まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

思わぬ落とし穴 島田市の災害がれき=木屑にコンクリ片で溶融中止

2012年05月24日 | ニュース・関心事
放射能汚染への不安と早期復興支援の善意がぶつかり合い、脱原発市民活動の分裂
をもたらしているともいえる災害廃棄物の広域処理。いったんは広域処理サイドの強引な押し切りで事態は収束するかと思われたところに、とんだ「落とし穴」。

... 反対派も賛成派も予想外の展開となった島田市の本格溶融の緊急停止。一方、環境省は、宮城・岩手県の処理量が見直され、広域処理分401万tは岩手120万t、宮城127万t、計247万tに減量、しかしこれまで通り広域処理を進めると発表。

この際、放射性物質による健康被害の放射線学の基礎的知識や現地処理の遅れの原因や仮説焼却施設の本格稼動の見通し、バグフィルター99.99%吸収説や最終処分場の放射性物質のずさんな管理など徹底した対話姿勢が必要ではないでしょうか。

5月31日自治体議員政策情報センターは「国ー地方」政策研究会のテーマとして災害がれきの広域処理を取り上げます。木村真三さん(独協医科大学准教授)を講師に基礎的放射線学やこの間の論点はどこにあるのか、徹底討論を行います。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120524-00000003-mailo-l22

東日本大震災:島田市、がれき焼却中止 住民、憤りあらわ「一瞬にして駄目に」 /静岡
毎日新聞 5月24日(木)10時29分配信

 島田市で23日に焼却が始まった震災がれきの本格受け入れ。桜井勝郎市長は「やっとここまできたか」と達成感をにじませた。しかしその直後、木材チップに限ると取り決めたがれきの中から、コンクリート片が見つかるトラブルに見舞われた。対応を検討した市と県は、原因究明と住民の理解が得られるまで焼却中止を決定。地元住民は「一生懸命やったことが、一瞬にして駄目になった」と憤りをあらわにした。【山本佳孝】
 この日午前10時45分ごろ、大勢の報道陣が待ち構える中、同市伊太の処理施設「田代環境プラザ」に震災がれき2トンを詰めたコンテナがトラックで運び込まれた。
 桜井市長は「他の市が試験焼却をするなど連動してくれて良かった。岩手県の木材チップがなくなるまで支援していきたい」と語った。がれきは午後3時過ぎ、一般ゴミと混ぜられた状態で、クレーンで溶融炉に投入され、焼却を開始した。
 しかし、30分後。4基目のコンテナの中から約70キロのコンクリート塊(縦25センチ、横60センチ、高さ18センチ)や小石の混入が発見された。
 市は3基目までの計約6トンのがれきを予定通り焼却。同市伊太地区の佐藤博海・自治会長(73)は「大変憤りを感じる。混入の原因が究明されるまで、焼却を中止してほしい」と要望し、市と県は4、5基目の残り4トンの焼却を、混入の原因が判明するまで延期することにした。
 仮置き場の木材チップを積む際に混入した可能性があるという。
 ◇受け入れ広がり不透明 処分場の確保が課題に
 島田市の震災がれきの受け入れをきっかけに、県内の他の市にも受け入れへの動きが活発化してきている。ただ焼却灰を埋め立てる最終処分場の確保の問題が課題として残っており、今後の広がりは不透明だ。
 県が4月に公表した試験焼却の事前調査によると、条件付きで実施可能とした多くの自治体が最終処分場の確保を条件に挙げた。県によると、自治体の多くは最終処分場の容量に限界があり、県外の民間業者に処分を委託しているのが現状だという。
 一般廃棄物の処分を他の自治体の民間業者などに任せる場合、自治体同士の合意が必要となる。
 国は「市町に出向き(処分場への受け入れへの)理解を要請している」としているものの、要請に強制力はない。また、細野豪志環境相は昨年12月、最終処分場の確保について「焼却灰は被災地で処分することも検討したい」と発言したが、環境省は「被災地の処分場も逼迫(ひっぱく)しており、現在は考えていない」と話す。
 富士宮市では当初、試験焼却を行う意向を表明していた。しかし同市は、焼却灰の処理を埼玉県寄居町などの民間業者に委託。寄居町の担当者は「住民との合意形成が難しい」と震災がれきの焼却灰の受け入れに難色を示し、富士宮市は試験焼却の凍結を余儀なくされている。
 県も「自治体間の調整に介入できるのであればしたいが、権限はない」と頭を悩ませている。【山本佳孝】

