まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

SDGsの17の目標、169のターゲットは「変革ツール」なのか「解釈ツール」なのか、後者だと「成長拡大=現状維持」に使われる危険性がある!

2018年07月09日 | 市政

明日の6月議会最終日を前に二つの研修。一つは議会主催の「歴史文化のまちづくり~その意義と進め方~」講師に中村羊一郎(観光文化局 歴史文化拠点推進監)氏、もう一つは職員研修「SDGs研修会 「五大構想×SDGsへ向けて-未来から今を考える-」講師に蟹江憲史(慶応大学政策・メディア研究科教授)氏。SDGsは田辺信宏市長が2月の予算議会所信表明で使った第三次総合計画の上位概念として提唱してきた。3月議会、6月議会で多くの議員からの質問テーマに上がった。今日は専門家としての蟹江氏に期待をして聞いた。SDGsには「成長拡大から持続可能」というこれまでの社会のあり方から大転換するという「変革のスタイル」が含まれているはずだ。ところが、SDGsを掲げる田辺市長は「アベノミクス」を一方で賞賛しながらSDGs掲げるために、結局のところ、「形を変えた成長」を追い求めており「現状維持」の「解釈ツール」として活用しているように思える。「成長」と「持続」の境界線が極めて不鮮明になる。蟹江氏が今日『「誰一人取り残さない」コンセプトで人口減をストップし地方創生を行える』を自治体テーマとして掲げていたことにも大きな危惧を持つ。人口減少は時代の趨勢であり人口を増やすことを目標にするのではなく「小さく質の高い自治体政策」をめざすべきではないのだろうか。