花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

花と新緑の霧島 カメラ散歩 2015/04/26 (鹿児島)

2015-04-29 16:07:36 | 霧島連山
大型連休前半の4月26日(日)霧島に出かけました。一番の目的地はノカイドウ(野海棠)の咲くえびの高原です。

高速道路料金の割引低下と、新燃岳周辺、えびの高原硫黄山の立入規制により霧島から足が遠のいていました。それでも年に一度のノカイドウ開花時期は行ってみたくなり、自宅(鹿児島市)を4時40分に出発しました。

朝焼けが終わろうとしている新燃岳 画面中央部 5時39分


硫黄橋横の噴気地帯と山桜 5時59分


風景撮影の場合は日の出前には撮影地に到着していましたが、最近では気持が上滑りして体が付いて行けません。5時半頃に朝焼けが始まり、道路脇で山の見える位置に駐車。すでに雲は白々と色を失っていました。

噴気地帯の山桜は木の勢いが旺盛で毎年白い花をたくさん付けます。つい立ち寄って数カット撮影。時間を気にしながら車を走らせ6時7分、大浪池登山口を通過。すでに北側駐車場には8台ほど車が止まっていました。

えびの高原は霜の朝 6時21分(宮崎市の日の出時刻 5時34分)


ノカイドウに朝日が差し始めた


広場の芝生に咲く小さなリンドウ


予想したとおり標高1200mのえびの高原は霜でした。つつじヶ丘に朝日が差し込んで霜はすぐに解け、川に氷は見られませんでした。ノカイドウは29日頃に満開と予想されていましたので、つぼみが多く残るうちに撮影できました。

ノカイドウはえびの高原ホテル南側などに分散しています。小川の上流部では衰弱した木が増えていました。年によっては数本しか開花しないこともあり、今年は花の多いほうでした。9時過ぎになり訪れる人も増えて、ホテル跡地の駐車場に車が入り始めたので撮影を切り上げました。

日陰つつじ 鹿の食害防止のため金網で保護され花が満開


えびの高原駐車場から見える硫黄山


えびの高原周辺見取り図


硫黄山には火口周辺警報が発令され、えびの高原から小林方面への道路は封鎖されています。29日の新聞記事では気象庁が警報(火口周辺危険)を噴火予報(平常)に引き下げることを検討しています。

警戒が緩和されれば5月1日正午頃に通行規制が解除されそうです。えびの高原の売店や駐車場などと硫黄山は1kmほどの距離。木曽御嶽山噴火を考えると噴火災害が起こらないことを願わずにはおられません。

これからミヤマキリシマの季節になり観光客増加が期待されます。観光面への打撃が大きかったので地元から規制緩和への強い要望があったと思われますが、危険性が察知された場合は機敏に対応してほしいものです。

新湯渓流沿いの山桜


山藤の太い蔓


枯れている斜面のスズタケ


えびの高原からの帰り道、10時過ぎの大浪池登山口は満車で周辺道路脇にも車が止まり始めていました。新湯に立ち寄り渓流沿いを少しだけ歩きました。山桜が花を咲かせ、山藤は殆どがつぼみのまま。風景に違和感があり渓流側を見ると斜面のスズタケが笹を落とし枯れはじめていました。これまでは道路から渓流が見えることはありませんでした。

全国各地で同様な状態があり、鹿の食害やタケ類天狗巣病が原因ではないかと言われています。広範囲で枯れそうなので、鹿の食害が原因ではないようです。スズタケ以外の樹木にも影響が及ぶようなので今後調査・対策が必要になるかもしれません。

山麓の牧園地区の山つつじ


塩浸(しおひたし)発電所横の新緑


照葉樹林の若葉 「山笑う」新緑風景


田起こしの季節 嘉例川にて 画面奥で働くトラクター


霧島を下りて牧園地区の道路斜面に多くのツツジがあり、車を止めて撮影しました。おそらく花好きの人が植えたのでしょう、数メートルおきに50本程度ありました。道行く人の目を楽しませてくれる先人に感謝です。

塩浸の竜馬公園を過ぎた発電所近くに楓並木があります。紅葉時期には多くの人が集まる場所ですが、皆さん気持が霧島連山に向いているのか立ち寄る人は殆どありませんでした。山は若葉が萌えて見事です。色とりどりの新緑は初夏の日差しで色濃くなり、やがて青山へ変貌します。

古い木造駅舎で有名な嘉例川(かれいがわ)駅の近くでは、田起こし風景がありました。南さつま市などの早期水稲作地帯では3月末に田植が終わっていますが、普通作はこれから田植え準備が始まります。

