まつや清の日記 マツキヨ通信

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3月9日市議会総務委員会での3会派による新清水庁舎付帯決議全文

2020年03月14日 | 市政

議案第30号令和2年度静岡市一般会計予算に関する附帯決議
令和2年3月9日
提出者
繁田和三 早川清文 島直也 望月厚司 井上智仁

 新清水庁舎の整備にあたっては、平成29年度に建設予定地を清水駅東口公園に位置づけた新清水庁舎建設基本構想を策定し、平成30年度には新清水庁舎建設基本計画を策定するなど、庁舎建設に向けて取組が進められてきたところである。
 基本計画の中では、新庁舎、立体駐車場、そして民間収益施設の3つを一体的に整備することで、清水駅周辺の賑わいの創出や地域経済の活性化を促進するとしていた。
 しかしながら、新清水庁舎整備事業に係る入札への参加表明がなされなかったことは、事前の新庁舎建設計画におけるサウンディング型市場調査等に甘さがあったと言わざるを得ない。
 加えて、新清水庁舎整備事業費が計上される令和2年度当初予算案に係る総括質問で、市長は「再公告時においては、新清水庁舎と立体駐車場の募集のみを行って、周辺の開発の進捗に合わせた民間施設は別途誘致を行う。」と答弁した。そして、民間収益施設については、新庁舎、立体駐車場を含め周辺施設の開発が具体的になる中で、民間企業の関心が高まり、土地の利活用の可能性が広がることを見込み、一旦、民間収益施設を切り離して事業者の再公募を行うこととしており、基本計画と齟齬が生じた状態で事業を進めようとしている。
これは、清水の顔となるべき清水駅前に整備する施設として、より質の高い民間収益施設を誘致するためであるとは理解するが、一方で、誘致の可能性、誘致時期、施設概要などが不透明であり、民間収益施設の整備に対し危惧を抱かざるを得ない。
 我々は、清水発展の呼び水となる一大プロジェクトとして、また、コンパクトなまちづくりや交流と賑わいの創出のためには、新庁舎、立体駐車場及び民間収益施設の一体的な整備が重要な要素であると考えている。
 このことから、これからの清水の活性化に向け、令和2年度一般会計予算の執行にあたっては、下記の事項に十分留意して取り組まれるよう、強く求めるものである。



1 新清水庁舎整備にあたっては、新清水庁舎建設基本計画と事業推進の現状との相違に対する危機意識を強く持ち、事業を進めること。
2 新清水庁舎建設基本構想及び基本計画を確実に実行するべく、新庁舎建設予定地における、同一敷地内への民間収益施設の誘致について、市は、令和2年9月定例会までに具体的な方針を示すこと。
3 民間収益施設が誘致されるまでの間、清水駅周辺の賑わい創出を先送りせず、誘致予定の土地の暫定的な利活用も含め、引き続き清水駅周辺の活性化に取り組むこと。
以上決議する。