5月24日朝刊


第19回議会改革特別委員会 明日10:00から

2012年05月24日 | ニュース・関心事
いよいよ議会改革特別委員会での最終条例案が確定し、市民への情報公開とパブリックコメントを呼びかけます。19回に至るまでの議論や提出資料はホームページにおいても公開されています。ただ、残念なのは、何が論点であったかがわからないことです。

大方の意見でまとまった(少数意見の放置)ものが示されますが、市民からの声には真摯に対応し条例に反映することになっています。果して実際にどのような対処が生まれてくるのか。前回はウクライナ訪問で欠席しています。宮澤議員が代理出席しました。

さてどのように対処するか、ここはじっくり考えたいものです。

マイナンバー法の正式名称は?!

2012年05月23日 | ニュース・関心事
「マイナンバー法」法案の正式名称は「行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」

実に上手く名称をつけた「マイナンバー法」。税と社会保障に関わる共通番号と思っていたら、正式名称どおりの93の行政分野に関わる共通番号。反住民基本台帳ネット連絡会での勉強会の講師を務めました。2月14日に閣議決定され内閣府に付託されます。

問題点は、利用事務の拡大、情報連携の仕組みが全く規定されていない、第三者委員会と罰則、今後の民間利用、番号カードの交付(住基カード廃止)、共通番号で所得の捕捉はできない、狙いは社会保障抑制、コストと利便性、震災対策と云うデマゴギーなど。

次回勉強会は、テーマは消費税。6月5日(火)13:00 地球ハウス。参加者歓迎!

中国新聞社説 2012年2がつ15に

http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh201202150105.html

「マイナンバー」法案 懸念拭う説明足りない 期待よりも不安を覚える人の方が多いに違いない。

 赤ちゃんからお年寄りまで国民一人一人に番号を割り振り、年金などの個人情報をまとめて管理する共通番号制度の導入法案がきのう閣議決定された。

 番号そのものを「マイナンバー」と名付け、2015年1月の利用開始を目指すという。

 きめ細かい社会保障の実現につながるというのが政府のうたい文句だ。行政の効率化にもつながるだろう。半面、国民にとっては番号で管理されることへの抵抗感は大きい。個人情報の漏えいや番号の不正利用への懸念も拭えない。

 制度の骨格はできても、こうした国民の不信をどう解消していくのか。これまでの政府の説明は不十分と言わざるを得ない。

 マイナンバーは当面、医療や介護、雇用の各保険や年金などの社会保障分野、確定申告などの税務分野で使う。災害時の支援金支給にも利用するという。

 1枚のICカードが健康保険証、年金手帳、介護保険証などの役割を兼ねることになる。国民の利便性が高まる面はあるだろう。手当などの支給漏れも減ると政府は説明している。

 政府はさらに、消費税増税に伴う低所得者対策への利用も検討している。所得税の払い戻しや給付金の支給など「給付付き税額控除」を導入する際に、行政の手続きが迅速化できるかもしれない。

 民主党は09年の衆院選マニフェストで「税と社会保障制度で共通番号を導入する」とした。政府は昨年1月、番号制度創設推進本部を設けて準備してきた。

 しかし国民への浸透度はまだまだだ。昨年11月に政府が実施した世論調査で全体の8割が制度の内容を「知らない」と答えた。このまま導入されれば、混乱は避けられまい。

 8年前には旧社会保険庁の職員がタレントらの年金記録をのぞき見したことが発覚した。同様の制度を導入済みの米国などでは、本人を確認する番号として民間でも利用され、漏れたり盗まれたりした番号で被害も出ていると聞く。

 広島市で昨年夏にあった政府の番号制度シンポでも「自分の番号がどう使われるのか怖い」などの声が相次いだ。

 自民党政権時代から何度も似た制度の導入構想は持ち上がってきた。しかし、情報漏れによるプライバシーの侵害、監視社会化を懸念する声が強まり、見送られてきた経緯がある。

 対策として今回の法案は、情報の漏えいや悪用に関わった職員への罰則を設けた。行政組織などを監視する第三者機関も設置し、強い権限を持たせる。当然の措置だろうが、どこまで実効性が上がるかには疑問も残る。

