花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

桜島・霧島は大丈夫か? 木曽御嶽山の噴火に思う 2014/09/28

2014-09-28 17:48:21 | 桜島
9月27日昼前に木曽の御嶽山が噴火しました。天気に恵まれた土曜日で、紅葉シーズンも始まり多くの登山者が噴火に巻き込まれました。28日も懸命の救助活動が続いていますが、多くの犠牲者が出ているようで痛ましい限りです。

9月27日 噴火の様子 NHKテレビ


9月27日 ヘリコプター取材 NHKテレビ


今回の噴火で特に感じたのは

1 火山噴火予知がほとんど機能しなかったこと

2 現場の画像が直後にネット上にアップされたこと

3 突然の事態にNHK以外は殆ど対応できなかったこと

4 火山の多い鹿児島の対策はどうか

9月28日 NHKテレビ 朝のニュース


9月28日 youtubeの動画情報 NHKテレビ


日本は世界有数の火山国でありながら、桜島や阿蘇山など一部を除いて観測体制が十分とは言えません。登山者の多い時期と時間帯に噴火したことは悲劇でした。

27日午後はテレビからの情報に見入っていましたがNHK以外の局は通常番組でした。受信料問題などの批判もありますが、いざという時に民間放送は頼りにならないことを再認識しました。
週末で報道体制が整わなかったこともあるでしょうが、広告放送主体の民法テレビにNHKと同じような対応を期待するのはお門違いかもしれません。

その一方でネット上にyoutubeの動画がアップされており非常に驚きました。これからは情報社会だと言われたのは二昔ほども前のことでしたが、これほどに即時性が発揮されるとは感心しました。幸いに撮影・投稿者は無事だったようです。

紅葉風景を取材に来ていたNHKスタッフの冷静な噴火記録動画はさすがでした。今回は水蒸気噴火と言われており、火山灰に降り込められながらも命拾いした方が多かったようです。

霧島新燃岳(左側の山) 撮影 2013年6月


新燃岳大噴火の夜 撮影 2011年1月


桜島 一周道路沿いの退避施設 撮影 2013年7月


桜島 黒神川の火山監視カメラ 撮影 2013年7月


御嶽山はこれまでに何度か噴火していましたが、今回は噴火の可能性は予測できず火口周辺への立入規制も出ていませんでした。

これを霧島の場合で考えるとどうでしょうか。
同じように年間を通じて登山者や観光客の多い山です。火山観測体制はありますが桜島に比べると不十分で、2011年の活動が大噴火になるとは予測されていませんでした。

ただし火口周辺への立入規制が継続していたため、大噴火でしたが人的被害は発生していません。霧島で今回のような突然の噴火が発生すればどうでしょうか。

霧島に慣れた登山者だけではありませんので、今回と同様の悲劇も懸念されます。立入規制区域内には立入らず、いざというときの避難経路の確認や非常食の常備など各自で最低限の備えは必要です。今回は山小屋に避難して助かった人が多いので、登山路沿いに退避施設の増設が必要と思います。

鹿児島市の目の前に浮かぶ桜島はどうでしょうか。
観測体制は整っており火山学者が常駐し、大規模な噴火活動への対応訓練も定期的に行われています。しかし鹿児島県民には火山活動に慣れっこになっているという盲点も考えられます。

いつものような噴火や火山灰であっても軽視せず、常に大災害への心構えを忘れないようにしたいものです。
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鹿児島の彼岸花 その2 水田とイノシシ対策 2014/09/22 (鹿児島)

2014-09-28 15:37:47 | 
前回に続いて鹿児島市郡山町の彼岸花です。耕地整理の進んだ広い水田地帯では少なくなった彼岸花ですが、郡山町の山間部には今も多くの彼岸花が咲いています。

山間部に残る狭い棚田


耕地整備記念碑


イノシシが掘り返した跡


山間部の農地を中心にイノシシや鹿、猿、狸類、野鳥などによる被害が出ています。収穫前の稲田ではイノシシが入り込み稲を倒して稲穂を食い散らす被害が深刻です。

狭い農地の集約や用水設備の整備が行われていた時代には農村の過疎化が進み始めていました。農地整備が行き届いた一方では過疎高齢化で農家が減少し、山間部を中心に耕作放棄地が拡大しています。

その傾向に拍車をかけているのがイノシシなどによる農業被害です。薩摩半島北部では鹿の被害も加わり、高さ2.5mほどの鉄柵が農地をずっと取り囲んでいる地域もあります。所々にあるドア部分を開けて農地に出入りする状態です。まるで動物園の檻の中に人が入って農業をしているような状態で違和感を覚えます。

電気柵の電源操作部


畦道に点々と置かれた髪の毛?


