花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

穏やかな年の瀬 暖冬の吹上浜 2015/12/29 (鹿児島)

2015-12-31 16:22:35 | 吹上浜
今季は北日本の一部を除いて暖冬傾向が続いています。
鹿児島市でも12月18・19日は霜が降りたものの、全般に温かい年の瀬です。

12月22日 冬至の吹上浜とキス網漁船


海は穏やかでキス網漁船を2隻見かけました。夏場に雨続きで操業日数が少なく、今も頑張っているのでしょうか。例年ならば北西の季節風が続き小型船は殆ど漁に出られない時期です。暖冬を象徴するような光景で驚きました。

投げ釣では餌を食わないキスも、近場に潜んでいると網にかかるのでしょうか。来年のキス釣りに影響はないでしょうが、少し気になりました。

夕暮れの釣人 12月22日


海は穏やかで浜辺にはチリメンザコが漂着していました。
農作業後にサゴシ(鰆・さわら)釣りに出てみましたが、魚は飛ばず弓角に全く反応なしでした。

久多島の南に沈む夕日 12月22日


日の出の時間帯は1月中旬までは今よりも少し遅くなります。冬至を過ぎると日没が遅くなる分、昼間の時間が長くなります。

珍しい波状の雲 12月24日


時ならぬ12月10日の大雨で海岸に漂着したゴミの片付けが始まっています。22日午後には6名ほどの建設作業員が、ペットボトルや飲料水の空き缶など不燃ゴミをビニル袋に集めていました。

砂浜を重機が動いた跡が付いていました。竹や木など燃えるゴミも集積してゴミ捨て場に持ち込むようです。大量のゴミを現地で焼却処理すると環境に影響があり、防災上も危険との判断でしょう。

花が残るランタナ 12月24日


台風にも厳しい日差しにも耐えて花を咲かせ続けたランタナも寒さには弱いものです。冬場は落葉し小枝は枯れます。繁殖力が強く道沿いの隙間にも根を伸ばしています。

2度目の落葉 柿の葉 12月28日


畑の柿の下に紫陽花があり葉が色づいています。柿は8月の台風で葉が吹き飛ばされ、再度芽を出して今落葉しています。実も全部落ちましたが、来年は実が付くのか興味深いところです。

ソラマメ、えんどう豆は順調 12月28日


暖冬傾向で昨年よりも成長が早くなっています。伸びすぎると急激な寒さに弱いとされています。今年4月には長雨と日照不足でジャガイモが大幅減収となっただけに少し気がかりです。

冬の川口 12月28日


ごく小さい川で冬場は上流からの水は少なく、川口は砂に塞がれ小さな湖ができます。水鳥のねぐらになりますが、大雨が降ると砂のダムは崩れて小川の流れが復活します。

冬景色の砂山 12月29日


久多島と漁船 12月29日


草が枯れ、砂山は冬景色になりました。沖にはサゴシ漁の船が数隻行き交っていました。海岸近くに魚が湧く様子は見えませんが、沖では漁があるのでしょう。一定の範囲を往復しながら操業していました。

砂山から見守る恵比須さん 12月28日


海抜およそ14mの砂山から恵比須さんが海を見守っています。戦後の地引網が盛んな頃に寄進されています。風化がかなり進み、刻まれた文字や顔の表情がわかりにくくなっています。

今年も元気で魚釣りと海岸散策を楽しむことができました。
米と塩、焼酎を供え、感謝の気持ちを込めて手を合わせました。
来年は穏やかな一年でありますように。

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季節外れの大雨 荒れた吹上浜 2015/12/11 (鹿児島) 

2015-12-12 11:26:01 | 日記
12月10日(木)夜半前、薩摩半島中部では季節外れの大雨でした。
翌朝は雨域が東日本へ移動、テレビは災害警戒を呼びかけていました。

12月11日6時半 NHK 朝のニュース


11時3分 天候回復に向かう吹上浜


排水管でしょうか?


いつもの風景の中に黒い物体が漂着していました。左の赤いのは小さめのサッカーボール。土木工事で使うような排水管のようです。直径が50センチ、長さは3mほどあり、とても一人では動かせない重さでした。

打ち上がった流木(帆の港) 大川川口から北へ300mほど


根本の直径が30センチほどの生木でした。大きな生木が冬場に漂着するのは珍しいことです。

砂山に残る水流(浜の丸)


釣人が車を停めるため砂山が固まり、雨水の流れが残っていました。砂山にしみこまないほどの大雨だったようです。

川幅が2倍ほどに広がった小川


砂に埋まっていた流木


雨の日以外は海に流れる間に砂にしみ込むような小川です。水流が砂山を大きく削り取っていました。

12月10日21時 天気図 以下の2枚もtenki.jp から引用


21時 雨雲の状況


10日の気象観測値


日置市東市来では雨量が152mm、殆どが21時頃から2時間程度の間に集中したと思われます。鹿児島では21時過ぎに最高気温21度を記録しています。南からの暖湿流が大雨をもたらしたものです。

