しろつめ・楚々・くちかずこ姫のお部屋 goo

安易に清水の舞台から飛び降りるが、意外に用心深い。極めて自己中心的だが、意識がない部分で情が深かったりもする。

くちこ風・・・

2009年10月31日 06時31分00秒 | インポート
photo by kazukomtng from OCNフォトフレンド

あら、写真が切れちゃった*(すっぱい)*
これね、くちこの夏用押し花で、
「ヘビウリの行進」*(キラキラ)*

こんなに、くにゃくにゃ長い瓜ね、その名もヘビウリ。
それを、二つ割りにして押したものです。

花束のアレンジに入っていた網を再利用したり、ゴーヤの花や、小さな実、ニゲラの花を散らして作った、くちこの作品です。

当然、くちこ風・・・
のこのこ行進している・・・
ちょっと、ほのぼの、ゆるキャラ・・・
賢そうにないし、努力の跡も見られない・・・
知性や芸術性とは無縁*(キョロ)*

くちこの押し花の先生は、よく賞を貰われます。
油絵のような風景だったり、
日本画、墨絵、ふすま絵のような立派な作品を、緻密に作成されます。

その生徒も、概ね、然り。
先生とそっくりにとか、
お手本にそっくりにとか、
写真とそっくりにとか、
そしてまた、受賞されます。

え?
当然、くちこ以外のお話。

くちかずこの人間性を既にご存知のかたは、もうお気付きかと。

そう・・・
くちこは、極めて例外的生徒。

くちこはね、
人と同じなのはイヤ。
努力と根性を求められると、走って逃げ出す。

いつも、一番大事にしていることは、「くちこ風であること」

緻密に、花びらを一枚ずつ貼り付けて、鶏をつくったり、葉っぱを切り刻んで家の屋根を葺くような事は、くちこにとって、それは、「くちこ風」ではない・・・

一人だけ、いつも、子供のいたずらのような作品を作ってきました。

「いつまでたっても上達しない」
「ちゃんと習ったら、貴女だって、他の人のように上手になれるのに」
「・・・・・・」

くちこは、これでいいんだよ。
くちこは、こんなのが好きなんだよ。
これが、くちこ風なの・・・
ちゃんと、伝えていたつもりだったけれど・・・

亡き両親から、
くちこはくちこのままでいいんだよと。
貴女は貴女らしくで十分だよと。
とても、甘やかされて育ったくちこです。

この作品、
「額がもったいない」と。

くちこ風なんだよ・・・・
こんなのが好きなんだよ・・・・

しばらく、何も作りたくない、
ちょっぴり、*(割ハート)*なくちこです。

空へ!

2009年10月27日 19時18分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

くちかずこの押し花の作品です。
でね、思い出の作品。
もう、コスモスの季節も終わりだから、掛け替えないとね・・・

実は・・・
再婚するつもりもないのに、うっかり、お見合いをしてしまった時のこと。

くちこは、三人の子供の母港であり続ける為に、他家に嫁ぐことはできない。
それが、親の勝手で離婚した自分が背負った責任だからと。

子供達が、帰る所のある子供であるために、くちこは、死ぬまで、家を離れる訳にはいかないからと。

会う早々、お断りの話をしたくちこでした。
その食事の席にコスモスが活けてありました。
自分が押し花を趣味にしていること。
今年は、あまりに忙しく、コスモスを押し花にする時間がないまま、季節が終わってしまったことを雑談。

はっきりとお断りしたはずなのに、一週間くらいして電話あり。
「寒冷地のコスモス園が、かろうじてまだ閉園していないそうです。
もう、終わりだから、好きなだけいただけるとのことです。行きませんか?」

コスモス欲しさに、のこのこついて行ったくちこでした。
もう、6年になるかな・・・

「For Sky!」  空へ!

たおやかな、風にそよぐ、優しいコスモスではなく・・・

力強く、凛として、
明日を信じて、夢を持って、
空へ・・・・伸びる!!!
空を・・・・目指す!!!

そんな気持ちを作品にしました。

もう、お気づきでしょうか・・?

