オディールに2度目馳せ参じる。

出かける前、ひとりで盛り上がってマリインスキーのユリアナ・ロパトキナ(Ulyana Lopatkina)とロイヤルバレエのマリアネラ・ヌネツ (Marianela Nunez)のバージョンをDVDで見た。だから今日だけで「白鳥の湖」を3本も見たことになる。三度の飯より好き。バレエだけは「だんごより花」。


オシポヴァが登場する前なぞ、娘の楽器のリサイタルでもここまで緊張はしないだろうくらいに緊張、心臓はティンパニよりバクバク、自分が踊るわけでもないのに...ひとりで盛り上がってひとりで緊張して、ひとりで飛び跳ねたくなるほど喝采を送って、ほんっとに忙しいのです。


昨夜もオシポヴァは素敵だった。特にオディールが。オデットはもっとねっとり、もっとねっとり暗くてもいいのではないかと思う。

例えばヌネツのオデット/オディールの最高に素晴らしいのと比較すると、ヌネツには抜群の安定感とバランス感覚があると思う。もちろんヌネツも大好きなダンサーなのだが、わたしがオシポヴァを特別に好きなわけは、極めて優れた才能の中にどこかかすかな危うさがあるからかもしれない。

ダンサーそれぞれの個性や解釈の違い、これこそが楽しみの一つなのだ。

次はボリショイにプリンシパルとして移籍したEvgenia Obraztsovaのオデット/オディール、楽しみ楽しみ!



(写真はroh.orgから。この写真、広告にも使われているものだが、もっと他にいいのがなかったはずはないのになぜ? と思っている)


バレエの記事は読んで喜んで下さる方は少ないと思うので、実際鑑賞したものの7割くらいしか書いていないのだが、先日「ブログを読んでいるうちにバレエを見てみたくなった」とメールして下さった方がおられた。こんなに有り難いことがあるだろうか。
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