今朝のえびの高原は霜、12時過ぎに帰宅した鹿児島市の最高気温は25度を超える夏日。日差しは強いものの、まだ暑いほどではなく風薫る爽やかな季節です。
駆け足でしたが霧島の新緑とノカイドウ、つつじなど見ることができて感謝一杯の日曜日でした。
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吹上浜 2015 キス釣りシーズン始まる 2015/04/25 (鹿児島)

2015-04-28 13:18:21 | 吹上浜
4月中旬まで菜種梅雨に悩まされ、平年よりも極端に日照時間が少なくなりました。
4月1日から10日までの日置市の日照時間は平年の8%しかない4.4時間でした。
下旬に日差しが戻り気温上昇、南西風で荒れていた海も静けさを取り戻しました。

海に向う道 右は花盛りのシャリンバイ


少し風のある海 PM2.5日和で視界が悪い


波打際にはゴミが残る 木の葉や笹が中心


この日の釣果はキス3匹とカタクチイワシ


ここまでの画像は4月25日(土)に撮影したものです。
昨年は海藻が異常発生して5月上旬まで釣りができませんでした。今のところ海岸に海藻は見当たりませんが、今後どうなるか気になります。沖にはチリメン漁のバッチ網船団が3組ほど操業していました。12時頃から釣りはじめて場所を移動しながら2時間ほどいましたが釣果は3匹だけ。

北西風が強くなり白波が立ち、汀に漂着していたゴミが海に戻り仕掛けに絡んで釣りにくい状態でした。普段なら釣りをしないような風と波ですが、シーズン開幕なので様子見のため出かけました。

波の高さは1m近くになり、カタクチイワシが打上げられたので拾い上げました。海が静かな日に大魚に追われた群が打ちあがることもあります。この日はわずかな数ですが、これも新鮮な海の幸です。

砂浜に釣り人の姿 以下は4月27日(月)撮影


少し重かった・・・やっぱりフグ


この日は釣果5匹  右側はピンギス(キビナゴサイズ)


27日は少し風がある程度で白波は立ちませんでした。13時頃から2時間で釣果は5匹。吹上浜のキス釣り本格シーズンは6月からです。この時期はこの程度しか釣れないものです。潮風を胸いっぱいに吸い込んで、釣果は二の次で浜遊びとして楽しみましょう。

これからも釣り情報などを掲載しますが、私が釣場にしているのは吹上浜北部の日置市日吉町の日置海岸です。天神ヶ尾キャンプ場があったところよりも北側の海岸です。吹上浜は南北に弓状に連なり、北側は一部岩場をはさんで、いちき串木野市の照島海岸(浜競馬で有名)、市来浜、江口浜、神之川、日置、吉利・・・・中部は永吉、吹上、金峰・・・・南部は南さつま市の加世田から小湊まで続いています。

西日にきらめく海 真夏なら暑くてたまらない時間帯


釣場の様子や釣果などは場所によりかなり違ってきます。日置海岸は吹上浜の一部に過ぎませんので、海岸の様子や釣果は参考程度にとどめてください。釣人に聞くと場所によって波の高さや海岸ゴミの有無、釣果などが相違するようです。

吹上浜のキス釣りシーズンは10月上旬頃まで続きますが、外海のため梅雨後半からは特に台風の影響を受けます。海が静かで釣りができる日は期間の半分以下、キス網漁船も目の前までやってきます。真夏には過酷な日差しもあり、思う存分魚が釣れる日は限られます。

日没は18時45分頃 見晴らしが良ければ甑島が見える


真夏の釣に我を忘れ体に無理が重なり命を落とした人もいました。
昔から「魚に釣られる」とも言われ、他人事ではありません。海の幸に感謝しながら、ほど良く釣りを楽しむことが肝要と心がけています。
コメント (2)
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新緑と清流が美しい長田峡  2015/04/11 (宮崎県三股町)

2015-04-18 16:10:57 | 自然観察
菜種梅雨の合間に訪れた宮崎県三股町は「花と緑と水の町」がキャッチフレーズ。
4月11日(土)は椎八重公園の八重桜とツツジ、しゃくなげの森を心ゆくまで堪能して、鹿児島への帰り道に長田峡を訪れました。

上流の井堰と渓流


渓流の横を流れる小さな用水路


新緑を映す水面


ここは鰐塚山(わにつかやま)を水源とする沖水川の上流部、長さ10kmにわたる峡谷の一部です。道路脇に駐車場・トイレ・遊歩道が整備され、春は山桜と新緑、夏は青葉、秋は紅葉が楽しめます。

