花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

2015 伊作太鼓踊り 台風の爪あと 2015/08/28 (鹿児島)

2015-08-29 18:44:52 | 祭り・伝統行事
毎年8月28日に日置市吹上町の南方神社に奉納されています。合併前の旧吹上町時代は4年に一度、町議会選挙の年は休止していましたが、現在は毎年踊られています。6保存会が交代で踊り、今年は入来(いりき)保存会が奉納しました。

南方神社での奉納風景


2013年8月28日の奉納風景(田尻保存会)


9時53分 南方神社に進む一行


10時12分 社殿側から撮影


鳥居側から撮影


台風で境内の木もかなり枝葉が傷んだようです。参道脇の杉が倒れたのか数本伐採されていました。この日は曇り一時小雨の天候で、強い日差しがなく光が柔らかい状態でした。フィルム撮影時代にはコントラストが強すぎて晴天時は撮影しにくい場所でした。

今年は飲料メーカーがスポンサーになり、テレビ番組を制作するとのことで取材関係者が多く参加していました。一般のカメラマンも例年より多く、60名ほどいたようです。カメラを肩に首に3台も下げた人も見かけました。

10時44分 次の奉納先である多宝寺跡に歩いて向かう


門ごとに日の丸が出ていました


10時59分 耕作放棄地が拡大しています


11時7分 多宝寺跡の鳥居をくぐる


11時24分 退きの力強い隊列


11時31分 次の会場へ向かう トレーラー2台とマイクロバス1台に分乗


昔は歩いて町内を巡回していたそうですが、現在は太鼓打ちは大型トラック2台、その他の踊り子などはマイクロバスに分乗して移動します。巡回先の踊り会場は狭い場所が多く、太鼓打ちの人は1台ずつ交代で踊ります。全員参加して踊る箇所は神社境内や小学校校庭などに限られています。

29日も同様に町内の大汝牟遅(おおなむち)神社に奉納し、職場や公民館、小学校などを巡回し、2日間で40箇所ほどで踊ります。各保存会ごとに踊りの仕方に特徴があるようです。奉納時間帯や順番、踊りを披露する場所は毎年相違しますのでご注意ください。

いわゆる「追っかけ」をして夕方まで撮影する人もありますが、炎天下のことなので体力的に大変です。踊り子だけでなく祭り関係者も終日マイカーで同行しますので、道の狭いところは駐車に苦労する場合もあります。一般的におすすめの撮影箇所は、南方神社、多宝寺跡、大汝牟遅(おおなむち)神社、小学校などです。昨年の大汝牟遅神社での奉納風景はこちらからご覧ください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台風15号が通過 頼りになる地元テレビ局 2015/08/25 (鹿児島)

2015-08-25 14:54:58 | 天気の話題
きょう未明に台風15号が鹿児島県西岸をかすめて通過しました。
鹿児島市では2時50分に最大瞬間風速45mが観測されました。

24日朝 台風を予感させる大きな虹


24日6時前には台風を予感させる朝焼けが出ました。西空には大きな虹がかかり小雨が降って、いかにも台風が来そうな空模様でした。不思議と台風は夜中に襲来するように思われます。今回は中心気圧が940hpa、最大風速は50mの非常に強い勢力のまま鹿児島に接近しました。

夜半過ぎから暴風が吹き荒れ、25日2時頃には強さを増して目が覚めました。現在は刻一刻と情報が入り、台風位置が確認できます。特に頼りになるのは地元放送局からの情報です。なかでもレーダー画像は台風の中心位置や進行方向、雨雲の様子がはっきりわかるのでありがたいことです。

データ放送での台風情報 以下の画面はMBCテレビ放送を引用しました


レーダー画像


台風は今朝6時過ぎに熊本県荒尾市に上陸しましたが、レーダー画像を見ると3時頃に甑島といちき串木野市の間を通り、八代海を北上したようです。

風の情報


昭和30年代、台風の夜は早い時間帯に停電するものでした。雨戸を閉めて早めに夕食をすませ、闇に荒れ狂う暴風雨が過ぎ去るまでじっと耐えるだけでした。

風が強まると停電を予告するように2回ほど短めに電気が消え、30分ほどで完全に停電していました。電線が切れる前に配電を停止していたようです。今にして思えば感電事故を防ぎ早期復旧を目的としていたのかも知れません。

