花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

寒さ続く 野菜園など落葉掃除 2023/01/30(鹿児島)

2023-01-31 14:41:13 | 野菜作り
1月30日(月)先週の寒波の影響が気になり、日置へ出かけました。

今朝は先にお寺参り、祖父の没後50年を過ぎました。終戦で日置に引き上げた時が60歳、水稲作もしながら畳職人を80歳まで続けました。

10時17分 吹上浜日置海岸


10年に一度の寒気が流れ込み1月24日は鹿児島市街地でも積雪し、指宿方面では収穫間近のソラマメ、えんどう豆に大きな被害が出ています。

30日も寒さが続き吹上浜は強風で荒れ模様、さすがに釣り人の姿はどこにもありませんでした。

ヤツデの実が大きくなっていた


子供の頃は冬場に竹鉄砲を作っていました。弾に使うヤツデの実が大きくなるのが待ち遠しいものでした。

小学校の頃は折り畳み小刀(ナイフ)の肥後守(ひごのかみ)をよく使いました。ケガをしながらも次第に使い慣れ、大事な身の回り品でした。

少し膨らんできた 沈丁花


香りの良い早春の花です。この寒さで例年よりも開花が遅れそうです。水道管の漏水補修後に新たな漏水は見られず、まずは一安心でした。

えんどう豆に大きな被害は見られない


丈が50~80センチ程度で一部は先端部が萎びていましたが、全体の勢いに影響はなさそうです。冬場には丈が低い方が寒さの影響を受けにくいようです。

ソラマメはまだ丈が10センチ以下で外見に変化はありませんでした。

野菜園に落葉が増えていた


日足が伸びて地温が上がり始めると雑草が増えてきます。この時期に軽く耕すことで雑草を防ぎたいものです。

強い風で落ち葉が増えていて熊手と箒で掃除しますが、まだ土が湿っていてまさにぬれ落ち葉。

雑草を取り除き、少量の鶏糞肥料を入れて軽く耕す予定でしたが、落葉をある程度取り除いたところで作業を切り上げました。

道路掃除


月に1~2度掃除しているので量的には多くなかったものの、日差しが広がり作業中は汗ばむほどでした。

ジョウビタキ


あまり人を恐れることなく、農作業をしていると割と近くまでやって来ます。農作業で掘り返されたところなどで餌を探すようです。

白梅 まもなく開花


野菜園の南側隅にある梅の木です。自生したもので、大きくなり過ぎたので数年前に太い枝を半分ほどに切り詰めました。

かなり衰えましたが、昨年は勢いを取り戻して一杯枝を伸ばし蕾が膨らんできました。夏場までには枝を剪定しないと再び生い茂り、日照を妨げそうです。

大根はさらに成長


見映えの良い市販品に比べると不格好なほど大きくなり、片手では持ちにくいほどです。深く小まめに耕し、適期に元肥、追肥などしたのが良かったのでしょう。

品種改良が進み、開花が遅くなりトウ立ちしにくくなっています。花が咲くと大根の内部はスカスカになり著しく食味が落ちます。

15時45分 浜の強風は続く


昼過ぎから晴れ間が広がりましたが、風はまだ強めでした。予報では来週には気温が高めになるようです。

今季は12月下旬、1月下旬と寒波が襲来しました。2月にもう一度やって来るのか、このまま春に進んで行くのか。

少しですが春先の作業に着手できました。2月下旬には天候を見ながらジャガイモの植付を予定しています。
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小雨が残り寒い 吉野公園 2023/01/27(鹿児島)

2023-01-28 15:38:29 | 自然観察
1月27日(金)天候回復を期待して吉野公園へ出かけました。

雪でしなだれた菜の花 日付のない以下の画像は1月27日に撮影


1月24日は10年に一度の寒気が流れ込み、鹿児島地方気象台(標高4m)で4cmの積雪がありました。

吉野公園は標高234mの台地にあり、気温は市街地よりも数度低めです。かなり雪の影響を受けたようです。

ツバキの花 枝先で色を失っていた


シダも雪で傷んだ感じ


なごみの庭 梅の蕾は一杯あるが


昨年の1月27日 吉野公園の梅


昨年のブログを見ると、1月27日には梅が咲いていました。

ヒヨドリでしょうか


今日は薄暗く小雨が残る悪天候で、数種類の小鳥を見かけましたが距離が遠くてうまく写せませんでした。

桜島山頂部は雲隠れ(標高1,117 m)


