花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

2015 花尾神社秋季大祭 花尾太鼓踊り 2015/09/23 (鹿児島)

2015-09-27 16:22:55 | 祭り・伝統行事
鹿児島市中心部から北西へ車でおよそ30分、郡山地区に花尾神社があります。
9月23日秋分の日、秋季大祭に太鼓踊りなどの伝統芸能が奉納されました。

花尾太鼓踊り


10時過ぎ 苗もの販売店


丹後の局 墓地と石塔群


11時10分 鹿児島市消防局音楽隊の演奏


この日の天気予報は曇りのち時々雨。日差しが強いと杉木立の影と境内の明暗差が強い場所ですが、昼前には雲が広がり、ほどよく光が回り撮影には好条件でした。

11時26分 花尾太鼓踊り 準備が進む


多くの子どもたちも参加


境内を進む踊り


社殿側から撮影


集会所側から撮影


19日から始まった秋の連休シルバーウィークもこの日が最終日。カメラマンは予想よりも少な目の30人程度でした。台風で参道西側の大きな御神木2本が倒れ、撮影場所が広がり境内が明るくなったように感じました。雨予報も影響したのでしょうが、年々人出が減っていると出店の人がつぶやいていました。

12時46分 大平の獅子舞 子どもたちも小さな獅子役で参加


おたふく面が可愛い


13時丁度 西上太鼓踊りが始まった


直後に境内に入る「蟻の花尾詣で」一行


鹿児島市街地から歩いて参詣


太鼓踊り横を社殿に向かう


「蟻の花尾詣で」は、鹿児島市の鶴丸城跡から17.5kmを歩いて参詣します。丹後の局にはかごしま親善大使が扮していました。昨年よりも20分程度早めの到着でした。昼頃から空模様が怪しくなってきたので例年よりもピッチが上がったのでしょう。

神社周辺の彼岸花


今年は昨年よりも開花が3日ほど早く、蕾の数よりも枯れた花のほうが多かったようです。8月下旬の台風後もぐずついた天候で、地面が冷やされ開花が早まったのでしょう。

この後にもう一度花尾太鼓踊りが奉納されますが、今にも降りだしそうな天候になり13時10分頃には撮影を切り上げました。昨年は最後まで踊りを楽しみました。昨年の大祭の様子はこちらからご覧ください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金吾様踊り さつま町中津川大石神社 2015/09/20 (鹿児島)

2015-09-21 18:33:33 | 祭り・伝統行事
9月20日さつま町中津川の大石神社秋季大祭に「金吾様踊り」(きんごさあおどい)が奉納されました。

兵児踊り 衣装と動きがユーモラス 11時7分 尾原 友励会(ゆうれいかい)


踊りについて、さつま町ホームページから引用して紹介します。

さつま町中津川地区に伝わる金吾様踊りは、織田・豊臣時代にこの地域を治めていた祁答院島津家初代「金吾左衛門尉歳久」を祀る「大石神社」秋季大祭に奉納される踊りです。『大石神社』は武の神・安産の神・稲作の神として崇敬されています。

各集落による鷹刺し踊り・兵児踊り・虚無僧踊り・六尺棒踊り・三尺棒踊り等が奉納されます。

中津川文化財少年団による俵踊りのほか、恵光保育園の子どもハンヤ節も参加し祭りを盛り上げます。中津川小学校とPTAの協力で子ども御輿もお祭り気分を盛り上げてくれます。(引用終わり)

昨年は雨のため近くの小学校屋内で踊られました。
今年は強い日差しが照りつけるなか、大石神社境内で各種演芸が奉納されました。順を追って踊りの様子をお伝えします。

開会前 9時27分 社殿前はカメラマンが一杯


子供みこしに続く踊り


地割り舞 9時55分~10時20分頃 午前中に1回だけ奉納


笛と太鼓に合わせた厳かな踊り 


中津川文化財少年団の俵踊り


恵光保育園児の子どもハンヤ


兵児踊り(尾原 友励会)


三尺棒踊り(武白猿民芸保存会)


虚無僧踊り(別野公民会踊子連)


柊野(くきの)棒踊り 招待団体(さつま町柊野芸能保存会)


9時半の開会あいさつに続いて9時半頃から演芸奉納開始。最初に子供みこしが境内に入り祭を盛り上げました。日差しが強く明暗差が強烈でした。観客、カメラマンも多く、撮影場所がうまく確保できませんでした。大石神社境内はかなり広いためレンズは広角系よりも望遠系ズームレンズを使う場面が多くなりました。

太鼓踊りのように限られた踊りではなく、列をなして踊る形式美を感じる踊り、兵児踊りのように迫力を表現したいもの、地割り舞のように動きが少なく厳かな踊りなど変化に富んでいます。