トランジスタラジオはあまり普及しておらず、懐中電灯は大きな電池を使いながらも十分な明るさはなく不安な夜を過ごすものでした。台風は今どこを進んでいるのか、近づいているのか、遠ざかっているのか判断するのは風向きでした。

台風が実家のある鹿児島県西岸を北上するときは、風向きが東から南へ変わります。中心付近が通過すれば今度は風向きが南西から西に変わり、台風通過を実感していました。

地元テレビ局 MBC南日本放送の台風情報


同じく 避難、停電情報


鹿児島の地元テレビ局の一つ、MBC南日本放送ではレーダー画像だけでなく、風向きと風の強さも5分おきに表示されました。また、未明の時間帯にもかかわらず気象予報士やアナウンサーが最新情報を直接伝えてくれて、大変心強いことでした。皆様、ありがとうございました。文字だけでの情報と違い、直接人の言葉で情報が伝えられ格別の安心感がありました。

MBCテレビ放送開始 朝の画面


同じく 南さつま市から北側の吹上浜風景


4時過ぎになると風が弱まりました。テレビ画面には早朝に流れるのでしょう、鹿児島県内の美しい風景と祭の映像などの後、放送開始のタイトルが表示されました。昔は鶴が鹿児島へ飛んで来る映像が流れていたように記憶しています。懐かしい記憶がよみがえり、台風が過ぎ去ったことにも安堵し、再び眠りに付きました。

台風が去って 北側の楠


暴風に翻弄されたツルバラ


暴風のわりに風の被害は少ないようでした。自宅北側にある楠は枝折れが3箇所程度で大きな変化はありませんでした。庭先では存分に枝を伸ばしていたツルバラが風に揉まれて先端が地面についていました。

今年は例年になく台風発生が多く心配されています。台風シーズンは9月から10月まで続きます。自宅は今回は大きな被害なくすみましたが、これからも気が抜けない状態です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015 羽島太鼓踊り いちき串木野市 2015/08/23 (鹿児島)

2015-08-24 16:07:43 | 祭り・伝統行事
夏休みも終盤の8月23日(日)、桜島の噴火と台風15号の進路を気にしながら羽島太鼓踊りに出かけました。

道沿いの案内看板


参道の鳥居


強い日差しと境内の楠


家庭菜園の管理後に向かったので羽島南方神社下に着いたのは10時18分。雲が殆どなく太陽が照りつけ、台風のウネリが押し寄せる海には15名ほどのサーファーを見かけました。10時23分、社殿では神事が続いており、踊りの開始に間に合いました。

豊作を願って樹上に藁細工を投げる


10時33分 踊り子の入場


田畑市長挨拶など


昨年の羽島太鼓踊り 撮影 2015/08/24


案内看板に書かれた開始時刻は神事を含めてのことでしょう。太鼓踊りなどの奉納に際して神事が形式化・簡素化される傾向の中で、市長をはじめ多くの人々が集い神様に感謝祈願する姿は美しいものです。

踊り子が入場したのは藁細工を樹上に投げた直後の10時33分。入場後に早速市長などの挨拶があり、踊り子は椅子にかけて激励を受けました。昨年は踊り開始前から雷鳴が聞こえ、踊り後半には強い雨が降りました。

今年は天気が良すぎて光が強烈で明暗差がひどい状態でした。踊り子の表情などが出にくく、撮影には今ひとつ集中力が上がりませんでした。11時頃には市来川上踊りを撮影後に駆けつけたと思われるカメラマンが15名ほど増えました。

踊り子は主に中学・高校生・社会人など18名


体をそらせ、飛び跳ねるなど動きが激しい


11時46分 午前の踊りが終了 お疲れさまでした


途中に水分補給の休憩を挟んで踊りが続きました。ここの太鼓踊りは加治木や蒲生の太鼓踊りとは異なり、楽(がく)や山田楽(やまだがく)の流れをくむものです。

羽島保育園児のマーチングバンド


出番待ち 手踊りの皆さん


マーチングバンドは地元園児が懸命に演じて暖かい拍手が送られていました。この時間帯はカメラマンは殆ど帰ってしまい、観客が一番多かったようです。この後も地元踊り子さんの手踊り、五つ太鼓の演奏などが予定されていました。今年も元気な踊りを見せて頂きありがとうございました。