桜島山頂部の雪景色を期待していましたが、12時を過ぎても雲隠れのままで残念。右側の少し飛び出たところが引ノ平(ひきのひら標高565m)、その下に小さく湯之平展望所(標高373m)が見えています。

27日12時の気温は鹿児島市で7.4度だったので、山頂部に積雪はなかったのかもしれません。

海上自衛隊の護衛艦4隻 左側は桜島の大正溶岩原


鹿児島湾(錦江湾)内で時々見かけますが、今回は4隻も停泊していました。28日付の地元紙南日本新聞の1面に大きく写真が掲載されていました。

鹿児島湾内に4000トン級以上の艦船が同時に4隻入ることは珍しく、27日午後6時までに湾を離れたとのこと。

桜島フェリー 桜島の袴腰(はかまごし)港


写したときは見通しが悪くぼんやりでしたが、画像を補正するとしっかり見えてきました。

練習に打ち込む若者たち


駅伝の練習で広い園内を走り回る元気な姿が見られました。時折小雨も降り、公園を訪れる人は数人程度でした。

早いもので来週は2月、寒さが緩めば梅、河津桜と開花が進むことを期待しています。
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南国のありがたさ 大雪を免れる 2023/01/25(鹿児島)

2023-01-26 17:11:34 | 天気の話題
1月24日(火)の雪は夜に止み、心配された大雪を免れました。

1月25日7時10分 バス通りに車はわずか


鹿児島地方気象台のある鹿児島市東郡元町では7時の気温がマイナス2.3度、積雪4センチを観測。自宅周囲では1~3センチ程度でした。

警戒が強く呼びかけられたこともあり車の通行はわずか、市営バスはタイヤチェーンを装着して通常運行。子供たちの通学もいつも通りでした。

1月25日7時20分 間もなく桜島の北から朝日が上がる


意外にも朝から快晴となり、桜島は強い逆光で積もった雪がはっきりわからないほどです。

西空も殆ど雲なし


積雪の深さは局所性があり一概に比べられませんが、心配された2016年のような大雪にならずにすみました。

朝の散歩もいつも通り?


足跡がしっかりついています。まだ雪は凍っておらず、歩くとサクサク心地良い音がしました。

田圃の雪もごくわずか


前回大雪の2016年1月24日はどのような天候だったのか、気象庁の各種データを調べてみました。

2016年1月24日の大雪 天気図


2016年1月24日 車庫の屋根に10センチほど積もる


この時は昼間にかなり雪の量が増えたように記憶しています。

2016年1月22日から25日までの気温と降水量


今回と同様に気温が急低下して雪が降りました。鹿児島市では積雪14センチを観測しています。

2016年1月24日 バス通り 道路にもかなり積もった


2016年1月22日から25日までの風速


今回同様に強風が吹いていますが、今回の寒波とどのような違いがあったのかグラフで比較しました。

気温の変化 今回と2016年を比較


22日から24日午前中にかけての気温が、今回は2016年に比べると高めでした。

降水量 今回と2016年を比較


細い棒グラフで判りにくいですが、2016年は今回よりも降水量(雪)が多くなっています。

風速 今回と2016年を比較


雪になった24日を見ると、今回の方が全体として風速が強くなっています。

2016年は今回よりも気温が低めで、降水量が多く、風がやや弱かったことから積雪が多かったものと思われます。

2016年1月24日 竹林に積もった雪


積雪の多少は気温差、標高差、地形などの影響を受け、風が強いと積もりにくいとされています。今回は大雪を免れましたが、まだ来月一杯までは寒さに油断がなりません。
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昼間から積雪 明朝は交通混乱か 2023/01/24(鹿児島)

2023-01-24 18:26:24 | 天気の話題
1月24日(火)予想通り強い寒気が南下、昼前から雪が降り始めました。

12時26分 まだ積もるほどではない


強い冬型の気圧配置 以下のグラフなども気象庁データを引用、作成


次々と流れ込む雪雲


12時30分 昼間としては雪の量が多い感じ


1月22日以降 鹿児島市 時別の気温と降水量


観測地点は鹿児島市東郡元町の鹿児島地方気象台(標高4m)、アメダス鹿児島の値です。このブログでは、鹿児島県内の他の観測地点と混同を避けるため、鹿児島市と表示しています。

