まつや清の日記 マツキヨ通信

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国会の「埋蔵金」論争と沼津市の「埋蔵金」はどこに?

2007年12月06日 | その他
 国会では、財政再建派と「埋蔵金」活用派との激しいつばぜり合いが続いていますが、地方自治体ではどうなのか。若干性格違いますが、沼津市の「沼津駅周辺整備事業」のための基金、累計で323億円がどこに行ったのか、注目されてます。

 4日の沼津市議会で新人の山下富美子市議が、「周辺整備基金」について問質しました。この基金は、JR高架化事業含む駅周辺事業のために積み立てられた基金ですが、基金増の中で2度にわたる改正で他の特別会計への貸出しを制度しました。

 土地取得特事業別会計、市街地再開発特別会計への貸出しです。自治体議会に関わっていて、この貸出金制度はちょっと異色です。通常、基金は一般会計に取り崩して条例目的に沿って使用します。

 ところが基金を、貸出制度という形で169億円もの土地取得を中心に使い始めました。貸出しですから返済されるということ、文書規定などが前提になります。一方で、バブル期の土地取得、土地価格の下落、多額な含み損を形成します。

 このことにおかしい、と異議を唱えたのが山下議員です。質問打ち合わせの過程では、169億円の貸出金、何の文書的規定なく支出と説明していたとのこと、本会議で繰り返し山下議員が問い詰めると「依頼書」がありますとの答弁。

 当然、本会議での答弁ですから、議員・議会として資料提出を請求します。ところが、「情報公開制度」を使ってください1点張り。事あろうか、「17年前から文書まで請求されたら、通常の仕事ができない」と提出を「やんわり」拒否!?

 沼津市議会の職員、いや、市長かもしれませんが、情報公開は職員の仕事を「妨害する」との本音ともつかぬ発言には、情報公開の原点を忘れたかのような行政の本質が表現されています。169億円の貸出金、全部、市民の税金のはずです。

 「埋蔵金」はどこに?がんばれ、山下議員!