まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

興農ファームの本田さん、有機堆肥はセシウムと結合しコメの汚染を防ぐ

2012年04月21日 | ニュース・関心事
本日グランシップにて、無農薬野菜の共同購入グループ「れんげ畑」の勉強会が、このグループが共同購入する牛肉生産者の北海道標津町の興農ファームの本田廣一さん講師に開催されました。最後まで聞けませんでしたが簡単に報告します。

放射能汚染された稲わらによる牛肉汚染により、北海道の国産資料の興農ファームの牛肉ですら流通しない状態だ、事故直後から支援に入り、県も農水省も猛反対の中、有機農業のこれからのために、生産者は米作りを継続し打開策を探った、と。
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ポイントはいくつかありますが、結論は、今、福島県で復旧・復興の展望が見えているのは農業だ、と。やや疑問を持ちながらも、なるほどと思う部分がありました。こめは比較的水田の放射能物質を吸収しないことは指摘されていました。

本田さんは、更に、原理的にはセシウムの+イオンは、有機堆肥の-イオンと結合して土に残る、有機農業を展開してきた水田において8700ベクレル/kgの汚染が、出来た玄米においては56ベクレル/kg、有機土壌はすごい力をもっている、と。

有機農業の田んぼで高濃度の汚染が発見されたこともあるが、それは山からの水の汚染が原因だった、その水を一枚の田んぼでためてやればその下の水には汚染が伝わらない、除染で表土を削り取るのは間違いですき返すことで大事で対処できる。

そもそも放射能汚染は、チェルノブイリや世界の核実験でも下地が作られており、k40にも含まれ人間自身も4000ベクレル/kgをもっており放射能ゼロという世界はありえず、それを前提にどうしたら安全な生活を作っていけるか、考えていきたい。

「何が何でも福島のものは嫌だ」という気持ちは分からなくはないが、「福島差別」ではないか、も付け加えました。福島で放射能汚染に直面しながら有機農業の展望を切り開かんとする強い意志を感じました。どう考えたらいいのでしょうか。

http://www.kohno-farm.jp/

劇薬・橋下大阪市長と漢方薬・嘉田滋賀県知事の大飯原発再稼動めぐる連携

2012年04月21日 | ニュース・関心事
今年の2月、愛知県大村知事と滋賀県嘉田知事が面談した際に、大村知事が嘉田知事に「橋下大阪市長との連携」について言及したときに飛び出した「橋下大阪市長は劇薬で、滋賀県は漢方薬でいきたい」と発言。これが各地で使われています。

政府の再稼動の動きに橋下大阪市長は「民主党と闘う」と記者会見。大飯原発再稼動をめぐってこの「劇薬と漢方薬」が共存する形で再稼動阻止の戦線が作られています。地方から政治を変える戦略をもつある種の2代潮流が連携しています。

一方、枝野経済産業相が関西電力大飯原発以外の再稼働は「原子力規制庁の発足を待つべきだ」と発言したことが報道されていますが、「原発がすべて止まったら、日本は集団自殺することになる」仙石発言併せ政府内の意見分岐。

そして、枝野大臣が国会で滋賀県知事と京都府知事が再稼動に慎重な姿勢をとっていることに対して「福島原発事故を経験した上では日本全国が現地」として滋賀県・京都府の納得が再稼動条件と述べたことはこのブログでも紹介。

こうした中、昨日の「報道ステーション」で「国政の争点は、消費税と社会保障より脱原発」とのコメンテーター発言に、確かに解散するなら、させるなら今は「消費税解散」でなく「原発解散」と認識すべきではないか、思うのです。

◆<官房長官>規制庁発足と原発再稼働、連動させない考え示す
毎日新聞 4月20日(金)20時34分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120420-00000087-mai-pol

 藤村修官房長官は20日の記者会見で、枝野幸男経済産業相が関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)以外の再稼働は「原子力規制庁の発足を待つべきだ」と発言したことについて「規制庁うんぬんという確認は(野田佳彦首相や枝野氏らと)一切していない」と述べた。今夏までにほかの原発の再稼働は困難という枝野氏の見通しを打ち消した形で、政府内の足並みの乱れが浮かんだ。

 藤村氏は、原子力安全・保安院が四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)のストレステストの1次評価を「妥当」と判断したことに言及。枝野氏の発言について「(1次評価が)原子力安全委員会で確認されないと再稼働のプロセスが進まないという現状を述べたものだ」と述べ、めどが立たない原子力規制庁の発足と原発再稼働は連動させない考えを示した。【小山由宇