まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

孔枝泳(コン・ジヨン)作『私たちの幸せな時間』をやっと読み終える

2007年09月14日 | その他
 既に映画評論でお伝えしていますが、やっと原作を読み終えることができました。翻訳が拉致被害者の蓮池薫さん、私の実家・柏崎市の私の生まれた北鯖石村の隣村生まれです。数年前、彼の実家の前を通るといつも私服刑事がいました。

 蓮池さんが後書きで「「作者の言葉」で「この小説を書くあいだ、私はとても幸せな時間を過ごせた」と述べている。最後に私も「この小説を訳すあいだ、とても幸せな時間に浸ることができた」と告白しておきたい」。

 恥ずかしげもなく私も「この小説を読むあいだ、とても幸せな時間を取り戻せた」と書くべきであろう。孔さんが、韓国のいわゆる386世代を代表する作家であることに韓国の民主化運動世代の文化的水準の高さを感じぜずにはおれませんでした。

 彼女が、この死刑制度をテーマに小説を書くきっかけが1997年12月30日の23人の死刑執行の日のことであったという事実にその感性の鋭さを感じます。小説を書くための精神力と体力保持のために毎日走ったという努力には親近感を感じました。

 是非、一読を。