「峡谷や渓流」と聞くと駐車場から相当な距離を歩き勾配もある山奥のイメージですが、ここは県道脇の駐車場から階段を少し下りるだけで渓流美を楽しめる手軽なレジャースポットです。

堰から流れ落ちる水のすだれ


立木が剪定され良い見晴らし


楓の新緑が鮮やか


新緑と渓流


山藤


下流側


下流の橋から


水路から流れ落ちる小滝


釣り人の姿


訪れた時間帯は15時過ぎで、下流南岸側から林を通して渓流に日差しが届いていました。遊歩道には柵があり散策には手頃ですが、雨の日は階段など足元に注意が必要です。

上流から下流まで撮影して戻る途中に渓谷岩場に人影があり驚きました。釣仕掛けの点検に来ているようでした。長年ここで遊び慣れた地元の人でしょうか、岩場は苔むして滑り落ちそうな場所です。

機会があれば紅葉の時期にも訪れてみたいものです。鹿児島を8時前に出発して、帰宅したのは19時過ぎ、一日中よく遊びました。宮崎の自然と花を守る三股町の人々に感謝です。
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しゃくなげの森に多くの観客 2015/04/11 (宮崎県三股町)

2015-04-15 22:25:30 | 
4月11日(土)は第26回しゃくなげ花祭りが開催されている宮崎県三股町の「しゃくなげの森」を訪れました。菜種梅雨の晴れ間となり、多くの観客でにぎわいました。

入園ゲート


やまめ甘露煮など


広さ6ヘクタール(東京ドームと同程度の規模)の敷地に世界各国のシャクナゲを集めた、植栽数、種類数日本一のシャクナゲ観光植物園です。やまめ養殖場としても有名で、園内にやまめ料理レストランがあります。詳しくはこちら、しゃくなげの森ホームページをご覧ください。

色鮮やかなシャクナゲ(石楠花)


日差しにきらめく若葉


まさに百花繚乱の彩りに満ち溢れています。昨年は4月8日に訪れましたが、その時よりも全般に開花が進んでいたようです。まだつぼみの木もありましたが、全体的には開花のピークと感じました。

今年は3月初旬は寒く、下旬には気温が急上昇。4月に入り菜種梅雨で遅咲きの種類も早く咲いたようです。園の方に聞くと、例年よりも開花が早かったのか遅かったのか、よく判らない状態とのこと。

柔らかい日差しを待って撮影








こちらはツツジ


奥の建物はやまめ料理レストラン


休憩所への緩やかな下り坂


散策路終点近く 新緑が鮮やか


前回は平日に訪れましたが、今年は土曜日の昼間だったので家族連れを中心に観客が多く訪れていました。撮影目的ではありますが、単身で訪れたのが惜しまれるすばらしい花浄土でした。

観客が途切れる短い間に三脚をセットして、周辺に迷惑のかからないよう撮影を続けました。日差しが強すぎる時間帯は雲の動きを気長に待って、12時前から2時間半ほどかけて花景色を堪能しました。

シニア層の観客も多く、園に準備された竹の杖を頼りに歩く人が多かったようです。最初の8分ほどは緩やかな上り坂、その後下り坂、立ち止まらず歩き続けても一周20分程度かかります。

花の女王とも言われるシャクナゲは豪華な花、色とりどりの花の森を歩き続けていると後半は花に圧倒されて見飽きるほどです。天候次第ではありますが、多くの花を楽しみたい場合は4月10日前後がお勧めです。

昨年4月8日に訪れたときのブログ記事はこちらです。
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椎八重公園の八重桜とツツジが見頃でした 2015/04/11 (宮崎県三股町)

2015-04-12 17:25:00 | 
菜種梅雨の晴れ間を期待して、4月11日(土)宮崎県北諸県郡三股町に出かけました。目的地は「シャクナゲの森」ですが、その前に椎八重(しいばえ)公園に立ち寄りました。

ツツジは七分咲き 期待どおり晴れてきました


この日から「つつじまつり」が始まり、ツツジ苗のプレゼントに多くの人が列を作っていました。青空が気持ち良く実に爽やかな気持ちになりました。ツツジは七分咲きで傷んだ箇所がなく、つぼみが一杯あり私が好きな花景色でした。