その時、くちこに命じられるまま、
せっせとコスモスを摘んだ人が、
昨秋、くちこが再婚した新夫です。

あれこれ、誘われているうちに・・・
気がついたら、こんなことになっていました。

期間限定でくちこんちのリビングに登場するコスモスのお話でした。


余命

2009年10月24日 00時07分00秒 | インポート
癌末期の人と縁のある仕事をしています。
いつか、多分、私より先にこの世を去る人たちです。

風のように・・・
散る花のように・・・
サムライのように・・・
その人その人の死に様です。

ある人を訪室。
とても頭の良い人です。
余命を知りたいと。
やりかけた仕事、
やりかけた夢、
もう時間がないのなら全てが虚しいと。

くちこは、しがない一看護師です。
人は定命ほど生きるもの。
神仏でもないくちこに計りようも無い。

その人の苦しみ、痛み、悔しさはその人にしか解らない。
くちこには想像もできない。

妻に毎日、叱られると。
くよくよしても仕方ないのだからと。

その人の妻である人の悲しみも、
くちこには解らない。

ただ、あまり自分を鼓舞せず、
嘆きたい時は嘆き、
とことんくよくよするのも良い。
体調、気力に合わせて、
動けるように動いてみては・・・
と、言って見た。

僕は神仏を信じないのです、と。
くちこは、どんな宗教も否定しない。
ただ、信じることができたら、気持ちが楽になり、怖くなくなるかもしれませんね・・・
と、言って見た。

コーヒーキャンディーを二つ、お見舞いに置いてきました。

きちんと寄り添う力がないことのお詫びに・・・

裁判員制度の裁判員に選ばれて、真摯に取り組み、勉強されています。
ベッドで・・・
最後まで社会を個人の力で支える努力から背を向けない人です。

今夜、よく眠れますように・・・

なんだか、最近、重い日記ばかりでごめんねです!
くちこの、胸に余る想いを載せさせてもらいました。

基本、苦しみは人と分けたいくちこですので、そこんとこよろしく*(ウインク)*

ばーかっ!と言われそうですが。

2009年10月20日 14時19分00秒 | インポート
リフォーム第二弾のお話。
第一弾で、言動不一致が何度もあったのに同じ所に頼みました。
違う業者とまた関わるのが面倒で。
再三の営業も受けていたし。

あ、現場は、くちこの夫の実家です。
二世帯住宅の、くちこエリア。
リフォームの第一目的は、分電盤を母屋から独立させて、二階に設置すること。
ブレーカーが落ちる度に階段を駆け下りるのは大変だから。
不在時はブレーカーを落としておけば簡単だしね。

後は、電力アップと、コンセントの新設。
床の間に、作りつけの飾り棚を新設して、アジアン調に仕上げる。
(夫が東南アジア方面で収集した仏像を飾るため)

八月末に着工可と。
工期は三日と。

再三、留守電を入れても折り返しの電話なし。
未だ、完成せず。
工期については、ちょこちょこ、飛び飛び、突然、バラバラで、カウントできない。

飾り棚の色は、紅殻塗りをお願いしました。
くちこの実家が江戸時代から続いた家で、紅殻(べんがら)塗りだったが、
十年前に建て替えて、今はもうない・・・
それを懐かしみたいからと説明しました。

土曜日に完成時の立ち会いをしてくれとのこと。
くちこは、ずっと、夫の実家で待機。
「終わりました。」と、電気工事の人。
が、分電盤は、一階のまま。
「二階にとは聞いていません。」
肝心の社長は立ち会いに来ない。
携帯も出ない。
事務所に電話すると、
「バスツアーに行っています。」と。

そう・・・そして・・・飾り棚は、普通に焦げ茶でした。

社長の言い訳。
バスツアーから帰ってから立ち会いに行く予定だったと。
(では、立ち会い到着は夜の八時以降?)
焦げ茶もべんがらの一種ですと。
くちこは、ワインレッドのようなと言ったのですが。
ちなみに、赤さびのような紅色を考えていました。

