マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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南之庄歓楽寺金剛地蔵会式

2007年10月09日 07時14分14秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
二日前の12日にボタモチ籠りのあった都祁南之庄歓楽寺。

夕刻に檀家役員が手に弁当を持ってきてお堂に集まってきます。

今日14日は祭壇にズイキを供えて金剛地蔵会式の法要の日。

本尊前には高さ15cmほどのズイキを45本供えます。

檀家44軒とお寺の数だけ並べられたズイキはご住職の手作り細工もの。

まるで千体地蔵を模っているように見えます。

祭壇中央には根(子)付き巨大ズイキ。

なぜにズイキを供えるのか未だ判らんとおっしゃる住職に寺総代だが、推測するには時期的にドロイモ(ズイキ)の収穫祭と考えられる。

サツマイモやジャガイモは江戸時代に救荒植物として輸入されたもので、ドロイモ(一般的には里イモ)は日本古来からある食べ物で宮中行事で供えらていた。

当日、近隣の都祁藺生(いう)町のお寺ではみたらし団子のような小さな団子を供えるという。

この季節、ドロイモに団子(白玉団子でしょうか)とすればお月見の風習でしょうか。

とすれば芋名月とも考えられます。

なお、巨大ズイキは境内の山の上に鎮座する行者堂にも奉られます。

(H19. 9.14 Kiss Digtal N撮影)