まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

大江健三郎さんと高村薫さんの福島原発震災に対する時代認識

2011年09月19日 | ニュース・関心事
本日、大江健三郎さん含めた呼びかけによる東京集会に6万人(主催者発表)集会が開催されましたが残念ながら参加できずでしたが、毎日新聞での「核心」企画で大江さんの投稿記事が掲載されています。大江さんの謙虚さがあふれています。

一方で今日の報道ステーションで高村薫さんインtビュー企画。それぞれに福島原発震災に対する時代認識について語ってくれています。大江さんは広島原爆被災者の治療に携わった肥田舜太郎さんの「世界9月号」の言葉を引用しての語りです。

「そういう被害を受けてしまったのなら、腹を決めなさいということなのです。開き直る。下手をすると恐ろしい結果が何十年して出るかもしれない。それを自分に言い聞かせて覚悟するということです。そのうえで個人の持っている免疫力を高め放射能に立ち向かうのです」。これは上原公子元国立市長と同じ認識です。

そして続けます。「私は、ヒロシマ、ナガサキからの敗戦、占領下という時期の少年でした。…今、フクシマを老年の目で見つめ、この国の困難な状況を思いつつ、しかし、新しい日本人の決意をと心に期しています」。

高村薫さんは「人間の理性として地震国日本ではもう原発54基は無理だ、決断することが希望への序章だ」と述べました。大江さんが「経済力尊重のマスヒステリアに、この国の男たちは動かされているのだろう」イタリア人女性の紹介。

終始、大江さんが自分の言葉で原発を語っていないことが気になりました。

「福島県の花火、走るトラック」 放射能汚染の危険がありうると拒否する市民感情

2011年09月19日 | ニュース・関心事
福島県川俣村の花火工場で作られた花火は放射能汚染の危険があるとして、愛知県日進市の復興祈願の花火大会で使用が自粛されたのとのインターネットニュースが流れています。ちょっと行き過ぎでは思います。

10日くらいの前の福岡市での福島県産フェアーでも似たような形で中止されています。トラックが放射能をまき散らす、と。福島県から戻ったトラックの水洗いでスタンドの排水で放射能汚染のニュースがありました。

どう考えるべきでしょうか。先日も自治体議員政策情報センター内でも論争がありました。「福島県を応援しよう、福島県産の野菜を食べよう」キャンペーンについて、規制値以下であっても販売すべきでない、とする主張。

確かにスーパーでそうした表示の野菜が並んでいます。気分は良くありませんが「60歳以上の人たちは食べましょう、だけど子どもたちはダメ、でいいのではないんですか」と私は反論しましたが白熱した議論になりました。

決着はつきませんでしたが、そのことが今回の花火とトラックに表れていると思います。問題解決の前提は放射能汚染の情報公開です。花火もトラックも放射能汚染を測定して公開すればいいのではなかったかと思います。

福島原発震災を経て私たちは日常的放射能汚染の社会に立ち至っている現実と地震列島で54機の原発がある以上、次の汚染が起こる可能性の時代に生きている現実。今回の事件をきっかけに大論争を巻き起こしてほしいと思います。


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放射能心配…市民の抗議で福島産花火の使用自粛
読売新聞 9月19日(月)13時30分配信

 東日本大震災の被災地の復興を応援しようと、愛知県日進市で18日夜に行われた「にっしん夢まつり・夢花火」大会で、市などでつくる大会の実行委員会が、福島県川俣町の業者が生産した花火の使用を市民からの抗議で急きょ取りやめていたことがわかった。

 実行委員会によると、震災復興をテーマに岩手、宮城、福島各県産のスターマインを打ち上げる予定だったが、16日から17日にかけ、「放射能汚染の心配はないのか」「安全性を示すデータはあるのか」などと、電話やメールで抗議が20件ほど寄せられたため、対応を協議。打ち上げを委託した愛知県内の業者からも放射能検査機器がなく、放射線量の確認が間に合わないと連絡があり、17日、福島県産スターマイン1セット(80発)だけ、愛知県内の業者の花火に代えることを決めた。

 日進市の萩野幸三(こうぞう)市長は記者団に対し、「結果的に福島県の方々に大きな迷惑をかけて申し訳ない。被災地にエールを送るつもりで、福島の花火業者を指定して企画したが、市民の不安にも答える必要があり、実行委も打ち上げを判断仕切れなかった」と話した。 .最終更新:9月19日(月)13時30分

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「トラックが放射能まき散らす」メール―福島農産物の支援販売中止
2011/9/ 9 12:26
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福岡の市民グループが放射能汚染で苦しむ福島の農家を支援しようと、福島県産農産物の加工品を販売する企画を立てたところ、地元・福岡で拒否にあい中止になってしまった。理由は、「福島のトラックが走るだけで放射能をまき散らす」といったメールや電話が相次いだためという。

福島のトラックが来ただけで『走る放射能』みたいにいう悪意に満ちた風評、これに簡単に屈した市民グループの支援にも問題はないか。

不可解!主催グループ代表「事情も理解できるので」
支援販売を企画した福岡市の市民グループ「ふくしまショッププロジェクト」の吉田登志夫代表が9月8日(2011年)に福岡市内で記者会見した。それによると、福岡市内のショッピングモール・マリノアシティ福岡内の「ムラ市場」で、梅干など震災前に収穫した福島県産農産物を加工した商品を17日から販売する計画だった。


ところが、「福島のトラックが走ってくるだけで放射能をまき散らす」「汚染された野菜を売るなら不買運動をする」といったメールが20通送られ、販売を断念したという。中止した理由について、吉田代表は「事情も理解できるので中止した。遠い分、見えないしそういう不安が起きるのではないかと思う」と語った。

20通程度のメールで「事情も理解できる」とやめてしまうとは、はじめから支援がどこまで本気だったのか疑問だ。毎週末、東京で福島産の食品販売を支援している吉永みち子(作家)が噛みついた。

「トラックが走ってくるだけで危ないと考える人もいるでしょう。しかし、それは間違った考え方だ。こうしたメールに対し、ただ中止するのではなくて真摯に向かうべきだと思う。
原発事故の後だって検査をクリアした安全な食品はたくさんある。支援する側も認識しなければいけないし、途中でやめることは被災地の人たちを2度傷つけることになる」
それに、九州電力の玄海原発を間近に抱える福岡市は、明日は我が身ということもあり得る。

洗車場の汚泥からセシウム検出 

 県原子力安全対策課は3日、県が独自に測定したガソリンスタンド洗車場の汚泥の放射性物質検査結果を発表した。
対象は、柏崎刈羽地域の4か所と新潟市内の3か所で、1キロ・グラムあたり9万~168ベクレルの放射性セシウムが検出された。

特に高濃度だった柏崎刈羽地域の2か所では、それぞれ外部に飛散しないよう保管されているという。国は、浄水場や下水処理場の汚泥には基準を定めているが、ガソリンスタンドの汚泥には基準がない。浄水場の汚泥では、1キロ・グラムあたり10万ベクレル以下8000ベクレル超の場合、住宅地などから一定の距離を置いた「管理型処分場」に仮置きできる。8000ベクレル以下については埋め立てを認めるが、跡地に住宅は建てられず、汚泥の再利用もできない。

(2011年8月4日 読売新聞)
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