マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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大柳生太鼓踊り

2006年09月12日 09時21分08秒 | 奈良市(東部)へ
暑い夏夜に催される奈良市大柳生太鼓踊り。

集会所を出発した一行は、地区を練り歩き年当屋である夜支布(やぎゅう)山口神社の分神をまつる賀当屋(がとうや)のお家の庭にたどり着きます。

笛と鉦、大太鼓、歌に合わせ、8人の若者が胸の小太鼓を打ち鳴らし汗だくで踊ります。

大きく枝が開いた造花の花飾りを背中に着けて、胸の前に下げた「カッコ」と呼ばれる太鼓を叩きながら踊る、優雅で勇壮な踊りで、県の無形民俗文化財に指定されています。

大柳生には上出垣内、塔坂垣内、西垣内の三つの集落があり、今年は上出垣内が当番に当たります。

大柳生では男子が15歳になると、元服に相当する座入りがあり、年齢順に神社に登録します。

晴れて大人の仲間入りとなった大太鼓を受け持つ初参加の高校生や若者らが踊る太鼓踊り。

25戸の住民が総出で団扇をあおぎ、踊る若者の流れる汗を吹き飛ばします。

なお、背中の花飾りは垣内によって違いが見られるので三年間続けて見られることをお勧めします。

(H18.8.17 Kiss Digtal N撮影)