マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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上・F家の民俗譚

2019年10月07日 09時27分38秒 | 明日香村へ
この日はお世話になった地域の取材地巡り。

尤も朝いちばんに伺った旧室生の下笠間は再現してもらった植え初め取材。

その流れによばれた行事食に舌鼓。

同行のカメラマンとはここで別れて宇陀市榛原の笠間に向かう。

地区の名称が同じ「笠間」というのも面白い偶然である。

笠間峠を越えて上笠間口。

次の目的地は明日香村の上(かむら)。

来月初めには田植えをされると聞いていた。

ならば水口まつりは、と思って出かけたが特有のまつりはなく、苗代田に白い幌に被せ、育苗中だった。

村では早い家もあるが、F家は遅めにしている、という。

今年のさぶらき田植えは6月の第一日曜日を予定している。

また、今年もお世話になるさぶらき取材である。

玄関軒に貼っている護符にある小さな文字が気になる。

文字は逆さ読みの”氷柱”。

もう一枚は、中央に“閉”文字を配して、その上下に“守”と“止”文字。

周囲四方は、上に北。

下は南に右が東で左は西の方位がある護符。

前年の6月11日に訪れた際に尋ねたその護符に疑問をもったから、またもや聞いたが、結局は・・・。

二上山下の近鉄電車・二上神社口駅、というから近畿日本鉄道の大阪線。

大阪・上本町駅から三重県松阪・伊勢中川駅を結ぶ路線にある駅である。

駅の所在地は奈良・葛城市加守になる。

その駅から西に向かって歩いた。

だらだら登っていけば加守神社にたどり着くが、その手前かどうかわからないが「見てくれる人」が居たという。

おばあさんがいう「見てくれる人」はおそらく祈祷師の拝み屋さんであろう。

もしかとすれば香芝市穴虫かもしれないが、護符はその人からもらったそうだ。

なんの意味を含んでいるのかわからないが、今でもここに貼っている、という。

(H30. 5.12 SB932SH撮影)