急激な気温低下には驚かされました。昨日昼間の15度ほどから急降下、今日夕方には0度近くまで下がっています。

急に風が強まる 東市来と鹿児島市の時別風速


両地点とも今朝から急に風が強くなりました。雨戸を閉めた方が良さそうなほどの強さです。

16時46分 木に積もった雪が強風で飛んできた


強い風で雪が窓枠に吹き付けて、夕方には網戸が凍り付いて動かなくなり、道路には1センチほど積雪。自宅の標高はおよそ140mです。

16時55分 西側の団地は真っ白に


私のところより少し標高が高いためか、すでに屋根が真っ白。動かない網戸越しに写したので画像がぼやけています。

バス通りを走る車はわずかですが、今のところ道路は凍結していないようです。

17時にはさらに気温が低下


17時の鹿児島市はマイナス0.5度、周辺も多くのところで気温がマイナスになっています。

雪で萎れたビオラ


風に舞って雪が鉢植えにも降りかかり、花も葉も萎れていますが、案外と強いビオラ。

枯れそうに見えていても、やがて回復して何事もなかったようにまた花を咲かせます。

気温が低下しているので積雪が増えそうです。明朝の通勤通学に大きな混乱が予想されますので、早めに雪が上がってほしいものです。
コメント (2)
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水道管漏水修理 早期回復に感謝 2023/01/23(鹿児島)

2023-01-23 17:54:39 | 日記
1月23日(月)日置の実家で、水道管の修理工事をしてもらいました。

漏水個所を特定 以下の画像は1月23日に撮影


21日(土)に漏水に気付き、市役所に修理をお願いしました。今朝8時過ぎに着くと、すでに漏水箇所が特定されていました。

1mほどの金属棒を通じて、上の受け皿のような部分からかすかな水音が聞こえました。計量器よりも上の配水管からの漏水でした。

8時16分 吹上浜日置海岸


幸いにも雨は上がり、少しずつ青空が広がろうとしていました。昨日も釣り人でにぎわい、釣果があったようです。

コンクリート部分を撤去


市役所さんの立ち合いもあり、工事業者さん5人ほどの手慣れた作業で順調に修復工事が進められました。

削岩機のようなもので厚さ10センチほどのコンクリートを取り除くと、下の方は砂で作業はしやすかったそうです。

たまった水をポンプでくみ出し水道管を止める


深さは30センチほど、ブロック塀の隙間に草木の根が深く入っていました。

ここが破損個所


水道を引いてから50年ほどにもなるので鉄管の腐食かと思いましたが、塩化ビニル管のようです。

まるで鶏がつついたように穴が開いていました。水圧の影響でこのようになるそうで、金属管でも同様だとか。

漏水箇所を切断してつなぎなおし


漏水箇所は量水器(止水栓)よりも上流側のため、修理費は市役所負担となり、工事個所のコンクリート修復費用は利用者負担とのこと。

コンクリート部分をセメントで修復


量水器(メーター)は画面外右下にあります。資材費、手間、施工技術を考えると一般利用者ではとても修復工事はできません。

手慣れた業者さんにとっても坂道でのセメント運搬作業は大変な様子でした。2日もすると完全に固まるそうです。

箒目を入れて修復完了


雨が止んで作業が順調に進み、昼前にはコンクリート修復工事まで終わりありがたいことでした。皆様のご苦労と天候回復に感謝、感謝。

最後のセメントが少し余り、捨てるしかないとのことで坂道の下に入れてもらい、ごく少量を自宅に持ち帰りました。

自宅車庫の角を補修


角の部分がはがれて一部浮き上がり、躓きやすくなっていました。はがれたかけらを取り除き、簡単にセメントを塗りこめました。

ビニル袋で修理箇所に注意表示


早朝の新聞配達さんに影響がないよう、鉢置きの金属枠にビニル袋を取り付けて注意表示しました。

明日からは強い寒気が流れ込み、鹿児島でも積雪が予想されています。今のところ曇っていますが気温は高めで、ひどい寒さは想像できません。

雪にはまるで弱い鹿児島ですから、予想が外れてほしいものです。
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吹上浜 ブリ狙いの釣人増加 2023/01/21(鹿児島)