三股(みまた)町はふるさと納税者への特産品プレゼントで一躍有名になりました。寄付金300万円の人には宮崎牛1頭を贈るなど大胆な企画です。

戦死者慰霊碑 958高地の飛行機墜落地跡


地元の方に伺ったところでは、昭和20年に軍用機が北側の山に墜落。遺体は地元の人たちが背負子で背負い麓に下ろされ、この地に埋葬されました。戦死者は花と緑に囲まれ静かに眠っていますが、飛行機墜落地には今も残骸が残っているそうです。

昭和45年に慰霊碑が建てられ、翌年に一部遺骨は遺族に引き取られています。戦時中のことで機密扱いされ、この事故が広く世間に知られるまで戦後20年以上も経過していました。

帰り際に碑文を読むと2回の事故が記録されています。最初の事故は椎八重に墜落、もう一回は958mの高地に墜落とあります。おそらく私の聞いた話は最初の事故のことでしょう。次回は詳しく聞いてみたいと思います。

事故があったとされる山は右側


八重桜が満開


日差しに輝く桜


展望台近くの八重桜


展望台から見たツツジ園


展望台からは眼下にツツジが美しい模様を描いています。途中の坂道はつづら折りになっているので杖を頼りにゆっくり歩けば、少し息切れするかもしれませんが高齢者でも大丈夫です。

展望台に上がる階段は板の隙間から下の方が見えるため、高いところが苦手な人には少し気になりそうです。

ツツジ園から見上げる展望台


ツツジは赤が主ですが、ピンクや紫、白もあり色とりどりに咲き競ってきれいです。

緑とツツジのコントラストが鮮やか


池の近くにある八重桜


ここには山桜もありますが、ツツジと競演する八重桜は見事です。小さな自治体にとって公園の維持管理は大変でしょうが、毎年きれいな花を楽しみに訪れる人にはありがたい景勝地です。三股町役場では4月15日前後が見頃と予想しています。
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戦艦大和沈没から70年 平和祈念展望台を訪れました 2015/04/07 (枕崎市)

2015-04-07 22:35:18 | 日記
今年は戦後70年の節目に当たり、今一度平和の大切さをかみしめたいと思います。

薩摩半島南端の枕崎市火之神公園のシンボル「立神岩」、東には海からそびえ立つ開聞岳が見えます。

菜種梅雨模様 雲間からわずかな日差し


公園の南にプールがあり、さらに西へ進んだ小高い場所にある平和祈念展望台


平和祈念展望台奉賛会のネットページから慰霊祭などの説明を引用します。

戦艦大和など第二艦隊の慰霊碑  ―慰霊無限―  ~御霊よ、安らかに~

平洋戦争末期の昭和20年4月7日、戦艦大和を旗艦とする第二艦隊が沖縄決戦へ向かう途中、米軍機と死闘の末、枕崎沖西南西約200キロの東シナ海で撃沈。

戦艦大和、巡洋艦 矢矧、駆逐艦 磯風、濱風、霞、朝霜6隻の戦艦と3721名の若き命が海の藻屑となりました。

戦争という歴史上の出来事を後世に語り継ぎ、幾多の殉国の英霊に感謝し、その御霊を永久に供養するとともに、世界の繁栄と平和を願うために、平成7年に「平和祈念展望台」が建立されました。

以来毎年4月7日に、平和祈念展望台奉賛会(民間の団体)の主催により、「第二艦隊追悼式」を開催してまいりましたが、平成24年をもちまして終了しました。

これからも奉賛会は継続し維持管理をしてまいりますので、お一人でも多くの参拝をお願い申し上げます。(引用終わり)

平成22年(2010)慰霊祭の風景


沈没位置の説明図


奉賛会活動に尽力された岩田三千年氏(故人) 左は英霊に捧げられた花嫁人形


岩田三千年氏は地元建設業岩田組の創業者で、奉賛会長は息子さんの三千生氏に引き継がれています。会社を上げて奉賛活動を継続し、市役所も公園の美化管理に力を入れています。

第二艦隊生存者の山田さん(86歳)


生きている限り戦友の慰霊を続けたいと穏やかな表情で話をされました。戦時に締めていた水戦特別攻撃隊「七生報国」の鉢巻を今も大切に保管されています。

葉桜の坂道


展望台風景


団体行事が開催されていた頃は自衛隊の儀仗隊、音楽隊に加えて学生、地元政治家なども参加していました。

自主参拝となり訪れる人は少なくなりましたが、お互いの元気を喜び合い往時をしのぶ姿は穏やかでした。テレビや新聞など各社が取材していました。このような尊い犠牲の上に今の平和があることを、私たちは片時も忘れてはなりません。
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花浄土/鹿児島

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