 政府・与党は開会中の通常国会で法案の成立を図るという。国民の不安が払拭(ふっしょく)できていない現状からすれば、拙速は許されない。国会審議を尽くすのはもとより、時間をかけて国民に説明すべきだ。


23日、24日 山田町の木屑29トンの西ヶ谷清掃工場での試験溶融

2012年05月22日 | ニュース・関心事
本日、廃棄物政策課から西ヶ谷清掃工場での試験溶融のレクチャーを受けました。既にマスコミへの広報、安部口小学校区の自治会への説明会は終わっています。今日中に東静岡駅貨物ヤードに29t・コンテナ15基は今日までに到着しています。

明日22日8:00~午後10:00までに西ヶ谷清掃工場に運び込み、23日午前0時から試験焼却を開始します。ピットが格子状に区分けられておりその一角に木屑が運び込まれます。1回3t、10分の1の木屑と静岡市の日常ゴミ10分の9を混合して溶融化。

木屑の放射能は11Bq/kg。静岡市の日常ゴミの放射能量も測定し溶融化される放射能量総体は計算できることになります。焼却灰の放射能量、バグフィルターの煙突直前の排気ガスは測定します。バグフィルター入口の測定は環境省は費用負担せず。

静岡市が独自に測定するかどうかはまだ決まっていない、排気ガスの濃度測定は環境省が示す方法で行い原発のような厳密な測定はしないと。島田市でも不安をもたれている排気ガスとしてどれくらい放出されるかの収支は静岡市でもわかりません。

終了までマスコミ取材、地元自治体の立会いなど公開はされています。島田市は入口100Bq/kg、出口500Bq/kgを約束。静岡市は入口100Bq/kgですが、出口は日常ゴミで平均200Bq/kgという中、国は8000Bq/kgまで安全と強弁し基準を示しておりません。

大槌町分は、6月中旬に沼上清掃工場で試験焼却します。島田市の本格溶融化分は明日東静岡に到着します。静岡市は、西ヶ谷、沼上清掃工場に関わる地元自治会には説明しました。一般市民にはマスコミでの公表のみの状態です。どう思われますか。

唐瀬街道、竜南小学校そばイオン・マックスバリュで1時間で署名36人

2012年05月20日 | ニュース・関心事
<唐瀬街道、竜南小学校そばイオン・マックスバリュで1時間弱で署名36人>

セノバ・けやき通りでの県民投票署名の実験に続いて今日は地元イオン・、アックスバリュ前での署名。福島県ドッグレスキュの源平さん、エコハウスの鳥居さん、ピースネットの鈴木さん、市政ウオッチングの長嶋さん、そしてスピーカー担当の私。

人通りは街中ほどではありませんが署名の集まり36名と悪くありません。既に受任者の方は「元気が出る」、新たな受任者がみつかる、地域の専門家に出会う、おしゃべりができ、街中ステーション(エコハウス、喫茶コンテ)紹介もできます。

受任者の地域・友人つながりや職場など街頭に出なくても署名集め効果はあります。こうした街中・スーパー前での署名は署名だけでなく活性化への相乗効果が生まれます。けやき通り、イオンは毎週続けられるよう、そして瀬名地区に挑戦します。

沖縄返還から40年に語られる琉球処分(1872年)と福島処分(2011年)

2012年05月20日 | ニュース・関心事
今日のサンデモーニングの「風を読む」企画は「沖縄返還40周年」。世論調査で過去の基地縮小49%が69%に増え全面撤去19%あわせ86%が基地に異議あり。この間の政府の交付金総額10兆円越えるが沖縄の自立を阻んでいる、と。

沖縄県0,6%の面積に日本の米軍基地の74%。独立国に外国の軍隊が駐留している現実を中国や北朝鮮の脅威を理由に駐留をよしとする日本の「マヒした感覚」(寺島実郎氏)の指摘はもっとも。まさにこれは沖縄差別そのものではないか。
...
福島原発事故以降の政府の対応に「福島県民は日本国民ですか」と問うた立地自治体の首長、3月10日の郡山集会で住民の方々が叫んでいた「福島県民の棄民化ではないか」の怒りと重なります。本土報道になかった式典での抗議の中身。