2023-01-22 15:54:01 | 吹上浜
1月21日(土)大寒に入り、吹上浜に釣り人が増えていました。

8時34分 吹上浜日置海岸 以下の画像は1月21日に撮影


波は残るが風は弱く、沖合にはブリやサゴシ漁の小型漁船が走っていました。

砂山から様子見の釣人たち(右上) 今日は大潮、朝夕が満潮


軽トラを中心とした地元の常連さんが殆どのようですが、今朝は10台ほども止まっていました。

昨年車が多かった私の家の前の道路は大雨で壊れ、修復後は排水のため段差がつけてあり車が通れなくなっています。

小魚が湧いてサゴシなどが集まりそうと見れば、直ちに駈け下る態勢ですが動きはありません。

8時38分 南側は多くの釣人


左の画像を拡大したのが右側です。海に突き出しているのは大川河口の波よけブロック、ざっと30人ほどでしょうか。

聞くところでは木曜日、金曜日とブリが上がり、今日は土曜日で若者を中心に釣り人が多かったようです。

えんどう豆は順調


先週の雨で野菜園は一息ついて、えんどう豆が茎を伸ばしていました。大根は市販品よりもはるかに大きく成長し、残り少なくなりました。

Sさんによると今季は野鳥が少なく、野菜の食害はなさそうだと言います。

雑草も元気づく


来月下旬にジャガイモ植付予定の区画です。こぼれ種から発芽して花も咲いていた百日草は先月下旬の寒さですべて枯れました。

そのころわずかに生えていた雑草が大きくなり数を増やしていました。土の中には無数の種がありそうで、雑草が尽きることはないでしょう。

こちらも気になる サキシマフヨウ


秋にきれいな花をたくさん咲かせましたが、放置すると来年はさらに延びるので剪定することにしました。

剪定は2年~3年ぶり?


毎年根元近くから剪定しても問題のないほど勢いの強い木です。成長が早い分、枝は柔らかで簡単に切れます。

軽く鋸を入れて、巻き付けていたロープを取り外そうとしますが、食い込むというよりは完全に幹に取り込まれていました。

あまり片付いたように見えないが


芙蓉の長い枝を切ると先端部には柿の枝とともに蔓性の植物が巻き付いていました。サルトリイバラもあり大きなトゲに悩まされました。

一か所を片付けると他が気になり、ついでに野菜園脇にあるフヨウ、ムクゲ、アジサイ、ランタナ、小菊、バラなども剪定し片付けました。

16時13分 すでに日は西に傾く


伸びた枝は一輪車に積んでも嵩張り、ゴミ捨て場まで10回ほども往復すると額が汗ばむほどでした。

南向きの日当たりの良い場所ではツワブキの綿帽子が目立ち、藪椿の花がぼつぼつ。梅のつぼみがだいぶ膨らんできました。

16時17分 重機の通った跡


浜で音がしていましたが、漂着ゴミを片付ていたようです。朝方ほどではありませんが釣人がいました。

16時22分 様子見の人たち


朝方と同じようなメンバーが潮が満ちてきた海の様子を眺めています。彼らが浜辺を走るのは大当たりの時ですが、今日は全く動きなし。

午後は風が強めになり、潮は満ちてきましたが釣りには不向きと、K君は早目の切り上げ。

前日までの好釣果を知った釣人が多く駈けつけましたが、話を聞くと期待と裏腹に今日は全くダメだったそうです。

17時2分 風に吹かれていると寒い 日没は17時42分


小さな雲塊が流れ日差しを隠し、風景の変化を待つうちには体が冷えてきて日没前に切り上げました。

24~25日は10年に一度の強い寒気が流れ込み、鹿児島でも積雪が予想されています。気になっていたフヨウなどの剪定ができて幸いでした。
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蒲生町漆 滝と田の神様 2023/01/18(鹿児島)

