僕は最終走者なので1勝で決勝トーナメントに進出することができます。収録日は6月26日。23日の棋聖戦第2局で自己ワーストタイの5連敗を喫し、これに負けたら6連敗。という深刻な状況での対局でした。
棋譜は囲碁将棋チャンネル:銀河戦ページからご覧になれます。
振り駒で後手番に。中原永世十段は相掛かりでも▲2六飛型のイメージがありますが、最近は▲2八飛も指されているようです。
図での次の手は▲6六角。△同角▲同歩△3三桂▲8八銀と進めば、図から▲3三角成△同桂▲8八銀に比べて▲6六歩の1手を得することができるのです。知らないと指せない手ですので、是非この機会に覚えて下さい。
また、図では▲6六歩から矢倉に組む指し方も有力です。
▲矢倉△銀冠に組み角を打ち合いました。黙っていると▲2五歩が来るので△6五歩と仕掛けましたが、陣形がバラバラなので自信はありませんでした。実際、この後は気持ち良く攻められてしまい、自身が5連敗中だったことも手伝って目の前が真っ暗になりました。
先手の攻撃が一息つき、△7六歩に▲6六銀と交わしたところ。この瞬間に攻めないと、先手からは▲5一角や▲4六桂があり、攻める番が回ってきません。筋は△7四桂ですが▲7五銀で逆に飛桂両取りになってしまいます。よって図で△8八歩▲同玉を入れてから△7四桂と打ちました。これならば▲7五銀には△6六角(参考図)
▲同銀△同桂で攻めが続きます。これが△8八歩の意味です。苦戦でしたが、△8八歩~△7四桂でペースを掴むことができました。
図は最終盤ですが、△7六歩から先手玉は即詰み。
参考2図は変化手順。図では実戦で指せればとても気持ちが良い一手があり、先手玉が詰みます。△3六角▲4七桂△4八金から追い回しても詰むのですが、それは気持ちよくないので、なしで(笑)正解は明日。
※正解は△6九角。これでどうやっても3手詰です。
勝って決勝トーナメントに進出。昨年はベスト8止まりだったので、それ以上を目指して頑張ります。