踊りの列に接近して撮影することはできませんので、画像が単調にならないよう位置を変えながら撮影しました。ここまでの画像は奉納演芸の一部です。

12時9分 午前の部が終了 神社を後にする人たち


以下は午後の部 13時から俵踊り


午後から訪れたカメラマンのようでした


杉木立の日陰から声援を送る観客


棒踊り


兵児踊り


六尺棒踊り(北方町清友会)


午後は団体バスで訪れた人たちもありましたが、カメラマンは昼食時間帯までに殆どが引き上げたので撮影はしやすくなりました。午後も強い日差しが照りつけ顔の表情などは写りにくい状態でした。大きな望遠レンズを駆使する人も見かけました。

午前の部でも踊られた「鷹刺し踊り」、午後は標準系のズームレンズを使用しました。やはり望遠と標準系で2台のカメラを使い分けるほうが効率が良いと感じます。昨年まではニコンD200も併用していましたが、長年の使用で基盤部まで腐食が進行し修理不能で寿命を終えました。

現在はD700の一台だけで、屋外の埃っぽい場所ではレンズ交換が億劫になり、一眼レフの効能を十分に活かせない有様です。D700も落下やシャッター関連部全面交換などを経て老朽化しています。以前はカメラやレンズの重さを意識したことがなく体の一部でしたが、最近は重く感じるようになりました。D750がほしいと思っていますが実現していません。

鷹刺し踊り(弓之尾 恵友会)


鷹刺し踊り


鷹刺し踊りと手前は五つ太鼓(いつっでこ)


鷹刺し踊り


鷹刺し踊りの由来について
領主の狩猟は武士の武術の修練と領民の動向視察の目的をもって農民を勢子に駆り立てて奉公させた。この鷹狩りの様子を踊りにしこみ、お祭りや殿様の領内廻りなどのとき、武運長久と領内安穏、領民の安全を祈って踊るようになったといわれています。(パンフレットから引用)

陣笠をかぶった踊り手と、鷹を左手に持った踊り手の2列が登場します。宮之城地区独特の五つ太鼓と三味線の早いリズムに合わせた軽快な踊りです。鷹刺し踊りに続いて民謡数曲の手踊りも奉納されます。一ヶ月ほど練習を重ねたという息の合ったすばらしい踊りです。手足の運び、腰のすわりなど素人目にも鍛錬が積まれていることがはっきりわかり、見ていてとても気持の良い踊りでした。

手踊り




14時27分 祭が終わり神社を後にする


午前の部だけで帰ろうと思いましたが、天気も良いしこの機会に存分にお祭を堪能しようと最後まで居ました。中津川地区の皆さんには児童から、青年、壮年こぞっての踊りに、幼い日の村祭の楽しさを思い出しました。今年もすばらしい秋の一日を満喫させていただき、ありがとうございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜島に日常風景が戻りました 2015/09/06 (鹿児島)

2015-09-06 11:38:36 | 桜島
桜島の噴火警戒レベルは8月15日発表の4「避難準備」から、9月1日には3「入山規制」に引き下げられました。

錦江湾に浮かぶ桜島 撮影2015/08/20 撮影地マリンポートかごしま


火口から3km圏内の有村溶岩展望台の閉鎖が解除され、観光客が戻っています。警戒レベルが引き上げられていた8月15日から月末までは噴煙の高さが1000m未満のごく小規模の噴火が数回あった程度で、観測統計に残る噴火は起きていません。

8月15日には一日だけで火山性地震が1000回を超えました。今にも大噴火が起きるかもと心配されたわりに外観は平穏そのものでした。警戒レベルが引き下げられた9月1日に1回噴火しました。その後2日にも1回、3日は6回、4日は9回、5日は17回噴火しています。

気象庁の発表する火山観測報


観測報の詳細


いずれも気象庁のホームページから引用しました。

桜島では一日の噴火回数(爆発的噴火を含む)が10回以上になることは特段珍しくありません。ここ数日の噴火は噴煙高度が2000m以下で、空気振動も10hpa程度の小規模なものです。噴石が飛んだ範囲も最大で火口から1300m程度です。

今朝の噴火情報 NHKニュース画面


今朝も噴火していますが桜島は雨雲に隠れ、噴煙高度や流れる先は不明と出ていました。噴火から数分程度で情報が表示され便利です。火山性地震が続発して不気味な沈黙が続いた期間に比べれば、日常的に噴煙を上げているほうが活動が目に見えて安心です。