2023-01-20 15:53:15 | 史跡巡り
1月18日(水)かくれ念仏窟の後、姶良市蒲生町の漆地区に向かいました。

広木の滝入口 以下の画像は1月18日に撮影


広木の滝は県道463号漆蒲生線沿いの後郷川(うしろごうがわ)にあります。後郷川は鹿児島湾(錦江湾)に注ぐ別府川の上流部です。

案内板の先、ガードレールの間から杉木立の踏み分け道を慎重に下ります。

15時19分 広木の滝(左側) 右側にも小さな滝


落差は2m程度でしょうか、大雨時には水の流れに隠れそうなほどです。すぐ下流側にはそれよりも落差のある滝が見えましたが、水量は少なめでした。

水音が心地良い


午前中だとこの位置からは逆光になりそうな感じです。足場が悪いものの、三脚を使ってしっかり写すと絵になりそうな滝です。

岩の間に流木や倒れた竹などが絡まり足元が悪いので、撮影場所を探す際は思わぬケガをしないよう注意が必要です。手袋をすると安心でしょう。

川原は自然のまま


川に流されないよう、杉の根がしっかりと岩を抱え込んでいます。画像左上には道路のガードレールが見えます。

道路から全景は見えずとも滝の音が聞こえ雰囲気が伝わるので、川原まで下りて写したのはこれが2回目程度です。

漆の田の神様


久しぶりに訪れましたが、近くの住宅が新築されていてうれしく感じました。画面左奥は漆小学校で、画面外のすぐ左後ろには満徳寺があります。

どっしりした田の神様


案内板には次のように書かれています。
鹿児島県指定の民俗文化財 漆(うるし)の田の神

大きな石の前面に像高108cmの田の神像が浮き彫りにしてある。長袴にタスキをかけた立て膝で、両手に大きな飯杓を持っている。傍らの石碑に「享保3年(1718)寄進)の記銘がみえる。

田の神舞型の像としては県内最古といわれ、壮大で豪放な彫りは、田の神像の代表作である。【昭和43年3月29日指定】

鹿児島県教育庁文化財課による鹿児島文化財事典には次のようにありました。

この田の神は,像の高さが108cmで,亨保3(1718)年につくられています。胸ははだけた状態で,上衣のそではタスキでまきあげ,長いはかまをつけ左足を立て,右足をななめにひいた姿は今にも動き出しそうです。

また両手でメシゲ(しゃもじ)をななめにもっています。農作業姿の神舞型の代表的な石像です。

中村集落の玉石垣 


お寺の南側70mほどにきれいな石積みの通りがあります。1990年(平成2年)放送のNHK大河ドラマ、「翔ぶが如く」で西郷隆盛役の西田敏行さんが歩いたところです。

一字一石経塚


案内板がありましたが見つからず、帰宅後ネットで調べると民家庭先にあるようです。

田圃の脇に水仙が咲いていた


この時期は花が少なく、目に付くのはサザンカ程度ですが梅や桜の季節はきれいなことでしょう。

川風は冷たい


姶良市北西部の蒲生町漆地区は蒲生の街中から遠く離れ、山間の狭い道をたどります。山を抜けると急に視界が開け、盆地に田園風景が広がっていて初めて訪れた時は驚きました。

山間をさらに進むと北は薩摩川内市の祁答院地区、東は鹿児島県民の森方向につながっています。この先何度訪れることができるかわかりませんが、季節の花を訪ねて巡りたいものです。
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都迫かくれ念仏洞 吉田本名町 2023/01/18(鹿児島)