太鼓踊りは昼食後にも奉納され、町なかでも披露されるようです。午後の踊り時間帯にはカメラマンが少ないと思われます。思いのままの場所から撮影したい人には、午後からの時間帯が良いかもしれません。昨年の様子はこちらからご覧ください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015 蒲生太鼓踊り 姶良市蒲生町 2015/08/21 (鹿児島)

2015-08-21 22:36:03 | 祭り・伝統行事
毎年8月21日に姶良市蒲生町(かもうちょう)の蒲生八幡神社に奉納されています。同市加治木町と同じく島津義弘公ゆかりの地です。以下の画像は全て当日撮影したものです。

9時前 集合地の辻通りに向う北保存会の一行 後ろは姶良市役所蒲生総合支所


蒲生太鼓踊りについて鹿児島県ホームページから引用して紹介します。

太鼓踊りは,約400年もの歴史をもつ郷土伝統芸能で,島津義弘公の手によって広められたものです。その勇壮さから,征韓の凱旋踊りとして,或いは流行病を鎮める効験があるとして,県内各地に伝承されています。旧姶良郡内の加治木町や姶良町に伝承されているものと同じ由来をもち,基本的な仕様も同じですが,地域の独自性を表現するためか,踊り方や唄に若干の相違がみられます。

 旧蒲生町では下久徳・川東・北の3地区において太鼓踊り保存会が設けられ,地域住民が一体となってその継承活動に努めています。昨今では,幼児や小学生・中学生・高校生も踊り子として参加しており,将来的に後継者となるべく人材も育ってきています。

 明治初年来,蒲生では旧暦7月21日(現8月21日)に,蒲生八幡神社へ太鼓踊りが奉納され,同時に3地区保存会合同による一般公開も行われています。
 町内にある3つの太鼓踊りは,平成16年(2004)7月20日,蒲生町指定無形民俗文化財に指定されています。(引用終わり)
現在は旧姶良町の春花(はるけ)保存会も加わり4団体で奉納しています。踊り手に女性や幼児の参加割合が年々増えているようです。

9時過ぎ 開始式 姶良市長と4保存会代表者など


辻通りの道太鼓 北保存会 隊列を組んで踊りながら進みます


いざ出発 下久徳保存会


辻通りを行く道太鼓 北保存会


9時12分から道太鼓が始まり、およそ6分間隔で春花、川東、北、下久徳の順で神社方向へ出発しました。道沿いに観客が並んでカメラマンも多数集まります。電柱、電線、道路標示ラインが目立つので、写真的に好みではなく例年私はあまり撮影していません。

蒲生小学校横を神社に向う 春花保存会


神社階段前の踊り 春花保存会


境内での踊り 春花保存会


同じく春花保存会


同じく春花保存会


踊りの後に太鼓の独演 春花保存会


蒲生八幡神社は大きな楠(くすのき)がシンボルです。広い境内と周囲は楠、銀杏などの大木に囲まれ、電線、電柱はなく中央部以外は土庭、階段もあり撮影条件に恵まれています。蒲生太鼓踊りは鉦の音が高く勢いがあり、撮影に引き込まれます。

デジタルカメラのありがたさ、2400枚ほど撮影しました。フィルムで撮影なら多額な経費を要するところです。難点は撮影時に集中力が欠けること、画像確認が大変なことです。細かく画像を見直すには時間がかかります。

私が思うには、撮影直後は撮影時の感動や気持が強すぎます。客観的な評価を邪魔して、あれもこれも良く見えてしまいます。そう言いながら画像の選定・削除が進まず、ゴミ屋敷のごとくパソコンに画像データを溜めています。(笑)

例年より観客が少なめ


社殿前の階段に隙間あり


21日が出校日の蒲生小学校児童が見学


力強い鉦の音 川東保存会


蒲生八幡神社


大楠 国の特別天然記念物


境内での踊りは10時12分頃に始まり11時42分に終わりました。2保存会は境内で昼食・休憩。その後、町内各地で踊りを披露します。晴れたり曇ったりの空模様でしたが、湿気があり撮影するだけでも大汗をかきました。保存会の皆様方には大変お疲れさまでした。今年も元気な踊りを見せて頂き、ありがとうございました。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015 加治木太鼓踊り-2 精矛神社 2015/08/16 (鹿児島)

