マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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中山八幡神社結縁の千石万石

2010年03月21日 07時33分56秒 | 奈良市へ
式使は席に白紙を置き、華かずら(※1)と松苗を配っていく。

昆布、海苔、蜜柑、生鰯、切餅を配り終えたら洗い米を湯飲み茶碗で掬って白紙にのせる。



そのとき、「せんごく、まんごく、じゅうまんごく」と声をかけてのせる。

それに合わせておとな衆が声を合わして唱和する。

それは三回繰り返される。

神主、おとな衆、式使、当家席に繰り返される「せんごく、まんごく、じゅうまんごく」の唱和。



これで千石、万石、十万石と増えていった稲穀高、おん田の儀に続く豊作を祈る予祝の儀式であろう。

※1 押熊町の八幡神社では苗かずらと呼ばれている。

(H22. 2.11 EOS40D撮影)