2023-01-19 15:56:15 | 史跡巡り
1月18日(水)雲の多い日、午後から吉田~蒲生方面に出かけました。

県道横の上り口 以下の画像は1月18日に撮影


都迫(どんざこ)かくれ念仏洞は鹿児島市本名町(旧吉田町)都迫地区、県道40号伊集院蒲生溝辺線のすぐ横にあります。

細い階段道を上がっていきます


左手は竹林 手すりはあるが足元注意


坂道の手すりは一部で交換されていますが、大部分はさび付き足元のコンクリートも不安定なところがありました。

入口は左手 上には大木がある


参観者名簿 今は使われていない


平成17年8月1日付けの鹿児島市指定記念物です。最初訪れたのはその数年後でしょうか、当時は道路脇に大きな案内板がありました。

参観者名簿箱を開けると中が蜂の巣になっていて驚いた記憶があります。

入口 周囲はシラス崖 落葉がかなり溜まっている


かつての案内板には次のように書かれていました。

都迫(どんざこ)の念仏かくれ窟(くつ)
薩摩のかくれ念仏、殉教秘話「血は輝く」佐々木教正著に取りあげられている洞くつである。

薩摩藩が厳しい真宗禁止を行った頃(1550年頃以降)藩の役人の目を逃れて、仏を拝んだり修行するために造られた洞くつであろう。

入口は、断崖の中ほどにあり、外部からは所在がわかりにくくなっている。

内部の構造は、よほど巧みに造られており、上部に向かって空気抜けの穴がある。奥に小さな室を設け、通路、位置などにいろいろな工夫がなされている。(引用終わり)

かなり古い仏具などがあった


奥行きは10mほどですが、入り口部分の数メートルは天井高が低く背中が当たります。奥の広い部分は高さがあり普通に立っていることができました。

初めて中に入るのは勇気がいることでしょう。前向きには進みにくく、後ろ向きに入って行きましたがすぐに頭を打ちました。懐中電灯も必要ですが、壁にはゲジゲジのような大きな虫がいてゾッとしました。

虎ロープにすがり、助けられる


やはり光の届かない洞窟の中は不安なもので、一通り撮影するとすぐに出たくなりました。ありがたいのは手すりから伸びる、黄色と黒の長い虎ロープ。

外に出るときは背中を丸めながらも前進で出られます。まるで蜘蛛の糸にすがるようにして外に出ました。

撮影で県内各地を巡る中には、もう一度訪れたい、あるいはもう一度来れるだろうかと思うようなところも多いものです。

民家後ろの崖にある


あらためて振り返ると、全く外見上は気付きません。信教が自由になった明治期以降すでに150年以上も過ぎて今も残る念仏洞、再訪できて何よりでした。

殆ど人が訪れない洞窟で、出入りもしにくいので単独では行かない方が無難です。

かくれ念仏の史跡として比較的訪れやすいのは、鹿児島市花尾町の花尾かくれ念仏洞です。花尾山、念仏洞などのブログはこちらからご覧ください。

南天と菜の花


近くの方にお話を伺うと、以前はバスで訪れる団体さんもありましたが、今はコロナ禍が続き訪れる人はいないようです。おそらく近隣有縁の方が普段の管理などされているのでしょう。

立ち話でしたが、ロープに助けられ、奥まで入り南無阿弥陀仏とお念仏ができてうれしかったことをお話しできて幸いでした。
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今朝の桜島 山体わずかに膨張 2023/01/17(鹿児島)

2023-01-17 16:37:33 | 日記
1月17日(火)朝焼け期待で、かごしま健康の森公園へ出かけました。

6時50分 天気は下り坂 以下の画像は1月17日に撮影


天気が悪くなる時は朝焼けが出やすいものです。薄雲が出て朝焼けが期待できそうな空模様でした。

6時57分 さらに雲が色づくのか


6時59分 月齢24.7(二十六夜)


17日、鹿児島市の最低気温は4.4度、この時期らしい寒さが戻ってきました。公園の一部では霜が見られました。

7時8分 雲の色づきは消えてしまった


日の出が近づくとさらに色濃く朝焼けが出ることもありますが、今朝は桜島の上だけで他は色づきが消えてしまい残念。

7時34分 噴煙の下から輝く朝日


日の出は7時18分、桜島の南岳から朝日が顔をのぞかせたのは7時34分頃でした。

7時39分 朝日は雲の帯に隠された


南の空から伸びてきた雲の帯は厚みを増して、朝日を完全に隠してしまいました。

7時54分 日は雲の帯に隠れたまま 霧は残る


昨日は雨は降っていませんが、気温低下により薄く霧が出たようです。

8時24分 日は高くなったが川霧は少し残る


桜島では14日午前9時ごろから、島内に設置した傾斜計や伸縮計で山体膨張を示すわずかな地殻変動が観測されています。

今後、山体膨張が一度に解消されるような噴火が発生した場合、噴煙が高く上がり、噴石飛散や火砕流発生の可能性があるとして、気象台は今後の情報に留意するよう呼びかけています。
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グランピング工事進む 吉野公園 2023/01/16(鹿児島)