2015-08-19 22:10:39 | 祭り・伝統行事
別画面でのプレビューが表示できず、記事投稿が不調な状態です。
精矛(くわしほこ)神社での加治木太鼓踊り続編を以下のとおり掲載します。

16日の天気予報は曇り時々雨でしたが、未明に雨が止んで日差しが和らぎ幸いなことでした。

小山田保存会 衣装を調える


小山田保存会 精矛神社での奉納風景


境内を後にする小山田保存会


仮屋馬場へ移動する小山田保存会


伝統芸能の継承には鹿児島県内どこの団体も大変苦労されています。特に真夏の踊りは小学生や幼児には大変な負担で、親御さんがつきっきりでした。青壮年男子だけの踊りが最近は少なくなり、女性や小中学生の参加が増えています。

踊り子さんの確保だけでなく長期間の練習、衣装や道具などの維持管理費も多大な負担だと思います。様々な困難を乗り越えて伝統芸能を継承されている保存会の方々に深く敬意を表するものです。

精矛神社社殿


雨上がりの日差しが出てきました


神社額は公爵近衛篤麿の揮毫


精矛(くわしほこ)神社の御祭神は島津義弘公です。天下分け目の関ヶ原の戦いで適中突破した「島津の退き口」で知られ、「鬼島津」と恐れられた勇猛な戦国武将です。管理に訪れた方の話では、旧社格は県社で氏子のいない神社とのこと。何箇所も管理しているので、夏場は境内の草刈だけでも大変だと話されていました。

近衛篤麿は1863年(文久3年)旧暦6月26日、左大臣・近衛忠房と島津斉彬娘(実は養女)・貞姫の長男として京都に生まれています。戦前の首相近衛文麿の父であり、細川元首相の曽祖父にあたります。

脇社と経塚など


朝鮮から持ち帰った石臼


朝鮮出兵の帰りに船を安定させるため積み込んだとされる石臼と手洗鉢(ちょうずばち)が残っています。

境内右手にある国士之碑


碑文


神社階段横にある立派な石碑です。小さな文字で個人の業績などが書かれています。よく探せば案内文などがあるかと思いますが、見当たりませんでした。島津家の後継藩主をめぐる、「お由良騒動」では斉彬公側で尽力した人物のようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015 加治木太鼓踊り 精矛神社 2015/08/16 (鹿児島)

2015-08-19 21:04:30 | 祭り・伝統行事

毎年8月16日に姶良市加治木町内で奉納される伝統行事です。今年は朝一番の精矛神社に出かけました。以下の画像は全て今年8月16日に撮影したものです。

すでに踊りが始まっていました

加治木町内の案内図

朝一番には精矛神社と春日神社に各2団体が奉納します。精矛神社は案内図の右側にあり、春日神社は案内図では左中上の九州自動車道近くにあります。10時には4団体が郷土館前の仮屋馬場を順に出発して歩きながら踊ります。昨年の春日神社での太鼓踊りはこちらからご覧ください。

西別府太鼓踊り

同じく 吉左右(きそう)踊りの人たち

階段で記念撮影

仮屋馬場へ徒歩で移動

吉左右踊りの赤狐、白狐

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お盆明けの精進落とし行事 ハンギリ出し 2015/08/16 (霧島市)

2015-08-18 20:53:42 | 祭り・伝統行事
今年も霧島市広瀬地区で、お盆明けの行事ハンギリ出しがありました。

海岸堤防から見た北側の風景 以下の画像は全て2015年8月16日に撮影


霧島市が設置した案内板の表示は次のとおりです。
「ハンギリ出し」とは、毎年、盆明けの8月16日、精進落としの行事として広瀬地区で行われています。「ハンギリ」とは飼い葉桶のことで、十数メートルの孟宗竹2本の先にハンギリをはさんでくくり付け、幅約2メートルの板を4枚置いて取り付けたものです。この4枚の狭い板の上に立って投網をするには熟練の技を要しますが、その姿は風情があります。獲れたエッナ(ボラの子)はその場で調理され、酒の肴となります。

