まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

『カラマーゾフの妹』あまりに面白く、新幹線・長岡駅乗り過ごす

2012年08月14日 | ニュース・関心事
施設から戻った母を囲む実家での団欒に向かっている上越新幹線の途中で『カラマーゾフの妹』を読み終えたのですが、気がつくと長岡駅を乗り過ごし新潟駅。妹が柏崎駅に迎えに来てくれていたのに、2時間遅れとなりました。

言いかえれば、それほどに面白いこの本。江戸川乱歩賞の選考会の石田衣良氏、京極夏彦氏、桐野夏生氏、今野敏氏、東野圭吾氏の選評が巻末に。今野氏が「カラマーゾフの兄弟の続編という形式は応募作品として認められない。
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他の4人はある意味で応募作品の中で「見事におもしろい奇跡的な作品」(石田氏)、「ブレのなさという意味では突出」(京極氏)、「大胆不敵な試み」(桐野氏)、「ミステリの可能性を広げてくれた」(東野氏)と絶賛。

父親殺しの真犯人を多重人格者であるイワンが特別捜査官として再捜査するという筋立て、妹の死という設定によって「続編」でありながら「続編」ではない新たな刺激を全体に組み立てていて「引き込まれて」しまうのです。

二進法による大コンピュータとロケットを1800年代に登場させ、皇帝暗殺のテロリストとなるアレクセイという奇想天外な要素も含みこんでエンターテイナー作品となっています。もう、映画化できないかと、大きな期待、です。