2023-01-17 15:26:48 | 自然観察
1月16日(月)梅の開花が待ち遠しく、吉野公園へ出かけました。

10時6分 吉野公園案内板 以下の画像は1月16日に撮影


公園入口右手の案内板には昭和45年5月16日に開設、広さ30.9ヘクタールとあり、単純に四角形で考えると各辺がおよそ600mと500mです。

広さの比較でよく聞く東京ドームは約4.7ヘクタール、東京ディズニーランドは51ヘクタール、東京ディズニーシーは49ヘクタール、さらに広いのは長崎ハウステンボスで152ヘクタールとのこと。

この時期の開園は7時 閉園は17時


1月の開園は7時で日の出時刻の少し前ですが、閉園時間は日没前の17時で駐車場も閉鎖されるので要注意です。

運動芝生広場 桜島北岳は少し雲隠れ


このところ雨や曇りの日が続き気温は高めでしたが、今日は気温が下がり風が強めに吹いています。

今年も菜の花が咲いていた


門から入ってすぐ右手のロックガーデン横の通り沿いに少し植えてあります。鳥避けに釣り糸が張られていました。

落ちたツバキがきれいだった


公園開設から50年を経過し、園内のツバキは樹高が高くなり古くからの木は花数が少なめです。この木にはたくさん開花していました。

節電のため噴水は12時だけ


12時過ぎから15分ほどの間に4回程度噴水が高く上がりました。

なごみの庭 白梅(冬至)が数輪だけ開花


例年早目に咲きますが、今年も数輪だけ開花していました。水仙は斜面を中心に花が増え始め、うっすらと甘い香りが漂っていました。

ソテツ園横の河津桜も数輪咲いていましたが、本格的に咲き始めるのは1週間程度先ではないでしょうか。

休憩所横の河津桜は大きくなり過ぎて、かなり枝が切られています。ソテツ園横の河津桜が良く成長し本数が多いので、今後はメインになるでしょう。

グランピング施設の工事中 


公園北駐車場に近いところにこの春開業予定で工事が進んでいました。

グランピングとは何でしょうか。
ネット情報によると、英語で“魅力的な、華やかな”などを意味する「Glamorous(グラマラス)」と「Camping(キャンピング)」を組み合わせた言葉で、直訳すれば“魅力的なキャンプ”という意味になります。

少し長くなりますが南国交通のページから引用して紹介します。

2023年春、鹿児島市中心部からほど近い、鹿児島県立吉野公園内にグランピング施設を開業致します。

自然豊かな吉野公園(yoshino)は見上げると美しく澄んだ空(sora)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。この二つを融合させて生まれたのが「YOSHIZORA」です。

「YOSHIZORA」では全8棟の宿泊棟を設け、ドーム型テントタイプまたはキャビン型タイプの2タイプよりお選びいただけます。

また滞在中のお客様に安心・快適・満足をご提供したいという思いから個別の水回りを完備。各棟十分な距離を保ち、安全でプライベートな空間を提供致します。

鹿児島のシンボルとも言える桜島を背景に贅沢なアウトドア体験を味わってはみませんか。(引用終わり)

吉野公園展望台 標高234m


正門から直線距離で550mほど、噴水をを過ぎて左手にソテツ園、右手にはなごみの庭、その先緩やかな坂道を上がります。

桜島を眼前に、南には鹿児島港と市街地、さらに遠くには薩摩富士とも呼ばれる開聞岳、北側には姶良市、霧島市の奥に霧島連山を望めます。

鹿児島湾(錦江湾) 遠くの海面に日差しが当たる


左側は桜島の溶岩原と桜島フェリー、その奥に小さく灯台が見えるのは浅瀬の神瀬です。

中ほどの遠くに開聞岳の輪郭が見え、その手前に帆船が停泊、その右側には鴨池フェリーが見えます。

あいにくと視界が悪く残念でしたが、時折海面を照らし出す日差しの動きは見飽きませんでした。3月にかけて梅と桜がきれいな吉野公園、天候を見ながら何度か訪れる予定です。
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花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。