小村新田の潮止め工事が行われた弘化2年(1845)~嘉永4年(1851)の頃、潮溜まりのエッナを投網で取ったのが始まりといわれています。現在もこの行事は続いており、毎年多くの見物客でにぎわいます。 霧島市教育委員会 (引用終わり)

周辺の帰り松 右側は海岸堤防


潮溜まり周辺の遊歩道には霧島市と姉妹盟約を結んでいる岐阜県海津市の「木曽三川 千本松原を愛する会」から贈られた「帰り松」が植えられています。

ここでも気になる桜島の様子


15日に噴火警戒レベルが4に引き上げられた桜島は、ここから南の方向にあります。ご覧のとおり雲に覆われて山体が殆ど見えません。噴火すればこの付近は火山灰まみれになります。気に掛けながら撮影しましたが、結局16日中は噴火しませんでした。

飛び立つ白鷺


10時の投網開始を告げる花火に驚き一斉に飛び上がりました。出水の鶴も同様ですが何かに驚き慌てて飛び立つ姿は優雅ではなく、可哀想な感じでした。

いざ出漁


日差しが弱く蒸し暑い空模様


カメラマンが一杯


今年は16日が日曜日のため、普段よりもカメラマンが多いようでした。真夏の日差しが照りつけると、投網が光ってきれいなのですが今日は今ひとつです。大汗はかかずにすみましたが、撮影に力が入りませんでした。

資源保護を呼びかける看板


ボラは大きくなるにつれて名前が変わる出世魚です。ボラの幼魚がエッナです。ボラが大きくなると体長80センチほどにもなりトドと呼ばれます。「トドのつまり」のトドのようです。大きなメスの卵巣は、珍味カラスミの原料になります。

簡単な竹と板、ハンギリを組合せた筏


投網の風景


エッナと思われる獲物


こちらはスズキのようです


今年は魚が小さかった


漁を終えて取材風景 11時7分


桜島噴火警戒の影響でしょうか、例年よりもテレビ取材が少なく、私が見かけたのは1社だけでした。新聞社取材も1社見かけました。

手馴れた包丁捌き


おもてなしコーナー 霧島市長さんもお見えでした


霧島市の関平鉱泉水の試飲コーナー


頂いた美味しい鉱泉水で、のどの乾きを潤しました。今年は漁が少なく魚も小型でしたが来年の豊漁を期待しながら11時15分頃帰途につきました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

送り盆の行事 北山の火振り 2015/08/15 (鹿児島県日置市)

2015-08-18 16:33:18 | 祭り・伝統行事
8月15日は旧盆、戦後70年目の終戦記念日でもあります。
お盆休みの鹿児島県民を驚かせたのは桜島の噴火警戒レベル引き上げでした。

NHK昼のニュース 画像は全て8月15日撮影


今にも大噴火しそうな報道で桜島の様子が気がかりながらも、日置市東市来町北山の送り盆行事「北山の火振り」撮影に出かけました。行事の概要について鹿児島県ホームページから引用します。

 北山自治会によって、お盆の8月15日の夜に、精霊を送る行事として行われるもので、100年以上の伝統を有しているとされています。その昔、北山殿と梅木殿が戦い、亡くなった北山殿の霊を慰めるため、無縁仏が西方の極楽浄土で安穏に暮らせるように、供養するためだと伝えられています。

 長さ7~10メートルの竹の先に、薪をくくりつけたものを数十本作り、火をつけて激しくゆすります。竹のしなりで、先端の炎が夜空に大きく弧を描き、火の粉が飛び散る様は、荒々しくも幻想的なものです。

 平成10年5月22日に旧東市来町の指定文化財になり、平成17年5月1日日置市誕生によって、市指定文化財になりました。(引用終わり)

納骨堂前に運び込まれる松明


左後ろの北山公民館のトイレが利用できて助かりました。道路沿いに駐車スペースがあり撮影には便利です。公民館から火振りの会場となる共同納骨堂までは100m程度。鹿児島では珍しい行事でカメラマンが多く、昼間から場所取りが必要なほどでしたが、最近はやや減少傾向です。