「私が何故、紅殻塗りにこだわっていたか、覚えていますか?」
「いいえ、覚えていません。」

で、二階に分電盤をと頼まれた記憶もないそうです。

怒りを通り超して、茫然自失としているくちこです。
はい、この業者に決めたのもくちこです*(ショック)*

くちこの!
ばーっかっ*(爆弾)*

徒然もの想うくちこ

2009年10月16日 16時21分00秒 | インポート
いつの間にか性格が変わってきたなあ・・・
昔はもっと、のんびり屋で、
おっとり屋で、
うすらぼんやりと・・・
そして、思うままに時にはトゲトゲし、
鼻息も荒く、バトルも辞さず、
よく食べよく眠り、
まんまに笑っていた。

ただ・・・それだけだった。

就職して、
結婚して、
出産して、
両親を看取り、
365日働いているうちに・・・

イライラして、
キチキチして、
にらみを利かし、
常に足元を確かめ、
背中の荷物を全力で背負い、
追われるように日々を重ねるうちに・・・

なんだか、強面の くちかずこができあがった。

まあ・・・
過去のくちかずこ
今のくちかずこ
丸ごとでくちかずこ*(笑顔)*

そしてね、
よおく考えてみると、
年々、亡き母に似てきている。
神経質、肩こり、不眠症・・・
やれやれ・・・

で、よい子は、くちこに似てきている・・・
わがままで、態度がデカイ*(爆弾)*

ああ、DNAとは 恐ろしいものだ・・・

風薫る秋の日に、ひぐらしもの想う
しろつめ・楚々・くち・かずこ姫でした*(ウインク)*

限界ライン

2009年10月13日 16時42分00秒 | サメ家のこと

何を持って限界とするのか。
限界って、どうしたら解るのか。
ボーダーが解らない・・・

義母のアルツハイマーは進行している。
記憶障害、被害妄想。
くちこは新参者。
義母の81年の歴史は計りようもない。
夫との60年に渡る歴史も然り。
義母と、その娘達の関係。
夫と、その妹達の関係。
義母以外、皆さん寡黙。
お口が達者なのは、義母とくちこのみ。

夫の実家に帰省している間中、安定剤、鎮痛剤、胃薬が欠かせないくちこ。

「もう限界」
無意識に自分の口から出た言葉。
誰に聞かせる為でもない。
たった一人の時に。

ふと我に返る。
限界なのか・・・

すやすやと、お昼寝している義母に声を掛けずに出発した。
夕飯、朝食は並べておいたが・・・
もう、これ以上、
「金、金、金・・」
に対応する気力が残っていなくて。

初めて黙って置いてきた・・・

三人の子供達が近くに健在だし、
もうすぐ稲刈り・・・
いづれ結論は出るのだろうけれど・・・

こんな気分の時もあるよね。


くちこのよい子

2009年10月09日 20時10分00秒 | 子供達のこと

ご存知のように、くちこには、よい子、悪い子、普通の子あり。

普通の子曰く、
「僕のことを普通の子と言って育てたから、普通にしかなれなかった。」

では、悪い子は・・・
問題なし
自分が一番よい子と確信的に自負しているので

さて、よい子は、至らぬ母をカバーする為に生まれてきたような・・・
物心ついた頃から大人だった。
たどたどしい平仮名で、
「可愛い弟を産んでくれてありがとう。」
と書いてくれた手紙が今も取ってある。

弟達の献身的な保護者となった。
二歳違いと、五歳違いなのだが。
四歳の時にはもう、転んだ弟を抱いて帰ってきたりしていた。
保育園の先生は、あまりの「大人」ぶりに当惑していた。

偏食もしない。
留守番も泣かない。
いつも自分の机に向かっていた。
(お勉強のドリルが趣味だった)

不本意な迎合よりも独りを選ぶ子だった。
くちこは、若くて今以上に未熟な親だった。
全てのことに余裕がなく、よい子が理想通りでないと許せなかった、母くちこ。
テストのミスもピアノのミスも、あってはならないこと・・・