40年前、私自身は学生でしたが、「沖縄返還協定粉砕!」の横断幕を掲げて東京のデモに参加したことを思い出しました。40年間、沖縄の基地の縮小は大きく変わっていない現実に学生時代からの何人もの友人の顔が浮かび胸が痛みます。

薩摩の時代から「植民地化」の様相を帯びていましたが、独立国であった琉球王国を日本政府に統合したのが1872年、これを琉球処分と呼びますが、これに重ね合わせての原発事故の政府対応を遅れを福島処分と指摘(佐高 信氏)。

沖縄の人々がアメリカ軍基地の「県外移設」と主張しているのは直接的に「本土移転」という意味でなく、この基地の存在を日本全体で考えるべき、だと理解すべき(寺島氏)。26日労政会館18:30富田英司氏語る沖縄の集いへ。

沖縄返還から40年に語られる琉球処分(1872年)と福島処分(2011年)

2012年05月20日 | ニュース・関心事
今日のサンデモーニングの「風を読む」企画は「沖縄返還40周年」。世論調査で過去の基地縮小49%が69%に増え全面撤去19%あわせ86%が基地に異議あり。この間の政府の交付金総額10兆円越えるが沖縄の自立を阻んでいる、と。

沖縄県0,6%の面積に日本の米軍基地の74%。独立国に外国の軍隊が駐留している現実を中国や北朝鮮の脅威を理由に駐留をよしとする日本の「マヒした感覚」(寺島実郎氏)の指摘はもっとも。まさにこれは沖縄差別そのものではないか。
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福島原発事故以降の政府の対応に「福島県民は日本国民ですか」と問うた立地自治体の首長、3月10日の郡山集会で住民の方々が叫んでいた「福島県民の棄民化ではないか」の怒りと重なります。本土報道になかった式典での抗議の中身。

40年前、私自身は学生でしたが、「沖縄返還協定粉砕!」の横断幕を掲げて東京のデモに参加したことを思い出しました。40年間、沖縄の基地の縮小は大きく変わっていない現実に学生時代からの何人もの友人の顔が浮かび胸が痛みます。

薩摩の時代から「植民地化」の様相を帯びていましたが、独立国であった琉球王国を日本政府に統合したのが1872年、これを琉球処分と呼びますが、これに重ね合わせての原発事故の政府対応を遅れを福島処分と指摘(佐高 信氏)。

沖縄の人々がアメリカ軍基地の「県外移設」と主張しているのは直接的に「本土移転」という意味でなく、この基地の存在を日本全体で考えるべき、だと理解すべき(寺島氏)。26日労政会館18:30富田英司氏語る沖縄の集いへ。

けやき通りでの県民投票条例署名70人!明日は唐瀬通りイオン前11:30~13:30!

2012年05月19日 | ニュース・関心事
けやき通りでの県民投票条例署名70人!明日は唐瀬通りイオン前11:30~13:30!

県内各地で「県民投票条例制定」に向けた署名活動が始まりました。まずは、セノバとけやき通りを結ぶ商店街の真ん中を通る広場での12:00~14:00。グリーンのTシャツを着た6人の請求代表者、受任者、宣伝カー、移動式テーブル、署名板用意しての署名。

セノバに向かう大勢の方々があり老若男女問わず自主的に署名をしてくれる方々が結構います。明日は、晴れたら唐瀬通りの竜南小学校入り口のイオン(元東海マート)で11:30~13:30でやります。今はメンバー3人ですが協力できる方いましたらご参加ください。

尖閣列島購入寄付金に5万6239件7億6000万

2012年05月19日 | ニュース・関心事
石原慎太郎東京都知事は、本日の定例記者会見で上記の寄付金とゆうちょ銀行への口座開設を明らかにしたとのことです。対中国との尖閣列島領有をめぐる双方のナショナリズムが石原知事の購入宣言で火に油を注いだ形になった格好です。

昨今の中国の「核心的利益」論に基づく日本やフィリピン、ベトナム含む東・南シナ海での膨張的対外政策は東アジアにおける外交的摩擦を生み出しており中国政府の自制が求められます。しかし、その「挑発」に「挑発」されるのも危険です。

というのも、薄熙来氏解任に見られる共産党内権力闘争(共青団派、太子党、上海派)とネット内民主化、台頭する軍部と経済成長格差という中国内不安定要因絡んでの尖閣列島ナショナリズムの扇動的要素が見え隠れするからです。

