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アマン京都 ケリー・ヒルの哲学の庭




去年の夏、インドネシアのAmankilaアマンキラで、赴任したばかりの日本人GM、S氏から、アマン京都と建築家ケリー・ヒルの話を親しく聴かせてもらった。
S氏は、アマン京都オープンのために、某有名ホテルから引き抜かれたホテルマンだ。この名GMにとっても、アマン京都はロマン誘う土地のようだった。


2018年に75歳でこの世を去ったケリー・ヒルは、この庭で日がな一日思索をする哲学者のようであったそうだ。

京都の洛北、金閣寺の向こうにある鷹峯。
約32万平方メートルという広大な敷地(日比谷公園の2倍だそう)にたった26室の客室が建つ。
鷹峯そのものが庭なのである。
手のつけられていない茫々の自然ではなく、江戸初期には琳派の本阿弥光悦が居を構えた芸術家の里でもある。




これらの「岩」をコレクションしたのはこの土地のもともとの持ち主。
岩のコレクション...ハイブラウなご趣味である。
そういえば、この度の初めに訪問した小田原の江の浦測候所も杉本博司氏の岩・石コレクションがたくさん展示されていた。
雅人の趣味の骨頂か。

かつての所有者(ここを譲ってもらうために、アマン関係者は三顧の礼をつくしたそう)が年月をかけて作り上げた岩の宇宙...
丹波、岐阜、奈良などから取り寄せた岩が、一種の枯山水のような宇宙を構成している。枯山水よりはよっぽど野生味があるが。




客室やレストランなどは、ちょうど一年前に滞在した伊勢のアマネムAmanemuを思い出すようなスタイル。

この美しい鷹峯を借景する、悟りの丸窓を求めて源光庵にも参拝した。
それはまた次回に。

12月中旬の京都だったのにコートが必要ではなかったのが驚き...

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