マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

倭恩知神社シンカン祭り

2007年10月06日 07時46分06秒 | 天理市へ
天理市海知町倭恩知神社のシンカン祭りは三日間続く。

本来は七日、八日、九日だったが、サラリーマン勤務している方が多くなり金曜から始まり日曜で終わる日程に変わった。

今日、二日目のシンカン祭は前日に作られた神饌「七色御供」と「荷いモチ」を神饌箱に入れて同神社まで行幸渡御。

大当屋に家に集まってきた神職と役員、小当屋に担ぎ手の当屋血縁者。

仕度を整えると手水で手を清めて大当屋家を出幸します。

御幣を持った役員、神職、素襖姿の大小当屋。

後方には神饌箱担ぎを従え並んで同神社まで向かいます。

到着すると境内三末社に供えて神事を待ちます。

一同が拝殿に揃うと神職の祝詞奏上、七組の神饌の献饌が行われます。

最後に大小当屋の大御幣を供えます。

大小当屋から大御幣受け取った神職は左に右に静かに振る奉幣神事。

その間、前方へ足を運んだり、後方へは後ずさりする所作に息を呑みます。

神事を終えると拝殿で車座になりスルメで直会。

陽が落ちるころ、大小当屋と巫女が再び同神社へ集って「御湯の儀」を厳粛に執り行われます。

そのあとは太鼓と銅鉦をチン、ドンと鳴らし巫女の鈴祓い神楽。

突然の雨は止んだろうか。

シンカン祭の夜は長い。

(H19. 9. 8 Kiss Digtal N撮影)