電気柵の表示板


鳥おどしと電気柵のある棚田


イノシシわな


イノシシは人の臭いを嫌うと言われ、多数の古い作業着が掛けてあるのを見かけました。先日は畦道に髪の毛らしきものが置かれていました。

八重岳山麓にイノシシ捕獲用のわながありました。鉄製のかごの中に餌をまいてあり、中に入ったイノシシが餌をあさると細い糸が切れて入り口の柵が下りる仕掛けのようです。

最近では高齢化の進行で狩猟者が著しく減少しています。農業を維持していくにはイノシシなどの獣害対策は欠かせません。行政の援助で効果的な対策が進むよう願わずにはおられません。
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鹿児島の彼岸花  2014/09/22  鹿児島市郡山町 (鹿児島)

2014-09-24 15:53:38 | 
今年の鹿児島の夏は例年にない日照不足でした。7月10日に台風8号が阿久根市に上陸、その後も梅雨が戻ったような天候が続き、夏の強烈な日射しが出る日はわずかでした。

道沿いの彼岸花


それでも季節を違えずに彼岸花が咲き始めました。鹿児島市郡山町は市の北西部に位置し、山と緑に囲まれたのどかな田園地帯です。郡山町内の彼岸花を何回かに分けて掲載します。今日は郡山町西部の彼岸花です。

畦道の彼岸花


一カ所だけは稲刈りがすんでいました


道沿いの彼岸花は近所の人が独力で移植整備したと聞いています。地表に現れた花茎は数日で50センチほどにも伸びて開花します。きれいな花が見られるのは農家の方が草刈りと耕地管理を続けてこられたたまものです。

上流の小さな滝


よく見ると岩壁にも彼岸花(上の画像の大伸ばし)


草に埋もれる彼岸花


上流部には小さな滝があり、周辺は公園ですが草が伸び放題でした。桜並木と階段、遊歩道の整備に手が届かなくなったのでしょう。

予算不足なのか人手不足か判りませんが、このような風景をあちこちで目にして心が痛みます。近い将来には集落だけでなく、自治体そのものが消滅するのではと危惧される所もあります。

地方創生が声高に叫ばれています。人口減少、耕作放棄地や空家・無縁墓地の増加など見るにつけ、今さらどうなんだろうかと気になります。はたして現状維持を越えて、地方創生ができるのか? 花火のような一時的選挙対策に終わってしまわないか、気掛かりなことです。

年々増える耕作放棄地


栗の木は成長が早い


水と土を守る水田地帯


羽の破れた蝶


花の撮影で各地を巡っていると耕作放棄地や空家の増加が目立ちます。先祖代々の土地を守っている人がいなくなれば、目に見えて田園風景は荒れていくことでしょう。
美しい彼岸花を見ながらも将来への不安が起こり複雑な気持ちになります。
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吹上浜のキス釣り シーズン終わりが迫る? 2014/09/19 (鹿児島)

2014-09-19 16:03:45 | 吹上浜
前回9月12日にはキス釣りが好調と書きましたが、3連休明けの16日は1m程度のうねりが出て一転して不調になりました。

16日 漁から引き上げるキス網漁船


連休明けの静かな浜辺で釣りを楽しもうと思っていたのが期待はずれです。うねりの原因は12日にフィリピン東海上に発生し南シナ海から海南島・ベトナム北部へ進んだ台風15号のようです。

12日の進路予想図 出典はtenki.jp(日本気象協会)


台風15号進路図 出典は同上


見た目にはわずかな波ですが、うねりは海底をかき混ぜて濁りが出るためキスが沿岸部から離れるようです。はるか南海上から3日ほどかけてうねりが届いたのでしょう。影響は18日も少し残りました。

うねりは波乗りには欠かせないものですが、吹上浜のキス釣りには最悪。東シナ海を北上する台風によって吹上浜にうねりが出始めるのは、早くても沖縄を過ぎた頃からです。北緯30度線まで北上してようやく波が高くなることも珍しくありません。

風で起こる波は風が弱まるか風向きが変われば翌日には収まることもあります。一方でうねりは連続して高い波が来るわけではありませんが、数日から1週間程度も影響が続きます。今回のようにフィリピン近海からうねりが到達するのは珍しく、全く想定外でした。

16日 南側の釣り人は2人だけ


16日 北側の一人も引き上げ うねりは1m程度


流木と波しぶき


釣人に聞くと昨日までは良く釣れたと皆一様に言います。この日は数匹しか釣れず、フグが出て針を切られることもありダメでした。

釣りはあきらめて午後は砂浜の掃除をしました。子供の頃から慣れ親しんだ砂浜はわが家の庭先のようなものです。砂浜がきれいになると気持ちもスッキリします。

燃えないゴミ 危険物を収集


昨年に比べると燃えるゴミも格段に少ない


昨年夏は台湾北部から中国大陸に向った強い台風の影響で鹿児島西岸には記録的な大量のゴミが漂着しました。昨年夏の中国系ゴミの様子はこちらをご覧ください。

釣りに集中すると畑作業も手が届かないので、釣れないときは清掃作業に集中できるというものです。昨年から残っていた中国系ゴミはわずかで、大半は飲料水のペットボトルや空き缶、釣餌の容器など。きれいな砂浜を汚す人がいるのは残念なことです。自分のゴミは持ち帰ってほしいものです。

