マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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野遊び⑧in奈良公園

2010年03月16日 07時59分52秒 | 自然観察会
今年度の最後を飾る野遊びサポーターの自然観察会。

今回は奈良公園内を探索する。

今年は下見も含めてほとんど参加できなかった。

申しわけなく思っている。

案の定、集合場所の大仏殿前交差点広場にたどり着いたらみなさんから「久しぶりですね」と声をかけられた。

どれだけ参加できなかったのか、この一言がすべてを現している。

出版やら連載記事やらとにかく忙しい。

民俗行事の取材もしなくてはならないしゆったりできる日、時間がない。

そんなことを知ってか知らずか奈良公園の鹿が寄ってきた。



「せんせいよ なにしてるんだ うちょうてんになって てんぐになってはいかんぞ」と『鹿男あおによし』のシカの声が聞こえたような気がした。

それはともかく今回の参加家族は6組で14人。

スタッフは14人だ。

集合前から野鳥を堪能していたエルモさん夫妻はアトリや池のカワセミを見ていたそうだ。



私はイカルの声を聞き、芝生で啄んでいるツグミを見てやって来た。

木枯れの時期、冬の野鳥観察は探すのは葉っぱが生い茂る時期よりも見つけやすいと、うめさんの朝礼挨拶で始まった。

ハクセキレイ、ニュウナイスズメの声がする。



かつて春日野園地の広場は春日野グランドだった。

北側には県営プールがあったというN会長。

中学生のときに県大会にやってきたそうだ。

今は面影がまったく残っていないので想像がつかない。

東屋がある池にカワセミが枝に留まっている。

そんなに遠くない。

あとで判ったことだが県新公会堂までの川筋が生活範囲だった。

空を見よ。

高い木の中に入った。

それはタカと思いきやドバトだった。

シジュウカラ、カワラヒワ、ヒヨドリが賑やかましく囀っている。

南大門にはバンドリが居るという。

夜、一回ぐらいは飛ぶ姿を見たとうめさんはいう。

ならばと地面に目を落とす。

見事なエビフライがあった。

これはバンドリが食べたマツボックリの跡。

これさえ見つかれば間違いなし。

奈良公園内を探すとよく見つかる。

それがバンドリの存在証明なのさ。

鏡池にはカルガモとカイツブリが泳いでいる。

キセキレイが飛んだ。

セグロセキレイも見たという。

これでセキレイ三種が揃った。

林の中ではシロハラは見つけにくいが、逆光の中に枝に留まっているシロハラが見つかった。

樹木の痕跡も大切な観察対象。



シカのツノアトがはっきりと残っている。

角が生え替わる秋にゴシゴシしているんだ。

コゲラ、シメ、メジロなど盛りだくさん。

これはフーランだよとO先生に言われて見上げた樹木。



花が咲く初夏のころにもう一度来てみたい。

ラストには再びカワセミが顔を見せてくれた。



奈良公園を観察するのもいい勉強になります。

(H22. 2. 7 Kiss Digtal N撮影)