勉強も料理も家事全般も、くちこ以上にできる娘に育ったけれど、
よい子には、さぞかしきつかった・・・かな。

そして、母親の離婚を21歳で見ることになった。
離婚を手伝い、全力で母を支えた。
心の壊れた母を自分のマンションに迎えてくれた。
卒業後一年働いて、独力で大学院に入った。

2年前に、長い交際を経て結婚。
未だにラブラブ
だが・・・
「一生、自立した女でいたい。」
「夫に経済的に頼らないと生きていけない選択はしたくない。」
「それが、自分の母が泣き寝入りせずに離婚できた理由だから。」
と・・・・

働きながら、語学、経済の勉強を続けている。
更なるキャリアアップを目指しているのか?
妊娠、出産の優先順位は常に次点。

歳が近いせいか、すぐに喧嘩になる母娘
とても似ている・・・らしい・・・
悪い子ばかりに関心が向いて、よい子には、ただ厳しく当たってしまった母親だが、
よい子は、けなげな位親孝行。

第一子は、生まれ落ちる時に、神様から、
「お母さんを助けてあげなさい。」
と言われてこの世に誕生するとのこと。

神様からの言い付けを28年間、良く守っているよい子です。

ただし、遠くに住んでいることは、最たる親不孝

なんだかね、よい子が日記にあまり登場していないかなと紹介してみました。

付記
ビギナーの皆様へ
普通の子の直近情報は九月十四日
悪い子の直近情報は九月二十三日
にて収集してください。
あ、知りたかったらです。


義母のお金

2009年10月05日 11時31分00秒 | サメ家のこと

義母はアルツハイマー進行中。
身体は、超健康体。
活動力も満々で、スイスイピューッとチャリを漕ぐ。
頭の中だけが、砂の城状態・・・

そう、日々進行中。

お墓に財布を置きっぱなし、
畑にも、
休憩した?石の上にも・・・
腰を下ろした各所に、お金を置き忘れる。

被害妄想もあるので、無くすと盗られたと思う。
家中に(無駄に広い)お金を隠す。
解っただけでも数十カ所・・・
隠した本人はとっくに失念

続々、所々にあったお金が届く。
ご近所の心配の種となる。

溜まりかねた夫が、
「もう、お金は渡さない!」
義母、パニックになる。
「金、金、金!!!!!!」
思わずABBA。
「マネ、マネ、マネ

首からぶら下げる財布をくちこが用意。
マジックで、住所、氏名、電話番号、夫の名刺・・・個人情報満載。
「外では、ずっと、この財布を首から提げておいてね。」
その財布も、しまい込んで失念。
そして、お金は違う財布に・・・
速やかに・・・・無くす

「首からぶら下げる財布は、ほいと(乞食?)みたいで嫌いなんだ。」
「お金を無くしたのは一回だけじゃ。」
そして・・・
「金、金、金、金をくれ!!!」
三分に一回のことも、
一日に三十回のことも、
会えなければ、電話で・・・

夫のストレスは、諸々も加わりピークに。
「もう絶対に、お金は渡さない!」と。
確かに無くし、
確かに隠す、
確かにデタラメな買い物をする。

だけど。
それは、義母のお金。
長く頑張って働いた義母のお金。
無くそうが、
隠そうが、
無駄に使おうが、
義母のお金だから良しとしよう・・・
と、夫を説得。

くちこ折衷案。
封筒に、義母の名前、夫の名前、金額、日付を書いて、お金を渡す。
義母に、便せんに受け取りを書いて貰う。
○月○日  受け取りました。
    ○○ ○○子

義母に、安心の笑みが
嬉しそう・・・
「絶対に無駄遣いしないよ。」
「ちょっと、お菓子を買うだけだよ。」
「遠慮せず買ってね。どんどん、お菓子もおかずも買っていいんだよ。」
「無くさなかったら良いんだよ。」

「うんうん・・・」
と言いながら、車まで見送りに来る義母。
乗り込むくちこに、ちょっと顔を曇らせて、
「わしゃあ、ちょっと、お金を貰っておこうかの・・・」
「・・・・・・」
一分前まで、覚えていたのに・・・

なんて、残酷な病気・・・