18日の釣果 29匹


18日もうねりが少し残り、キスの当たりが少なくなっていました。北西風が吹き暑さは感じませんでしたが、時折押し寄せる波が暖かい風を運び海水温の暖かさを感じました。

彼岸花の季節


例年10月中旬まではキスが釣れますが、おそらく今年のピークは過ぎたようです。
18日には台風16号が発生し、九州には23日頃に接近するとのこと。海が荒れて魚影は遠のくと思われます。

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものです。墓参りも行かなくてはなりません。
北海道では今朝の最低気温が1度台のところもありました。3ヶ月もすると年末です。毎年のことながら月日の早さを感じます。
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好調続く 吹上浜日置海岸のキス釣り 2014/09/12 (鹿児島)

2014-09-15 17:45:21 | 吹上浜
薩摩半島西側に連なる吹上浜のキス釣りは、8月末から好調が続いています。7月中旬からの不調が嘘のように良く釣れています。

12日(金) 平日の浜はのんびりムード


吹上浜は南北に長く、北はいちき串木野市の市来海岸から始まり、戸崎・江口地区の岩場を挟んで南は東市来、日吉、吹上、金峰、加世田地区まで続いています。

南北に長い海岸線の中で、私の実家がある日置市日吉町の日置海岸の様子です。他の状況は不明です。ところによっては不調かもしれませんので、ご注意ください。

6時前 天気が気がかり


週間予報 予報よりも天候は悪化しています


7時前のNHKテレビには、お天気情報のお姉さんが登場しますが、台風接近や大雨のときぐらいしか天気図が出ないので不便です。

天気図を見ると、どの程度晴れるか、雨の降り出しや量、気温、風向と強さなどが自分なりに判断できて助かるのです。

よく見かけるモーターグライダー


穏やかな日には海岸沿いを南北に2往復しているようです。自転車ほどの速さで北は江口浜付近で折り返して加世田方向に帰って行きます。いつも同じ人のようで貸切状態です。

12日は釣果71匹


釣餌(ゴカイ)を300円分買うと3回分ほど使えます。1日に釣る時間は長くても3時間程度ですが、この日は長過ぎました。

魚を捌く時間を考えると50匹程度が良いようです。実家から歩いて3分程度の庭先なので大量に釣る必要はないのです。天候や海の条件さえ良ければ魚が釣れます。

今の時期はキスが波打際に集まっていますのでキス網漁の影響が少なくて、全部の針にすずなりで釣れることも珍しくありません。5本針で2時間も釣れば100匹程度は確実です。私は扱いやすさから3本針を常用しています。波打際から数メートルの位置で魚が食いつくこともあり、30m程度投げれば十分です。

背開きで中骨を取ります


使いやすい小型の出刃包丁


釣れた魚を水汲みバケツなどに入れて砂が付かないようにすると作業は楽ですが、私は釣りの手返しを早くするため砂が付いた状態で持ち帰っています。

魚を捌く順序は

1 魚に付いた砂を洗い落とす

2 うろこを取り頭を落とす

3 腹を割いて内臓を出す

4 背開きにする

5 中骨を取る

6 胸の小骨をすくい取る

3までは昔のコンクリート流し台を使い、外で作業するのでやぶ蚊に悩まされます。デング熱は影響がないとしても怖いですね。中骨はから揚げで骨せんべいにして、頭などは庭先の花木周辺に埋めて肥料にしています。

3番目の作業を最後にすると時間短縮できますが、手が汚れて中骨を取りにくいように感じます。念入りに作業すると2時間ほどかかりますので、夢中になって釣り過ぎると魚捌きに疲れます。

庭先のショウガとオシロイバナ


祖母が植えていたショウガが今も残り白い花が甘い香りを漂わせています。16時頃になるとオシロイバナが開き始め、17時を過ぎると次第に薄暗くなります。

キス釣りができるのは例年10月中旬まで。産卵時期が終わるとキスの群が海岸を離れるため9月下旬からは場所によって釣れる、釣れないが際立ってきます。

鹿児島の方言では幸運に恵まれることを「のさる」と言います。いくら頑張っても魚が少ないところでは釣果が悪く、魚が集まった場所に「のされば」良く釣れます。シーズン終盤が近づいていますが、気軽に楽しい釣ができることはありがたいことです。恵比寿さんに感謝です。
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