歴史においてナショナリズムの扇動は外交的努力の失敗と絡んで戦争へと導かれてきた事実を冷静に思い起こし、私たち自身にも自制が求められます。今年は日中国交回復40年、改めて日本人と中国人の向き合い方を考えるチャンスです。

ということからアジアを考える静岡フォーラム主催の朱建栄さん(東洋学園大学教授)講師に講演会を開催します。6月17日(日)15:00~17:00アイセル21大ホール 参加費500円 お問い合わせは054-209-5682。

http://homepage.mac.com/saito_sy/china/H180306JSchina.html

(これは2006年段階での論文で相当にふるいのですが、参考になります。尚、清水美和氏は、今年の4月にお亡くなりになりました。昨年、静岡市での政経懇話会での講演を直接に聞く機会がありました。06年以降の分析の資料もあります。欲しい方はご連絡下さい)

日中関係を冷却化させた元凶
──胡錦涛と江沢民の壮絶な権力闘争

by 斎藤吉久, SAITO Yoshihisa

 いまや「氷河期」ともたとえられる日中関係をめぐり、中国共産党の中枢で対日重視派と強硬派との壮絶な権力闘争が展開されていることが分かってきました。いわゆる靖国問題は、最初に日中の外交問題として急浮上した20年前の中曽根参拝以来、中国の国内問題としての側面がきわめて濃厚なのです。日本の政界や言論界では、昨今の日中外交冷却化の主因は「A級戦犯をまつる靖国神社」への首相参拝にあると決めつけ、参拝中止を声高に要求する主張が大手を振るっていますが、正確ではないことになります。靖国問題がいつまでも迷走を続けているのは、日本の政治家も言論人も中国政権の奥まった内情が見えないからではないでしょうか。

□対日関係を重視する胡錦涛外交の挫折
 ここ数年を振り返ってみると、「正しい歴史認識」を繰り返し強調して日中の亀裂を深めた、かの江沢民主席時代が幕を閉じ、今日の胡錦涛・温家宝体制が正式に発足した2003(平成15)年3月、中国では対日関係重視の「新思考外交」が台頭していました。

 小泉首相が3度目の靖国神社参拝を果たしたのはその2カ月前でしたが、5月にロシアで開かれた小泉・胡錦涛会談では、歴史問題を後景化させる方針が胡錦涛主席の口から直接、示され、注目を浴びました。同年夏にはチチハルの旧日本軍毒ガス漏出、珠海の日本人集団買春と事件が相次いだものの、新政権の対日重視政策は基本的には揺るぎませんでした。

 ところがその後、新外交は一年もたたずに挫折します。なぜでしょうか。中国情勢に詳しい清水美和・東京新聞編集委員の近著『中国が「反日」を捨てる日』はその背景を詳しく分析しています。

ティモシェンコ前首相をめぐるウくライナのヨーロッパでの孤立

2012年05月17日 | ニュース・関心事


毎日新聞朝刊の国際欄に「サッカー・ユーロ2012 EU議長ら観戦拒否 ウクライナ孤立 収監中の前首相 処遇に抗議}の見出し記事があります。5日間という短い期間でしたがウクライナに滞在していたこともあり、親近感を覚えます。

写真は、キエフの市役所近くのティモシェンコ氏が裁判で判決が下された建物の前で歩道ですが沢山のテントを張って長期間にわたる抗議行動を続けている支持者のテント村です。13日は日曜日で独立広場に通じている道路は歩行者天国。
...
市役所の壁には問題の「サッカー・ユーロ2012」のカウントダウンボードが置かれています。6月8日からワールドカップの次に人気高いポーランドと共催の「サッカー・ユーロ選手権」を通じてEUとの関係拡大に努めたいヤヌコビッチ大統領。

しかし、国外での病気治療を求めるティモシェンコ氏拘束にドイツやオーストリアの閣僚、ファンロンバウ欧州議会議長等の観戦拒否を表明。こう着状態が続いています。ウクライナの民主化運動はどこに向かっていくのか、関心が高まります。

空港の荷物チェックや交通違反処理めぐっていまだに「ワイロ」が存在していることを聞きましたが、ティモシェンコ氏もヤヌコビッチ氏も汚職の程度はどっちもどっちのようです。チェルノブイリの「春」は民主化運動の前進無しに進みません。