雨に打たれたソラマメ


梅の枝に刺したサワーポメロ


大雨で畑に水溜りのあとが付いていました。ソラマメは雨に打たれ茎が曲がり、葉には土がこびりついていました。水洗いをして支柱を立てました。この先も天候不順が続けば農家の方は露地野菜管理が大変です。

浜で拾ったサワーポメロ(みかん)を梅の枝に挿しましたが、メジロは飛んできませんでした。酸っぱいみかんより、甘い焼芋のほうが好みのようです。まだ小鳥たちが人に慣れない時期でもあり、次は焼芋をプレゼントしたいと思います。
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穏やかな小春日和サゴシが跳ねる吹上浜 2015/12/08 (鹿児島)

2015-12-10 20:23:37 | 吹上浜
12月8日、吹上浜は風もなく穏やかな小春日和でした。
中国大陸からの汚染物質流入はなく、少しぼんやりですが遠くの山が見えています。

9時52分 散歩の人 背景の山は野間岳


9時57分 カラスが多い渚


冬場は北西季節風が強く人影は殆どありませんが、穏やかな日差しに誘われ散歩の人がやって来ました。キス釣りの人も見かけました。

カラスが多いものの、小魚は漂着していません。11月下旬から何度かチリメン雑魚の漂着を見かけましたが、海岸近くにサゴシは湧きませんでした。

10時28分 キス釣りの人


2ヶ月ほど仕事が忙しく浜に来れなかった釣り人。姶良市から訪れたのですが、季節外れのためフグが1匹釣れただけ。天候が穏やかなので潮が満ちるまで居ようと話していました。

12月8日 中潮 戸崎港の潮汐表 tide736.net から引用


16時4分 海面に魚が湧く 波打ち際から30m程度


16時12分 打上げられたカタクチイワシ


農作業を終わらせ浜に出ると、小さな川口に魚が湧いているではありませんか。波打ち際にはカタクチイワシが次々に打ち上がっています。これにはビックリ、釣具を取りに砂山を駆け上がりました。10分もせずに戻ると、・・・魚が見えません・・・ああ、やっぱりダメか。

短時間で状況が変化


16時35分 魚は南の沖合へ移動


画像を拡大してみると


撮影中は気づきませんでしたがパソコン画面で見ると明らかにサゴシです。釣具を取りに戻る間に魚群は移動して結局当たりもないままでした。魚釣りは運次第です。

鹿児島の方言では幸運に恵まれることを「のさる」と言います。日没まで1時間程度、魚が釣れると暗い屋外で捌くのは大変です。

サゴシが跳ねるのを追いながら浜辺を走り回り40分ほど仕掛けの弓角を投げましたが、反応なし。近くにもサゴシがいたようですが、餌が豊富で疑似餌には見向きもしなかったのでしょう。

魚群が近くの時に投げていたら釣れたはず・・・もう少し早い時間帯に浜に出ていたら・・・ですが、こればかりは「のさらんと、やっせん」(幸運に恵まれないと、ダメ)ということでした。気持ちを切り替え、夕日撮影を楽しみました。


16時59分 夕日を撮影


右は久多島(ふたしま)


17時13分 水平線の雲に隠れる夕日


17時15分 残照


久多島は本来は「くたしま」でしょうが、発音がしにくいためか地元では「ふたしま」と呼んでいます。南北に弓状に連なる吹上浜の沖合にぽつんと浮かぶ小島です。日置市吹上町の永吉川口の西方に位置し、日置海岸からは西南西方向に見えます。

夕日は沈むにつれて島に近づきましたが、最後は雲に隠れました。職漁船による吹上浜沿岸のサゴシ漁はこれから3月にかけて続きます。

海が穏やかな日には魚群が海岸に接近するかも知れません。いつの日か、サゴシに「のさる」ことを期待しながら夕日を拝み、鹿児島への家路につきました。
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暖冬でエンドウ豆の生育早まる 2015/12/08 (鹿児島)

2015-12-10 17:01:55 | 野菜作り
鹿児島は冬も温暖で、鹿児島市街地での積雪は数年に一度位です。今年はエルニーニョの影響で暖冬傾向のため、鹿児島市ではまだ霜が降りていません。

畑横には春先のような花が(日置市日吉町)


近所の鳥害対策


冬場に野鳥が畑の野菜を食い荒らす被害が発生しています。エンドウ豆は葉が短時間で全部食われてしまいます。ヒヨドリを中心に集団で襲ってくるため防鳥ネットによる対策が欠かせません。

夏場はタヌキ、テンなどがサツマイモ(カライモ)、スイカ、スイートコーン、落花生などを食い荒らします。臭覚が優れ、成熟した頃合いを狙ってやってきます。

竹を支柱にネット張り作業


形は悪いがこれで大丈夫


昨シーズンよりも早めにネットを張りました。ネットにエンドウ豆が絡んで収穫作業がしづらかったので今季は外枠を広げて高さ、幅とも2m程度にしました。幸いにも近所のHさんに手伝いをもらい短時間で作業できました。一人では脚立を動かしてネット持上げ、長さや位置調整はかなり面倒です。