孟宗竹の先に飾られた弓矢と竹枝の餅飾り


宮路市長さんの挨拶に続いて19時に点火


消防服とヘルメットで安全第一


19時5分 火振りが始まった 空はまだ明るい 日没は19時2分


安全を考慮したのでしょう、以前よりも点火時間が早まっているようです。西空は夕焼けで空が明るく、松明の光跡を長く写しこむのは難しい状態でした。

35本程度の松明が使われましたが、火の粉が降り注ぐため撮影中の移動でケガをしては関係者にも迷惑をかけます。今回は最初の位置から動かず撮影を続けました。やがて夜空に光跡がくっきりと浮かび上がってきました。

暗めに補正しましたが夕焼けとのバランスは今ひとつ


松明の動きが面白い


松明は南北に振ります 撮影者側に観客がいて納骨堂があります


かなり暗くなりスマホなどで撮影する人が少なくなった


使用したのは24-70mmのズームレンズですが、周辺の人の腕や肩が写りこむため最初は撮影しにくい状況でした。露光時間は長いものでも5秒程度です。長すぎると光跡が重なり露光オーバーになります。あえて三脚を使わず手持ち撮影で光の動きを楽しむカメラマンも見かけました。

南北に松明を振るため納骨堂側の観客に火の粉がかかることは少ないですが、竹が折れたり燃えた薪が飛んでくる可能性もあります。撮影には少し厚手の長袖シャツ着用がお勧めです。

火振りも終盤


火の粉が降る中で松明を振る人たち


19時35分 櫓(やぐら)に点火


飾り餅


クライマックスでは櫓に点火され杉の葉が勢いよく燃え上がりました。よく見ると櫓に立てられた竹を昇る若者がいます。火の手が迫る中、首尾よく飾り餅を手に櫓から飛び降りると観客から拍手が沸きました。

火傷や飛び降りる際ケガをした人もいて、かなり危険で勇気が試されそうです。飾り餅は牛馬に与えると病気をしないと言われていたそうです。

19時46分 納骨堂と夜空を彩る花火 火振りの場所は右側


納骨堂南側の田んぼから花火が上がる中を帰途につきました。北山地区の皆さん、今年もありがとうございました。
帰宅後も桜島には表面上の変化はなく、テレビが警戒を呼びかけていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜島 噴火警戒レベル4に引き上げ 2015/08/15 (鹿児島)

2015-08-15 23:51:17 | 桜島
気象庁は本日10時15分、桜島に噴火警報を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から4(避難準備)へ引き上げました。

気象庁は15日午後、桜島でこれまでの規模を上回る噴火が起きた場合、噴火警戒レベルを4(避難準備)からさらに5(避難)に引き上げ、鹿児島市が桜島全域の住民を避難させる事態も想定していることを明らかにしています。(引用元 時事通信15日19時35分配信)

桜島の噴火回数


桜島では6月から噴火回数が減少し、特に7月以降静かな状態が続いていました。それだけに今朝の噴火警報には驚きました。

携帯電話に噴火警報メールが入り、噴火情報の運用開始関連のことだろうと軽く考えていましたが・・・・・警戒レベル4とはたたごとではありません。

すぐにネット情報を見ると、地元MBC南日本放送のライブカメラに写る桜島は普段と変わらず夏雲をかぶった姿、緊急情報もアップされていません。

NHKテレビは高校野球の画面上に速報が流れてきました。それから間もなく地震が発生し、これは大変だと緊迫感が漂いました。

2015/01/23 大隅半島側の「道の駅たるみず」から見た桜島


同日 牛根大橋北側から見た桜島


警戒レベル4の意味

口永良部島では5月29日に大規模噴火が発生し直後に噴火警戒レベルが3から5に引き上げられ、慌しく全島民が島外へ避難しました。

このときは噴煙が9000m以上にも達する映像が衝撃的でした。離島の火山とは言いながら、これほどの大噴火が起こることを予測できませんでした。レベル4を突き抜けていきなり5となり、気象庁は面目を失った形でした。

口永良部島に比べると格段に観測体制が充実している桜島でこのような失態は許されません。たとえ空振りになるとしても警戒レベルの引き上げに躊躇はなかったものと思われます。

