マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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続、高原法悦祭(ちゃんごかご)

2006年09月10日 08時50分36秒 | 川上村へ
ドンド、ド、ドン、ホォーッエッサィッ。


<法悦祭(ちゃんごかんご)>小泉栄治氏記聞より抜粋

始創は村上帝天徳年間、今より約1千百年前なりと、悪疫退散、作物豊穣等の祈祷のため鎮護加護の行事を昔は毎年旧盆に行いたれど、今は新暦8月7日より行ふ。

入若兄方と称する青年が出仕したが過疎化の今は各垣内当番制で執行する。

場所は元安楽寺(氏神様の隣り)で今尚続けられている。

(H18.8.15 Kiss Digtal N撮影)


高原法悦祭(ちゃんごかご)

2006年09月10日 08時47分11秒 | 川上村へ
再び御供所に集まると、太鼓を叩き伊勢音頭を高らかに唄われ、祭りの始まりが地区内に響き渡ります。

薬師堂には短冊などで飾られた色鮮やかなキリコ燈籠、惟喬親王がお渡りになられる目印といわれている日月の燈籠が供えられています。

そして薬師堂に上り再び鉦鼓を鳴らし太鼓の回り打ち。

「ホォー、エッサィッ」のかけ声にあわせて太鼓を回り打ちした後、堂内に吊るされた太鼓の櫓台を動かし大きく振り回す勇壮な祭りです。

太鼓の回り打ちを終えた8時ころ、大目付ら役員は白一色のキリコ燈籠が供えられた本殿前の舞台に座り、般若心経を三回唱え「お宮さまの盆いなし」を唱えます。

「アデ十方(ジッポウ)、三世仏、ミジ一切、ショボウサツ、ハジ八幡ノ諸所行、カイデ阿弥陀仏」と地元の人も意味が未だ判らない念仏を唱えるもので、珍しい神仏習合の祭事です。

続いて境内で太鼓を叩き、音頭取りの高らかな唄に合わせて祭文踊り等の盆踊りが始まります。

昔は夜店も出て、踊りの輪が広がり何重にもなりとても賑やかだったった話されます。

(H18.8.15 Kiss Digtal N撮影)