マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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車町宮内社稲荷初午

2010年03月03日 08時00分17秒 | 大和郡山市へ
お稲荷さんの祭日として知られる旧暦二月の初午の日。

大和郡山市車町に鎮座する稲荷宮内(くない)社で初午祭礼が行われる。

矢田寺こと金剛山寺に通じる矢田街道筋に面した宮内社。

堂内には稲荷社本殿が納められている。

社には塩、魚町寄進の燈籠がみられる。

年代は未詳だがまぎれもなく北方の塩、魚町衆からの寄進だ。

宮内社の真後ろ(北側)には蛭子社があり、その真北に位置する塩町には恵比須神社がある。

北の市の塩町に対して南の市が車町。

郡山の城下町が最初にできたのが塩、魚、本町。

人口が増えるにつれ町は賑わい武家屋敷が増築される。

城下町はさらに南へ延伸して形成されていったことを物語る燈籠であろう。

祭壇に御供を供え、薬園八幡神社の宮司による神事が行われた。



この日は矢田町通自治会のみなさんがキツネうどんでもてなす。

神饌にはそのキツネうどんも供える。

自治会の声に呼び止められた通行人は社に向かって手を合わせる。

参拝者には温かいキツネうどんが振る舞われる。

雨がしとしと降り出して手も冷たい。

うどんをすすって身体はほくほく。

麺も出汁もおいしゅうございます。



28軒の矢田町通自治会がもてなすふるまいうどんは今年で7年目を迎えた。



お稲荷さんのお告げは特にないが、参拝者が喜んでくれはるので続けていると自治会長は仰った。

(H22. 2. 1 EOS40D撮影)