2015/01/07 鹿児島市南部から見た桜島


大噴火は起こるのか

おそらく数日以内には大きな噴火が発生するのではないでしょうか。
今度はこれまでと違って火山性地震が連続しており桜島周辺での有感地震も発生しています。桜島島内に設置された傾斜計、伸縮計では山体膨張を示す急激な地殻変動が観測されており、このまま何事もなく収まるとは到底思えません。

噴火は山頂の南岳火口や昭和火口だけでなく、山腹に新しい火口ができることも考えられます。これまでの桜島の大規模噴火は全て山腹で発生しています。

大規模噴火の影響は

霧島新燃岳の大規模噴火は1月下旬から2月にかけての活動で、噴煙の流れは北西の季節風の影響を受けました。夏場の桜島は東よりの風が多く、鹿児島市中心部への降灰が予想されます。南風であれば鹿児島空港へも影響が及びそうです。過去には九州自動車道が火山灰堆積で閉鎖されたこともありました。

2015/01/13 有村展望台から見た昭和火口


16日の天気は「曇り時々雨」の予報です。大規模に噴火しても山体が雨雲に隠れ、噴煙の流向が見えにくいことでしょう。雨と火山灰が混じりレールや道路に貼り付き、交通機関へ大きな影響が懸念されます。当分は緊張感を持続して、冷静に対応する必要があります。

風向き次第では火口直下の有村・古里以外の地区へも大きな噴石が落下する恐れがあり、特に夜間島内での噴火撮影は非常に危険です。これまでの噴火とは全く違う大規模噴火になることを肝に銘じてください。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カメラ散歩 木陰爽やか黎明館周辺 2015/08/08 (鹿児島)

2015-08-08 17:17:20 | 日記
きょうはお寺参りの後、いつもの理容店に立ち寄ったところ予約で満杯。時間待ちの間に城山山麓の黎明館周辺をゆっくりと歩きました。8月8日は暦の上では立秋ですが、殆ど空に雲がなく暑かったです。

わずかな白雲 照り輝くお寺の屋根(チタン瓦)


8月末で閉鎖される山形屋バスセンター


鹿児島市の老舗デパート山形屋1階に乗り入れていたバスセンターが、8月一杯で閉鎖されます。雨の日など利用者には便利なバス乗場でしたが、周辺道路が狭く交通の危険性もあり、山形屋の耐震改修工事を機に閉鎖されます。

城山を背に立つ西郷銅像


若者や家族連れなど観光客の姿がありました。暑い中、鹿児島へようこそお出でくださいました。

黎明館お堀横のイチョウ


元気なコリウス


緑葉の中に黄色い枝があり、よく見るとギンナンが沢山付いていました。歩道沿いには季節の花が美しく、手入れが行き届いていました。ここだけ見ると秋の気配を感じます。

御楼門(ごろうもん)の復元予定地 背景は鹿児島県歴史資料センター黎明館


鶴丸城「御楼門」復元実行委員会ページから イメージ引用


御楼門の説明、復元の趣旨、募金の方法や進捗状況などが掲載されています。
詳細はこちらをご覧ください。鶴丸城「御楼門」復元実行委員会ページ

石垣上では文化財発掘調査中


受難の蓮 何本かの茎が切られています


黎明館のある鶴丸城跡地に御楼門が復元されます。明治維新から150年となる2018年の完成に向け、計画は順調に進んでいるようです。周辺の立木伐採、記念碑などの移転、文化財発掘作業などが始まっていました。

お堀は従前どおりですが、城山側の一部石積みが崩壊しています。長雨の影響で蓮の開花が遅れたようで、今も見頃です。残念なことに、茎が何箇所も無残に切られています。一部の心無い人の仕業でしょうが、あるがままにきれいな花を楽しんでほしいものです。多くの人が訪れる公共の場所で、このような行為は悲しいことです。

木陰では蝉の合唱


石垣に伸びる草


涼やかな風が吹きぬける


お堀は日差しが強くて額から汗が流れます。土曜日ですがお盆前のためか国道10号を往来する車が多いようでした。黎明館で開催中の大アマゾン展に向かうのでしょうか、小学生や幼児連れの家族が続いていました。

お堀側の木陰では蝉の合唱が続き、木陰を通り抜ける風が爽やかで汗が引っ込みました。夏は暑い暑い、冬は寒い寒いと言いながら、いつの間にか年を重ねていくんだなと思うこの頃です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。