エンドウ豆の蔓を支える支柱は枝先の笹が落ちた大名竹です。すぐには適度なものが集められないため、夏頃から準備したものです。

昨年より少し伸びが早いエンドウ豆


畑の周辺から適度な大名竹を切り出して、海岸に漂着した丸太などを支柱に枠を作りました。漁網、紐なども海岸から集めたものを活用しました。市販の防鳥ネットやナイロン紐よりも太くて丈夫です。

漁網は夏場苦瓜棚にかぶせていたのが逆効果で、台風で棚が崩れました。苦瓜の蔓に勢いが出ればネットは不要で、竹を格子状に置く程度で良かったようです。野菜つくりを始めて6年程度ですが、毎年の経験が次に活かされ面白いものです。

咲き始めた水仙


何種類かあり、早咲きのものが咲き始めました。球根植物は手間いらずで季節の花を咲かせてくれます。

遅咲きの小菊


今年発芽して花が咲きました。昔母が供えていた仏花が挿し木で生き残り、種が飛んで生えたのでしょう。小菊は冬場に根元近くから剪定しても、生育が旺盛です。伸び過ぎた細い茎は台風で倒れ、下葉が枯れ、花も貧弱になり困っていました。

ネット情報では適期に枝を切り詰め、脇芽を出して新たな枝を育てるようです。採取した種を蒔くか、挿し木で更新する方法もあり、来シーズンは試してみたいと思います。

軒先に吊るしたカライモ


雨が多いので腐りそうでしたが、まだ大丈夫。寒さには弱く霜にあたるとダメになります。焼芋にして畑の梅枝先に置くとメジロが喜んで食べます。柔らかい日差しに照らされ甘みが増したことでしょう。
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加久藤盆地の雲海 風が強く期待外れ 2015/12/02 (鹿児島)

2015-12-02 15:57:59 | 自然観察
川内川流域の鹿児島県湧水町から宮崎県えびの市にかけて加久藤盆地が広がっています。隣り合う熊本県人吉盆地ほどではありませんが、秋から春先に(真冬を除き)雲海が多く発生します。

12月2日(水)朝6時の天気図 tenki.jpから引用


高気圧は東に移動し、鹿児島には西側から気圧の谷が接近しています。天気は下り坂、風がなければ雲海が期待できたのですが、やっぱり風が強く吹いて雲海は出現しませんでした。

吉松駅の時刻表


鹿児島中央行きの一番列車


鹿児島市を4時20分に出発、高速道路を40分程度走り栗野インターでおりました。僅かに川内川沿いに霧が見えるだけ。川添トンネルは点検中で片側交互通行、木が揺れていて霧の気配はありません。やっぱりダメかと諦めながらトンネルを抜けると急に霧が出てきました。

5時10分過ぎに吉松駅でトイレ休憩。一番列車がホームでエンジン音を響かせていました。肥薩線の運行本数はごく僅かです。吉松町は蒸気機関車時代は鉄道の街として賑わい、2005年に栗野町と合併し湧水町となっています。

5時42分 南側 吉松駅方向


雲海撮影場所は吉松駅北側の踏切を渡り、山道を10分程度走った魚野パラグライダーエリアです。テイクオフ標高520mで東側に霧島連山、盆地に川内川が流れ、田園風景が広がる景勝地です。

山道では木の葉が舞い落ち風を感じました。魚野エリアでは冷たい東風が吹き、寒さに震えました。先着者の話では2時頃は無風で盆地は霧が深かったそうです。

5時54分 北東側 えびの市方向


風が強くて帽子を深くかぶり直しました。眼下の様子はよくわかりませんが雲海はなく霧が風に流されています。下弦の月が淡い光を放ち、全体にぼんやりした風景でした。

6時16分 人吉行きの一番列車が通過


鹿児島市の日の出は6時59分、僅かに朝焼けしましたが雲は少なく冴えない朝でした。これまでに何度か撮影に訪れた場所ですが、今朝が一番風が強く寒かったです。寒さに慣れないせいもありますが、盆地から吹き上げる冷気にさらされ、カメラブレにも悩まされました。

6時24分 露光時間が短くなり印象が変わる


7時1分 霧が多い時間帯


7時1分 川内川の川霧


強風の割に盆地には霧が発生し続けていました。雲海といえるほどの厚みには達せず、日の出とともに平地でも風が強くなったのか霧は急速に消えました。

7時22分 霧島連山にかかる雲と朝日


7時25分 撮影者は6名ほど


7時42分 強風を示す吹流し


雲海が発生すると東側の低山が海に浮かぶ島のようになり見事な風景です。今回もダメでしたが暖冬傾向との予報もあり、条件が良ければ再度チャレンジしたいところです。帰りは一般道を利用し、1時間半ほどで帰宅できました。

加久藤の気象観測値 気象庁ホームページから引用


午前7時、標高228mの加久藤観測地ては静穏(無風)ですが、520mの魚野エリアでは少し強い風が吹き続けていました。8時には気温が急に上がっており、風が吹き始めて盆地の冷気が押し出されたものと思われます。

鹿児島市では午後から雨が降り出しました。雨の後は冬型になって荒れそうです。真冬に雨後の無風状態は難しいですが、次の機会に期待しています。
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