まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

昨日の毎日新聞コメントに対する質問がありました。

2011年05月26日 | ニュース・関心事
昨日の毎日新聞記事のどこに問題がるのか説明して下さいとの質問があり海乙したメモを紹介します。私は見ていないのですが、昨日のNHKニュースで内部被ばく問題が取り上げられたそうです。後で触れるホールボヂィカウンターによる検査は大きな問題になります。

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この記事は、福島県民の方々が、自分自身が放射性物質の付着による放射性物質をどれくらい保持しているか、その汚染レベルがどれくらいか、更に、福島県民が放射能を撒き散らす危険性について、調べています。検査を求める人が多いということと結果としては問題の数値ではない、との記事です。

今、地元で求めている調査は、初期の水素爆発で、メルトダウンで出てくる放射性物質が内部被ばく、体内にどれくらいとり込まれているかに関してのものです。

内部被ばく検査は、ホールボヂィカウンターという装置で行われます。CTスキャンのような形のようです。これでやると半減期が進む中で残存している放射性物質の量、及び被ばく履歴を把握することで出来るとのことです。

この装置は、原子力発電の中や専門機関におかれ、働く労働者は定期的に検査されています。今、20ミリシーベルト問題を象徴的に福島県に住む県民。子供たちの被ばく問題として注目されています。

この運動で20ミリシーベルトは基準でない、1ミリシーベルトに近づける、国の責任で低減化をはかる、とまで成果を獲得しています。しかし、問題は、福島県民の大半が年間1ミリシーベルトを越えることは確実であることです。基準値を1ミリとしたとしても現実には多くの方々が福島県に住み続けています。

そうすると、復旧・復興・賠償という一つの柱と同時に、ヒバクシャとしての生存権を保障する被ばく履歴データ(簡単に言えば被ばく手帳)を一人ひとりが自己情報として管理するすること、その情報をもとに将来の健康被害が起きた時の保障を担保するもの制度が必要になります。

こうした事態の中で飯舘村の方々が福島市の子供たちの20ミリシーベルト問題の次の課題として、ホールオーバーカウンターによる検査を政府の責任で直ちにやってほしいとの要望書を提出しています。スクリーニングしたから大丈夫であるとの段階から、放射能汚染の外部被ばくの累積被ばく証明及び内部での累積被ばく量、履歴をチェックする段階にはいっているということです。

この記事は、受ける人が多い、だけど大丈夫、との印象しか与えないと思います。私が、この3日間で現地で感じてきた緊張感とはまるで違うということできのうの表現になりました。ヒロシマ、ナガサキ、ヤイヅにつづいて将来に健康被害を発生するヒバクシャが毎日増え続けている現実にどう対処すべきかが放射能汚染情報の課題としてマスコミがリードすべきであると思います。

残念ながら、マスコミにおいて、こうした指摘はまだ始まっていません。いらだちがあります。