報道によると桜島島内だけでなく鹿児島県内への宿泊、観光キャンセルなどの風評被害が出ているようです。日常的に噴煙を上げて活発なのが桜島本来の姿です。桜島島内の観光施設やホテル、周回道路などは火口から3km程度以上離れています。今のような噴火状態であれば日常的な危険性はありません。安心して鹿児島へおいでください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜島噴火警戒レベル 3に引き下げ 2015/09/01 (鹿児島) 

2015-09-01 22:59:25 | 桜島
9月1日16時に気象庁は桜島の噴火警戒レベルを4「避難準備」から、3「入山規制」に引き下げました。
8月15日、火山性地震が頻発し、急激な山体膨張が観測されたことから、大規模噴火の恐れがあるとして同日10時15分に警戒レベルを4に引き上げていました。

鹿児島市の人工島「マリンポート鹿児島」から見た桜島 撮影 2015/08/20


火山直下の桜島島内はもとより周辺自治体にも大きな不安をもたらしました。お盆休み期間中の突然の事態、桜島島内の避難勧告地区から慌しく避難する高齢者の姿が目立ちました。

桜島の外見は特に変化はありませんでした。山頂は夏雲に隠れて上空からの火口観測がしにくかったようです。今回は8月15日だけで火山性地震が1000回を超え、有感地震も発生して緊張しました。16日以降は地震回数が極端に減少し、噴火の前触れではないかと心配されました。

桜島島内の観光施設が閉鎖され、8月22日に予定されていた錦江湾サマーナイト花火大会も中止になり、残念なことでした。その後台風15号の接近があり、火山噴火と台風災害への両面対応も課題として浮上しました。

大隅半島側から見た桜島 撮影 2015/01/23


鹿児島港側から見た桜島 撮影 2015/01/23


大正噴火では東側斜面の鍋山、西側斜面の引ノ平から噴火し溶岩が流出、東側では溶岩が瀬戸海峡を埋めて大隅半島と陸続きになりました。最初は大正噴火レベルの大規模噴火も懸念されました。地震活動が低下し、火口表面の大きな変化もないため、活動規模は古里地区に大きな噴石が達する程度と下方修正されました。

鹿児島市側から見た桜島南岳 撮影 2015/01/23


桜島は活動が活発なため噴煙高度が火口縁から1000m以上に達した場合に噴火として扱います。ただし、噴煙高度が1000m未満でも噴火に伴う噴石が火口外に飛散した場合や、空気振動を伴う噴火は爆発としてカウントしているようです。

単純に言えば、ドカンと音がして噴石が飛び出せば噴煙高度にかかわらず爆発です。爆発音がせず、噴石も飛び出さずに噴煙だけが1000m以上に達すれば噴火です。

桜島の爆発は今年何回目と表示されます。夜の写真撮影では爆発しなければ大きな花火のような風景は写りません。噴火では暗い山体の上に黒い噴煙が広がるだけで明るい月夜以外では目立ちません。火口上空が雲に覆われて見えない場合もあり、夜の噴火観測は難しい場合もあります。

桜島の噴火回数 気象庁資料から引用


鹿児島地方気象台の噴火説明記事
噴火
火山現象として、火口外へ固形物(火山灰、岩塊等)を放出または溶岩を流出する現象です。
 桜島では、噴煙量中量以上(概ね噴煙高度1000m以上)の噴火や爆発的な噴火の回数をカウントしています。

爆発的噴火:ばくはつてきふんか
噴火の一形式で、 地下の高温や高圧源での内圧が増大して起こり、音響とともにガス、水蒸気、岩石等を放出し、空振を伴う現象です(一般的に爆発と略すことが多い)。 時に火口や山体を破壊することもあります。
 桜島の爆発的噴火は、地震波形、爆発音、空振、噴石飛散の有無で判断しています。(引用終わり)

2015年5月以降の旬別噴火回数


噴火回数を見ると、警戒レベルが4に引き上げられた後は一度も噴火が観測されていません。ごく小規模の噴火が数回あっただけです。

今回の火山性地震の増加については詳細な検証がなされるでしょうが、噴煙を上げ続けてきた昭和火口や南岳火口へのマグマ上昇ではなく、それ以外の場所へマグマが貫入したものの噴火を引き起こすほどに活動が継続しなかったのではないでしょうか。

霧島新燃岳の噴火でも火口に大量のマグマが上昇し、今にもあふれ出すのではないか、溶岩に水蒸気が触れて大きな爆発が起こるのではと警戒されましたが、活動は低下し今は小康状態が継続しています。

いつかは桜島の大噴火があるでしょうが、ひとまずは安心しました。
大正噴火の予兆として海岸に温泉が湧き出し、山が崩れ、井戸水が枯れるなどの現象が起こっています。身近な風景や日常生活に異変がないか引き続き注意が必要です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。