むぎの城さんぽ

日本100名城&続日本100名城を巡っています。
近頃は山城歩きもエンジョイしてます!

気賀関所(静岡県)

2017年08月04日 | 関所・宿場
気賀関所きがせきしょ
街道名姫街道
設置1601年(慶長6年)
廃止1869年(明治2年)
指定史跡
場所浜松市北区細江町気賀11560 地図

気賀の関所は箱根、今切(新居)の関所とともに江戸に対する重要拠点でした。
1605年(慶長10年)には気賀の町が大火に見舞われ、
町並みはほとんど消失しましたが関所は被災を免れました。
気賀の関所では何度も茅葺の屋根を瓦葺に改装する願いを出しましたが、
「権現様(家康)のとき茅葺であった」という理由で却下され続けてしまいました。
その後、100年以上経ってから瓦葺となり、規模と構造はほぼそのままに明治時代まで残りました。
1869年(明治2年)の関所廃止令により、ほとんどの建物が解体されましたが、
現在ではその一部が民家の屋根として残されているのみとなってしまいました。



気賀関所

右の茶屋でお茶を飲んだり、着替え体験も実施中です。
着物や甲冑を着て記念撮影が出来ます。


お抹茶

ここでは一席 300円(菓子付)をいただけます。
この日のお菓子は長野県小布施の落雁でした。お抹茶は冷茶も選べます。


冠木門(高麗門)

「東御門」、「大門」とも呼ばれ関所の出入り口にありました。
毎日明け六つ(午前6時)に開門して暮れ六つ(午後6時)に閉門しました。
家康くんと直虎ちゃんが出迎えてくれました


姫様館(気賀関所資料館)

江戸時代に公家や大名の姫様が通った東海道の裏街道は、
通称では「姫街道」と呼ばれていました。
現在「姫様道中」で使用している籠や、紀州徳川家の家来に出した食事のサンプルや、
諸道具や手形(関所通行許可証)などが展示されています。


姫籠

この姫籠は昭和62年に造られたもので、
「姫様道中」という姫様の行列を再現した伝統行事で、
姫街道を歩くというお祭りで使用する籠です。



その他、中村本陣の宿札や手形をはじめ、
関所・宿場に関連した資料が展示されています。


本番所

「本御番所」、「面御番所」とも呼ばれ通行の旅人や荷物を取り調べをしました。


御制札場
関所に関する様々な決まり事が掲げられています。


向番所

姫街道の要の関所で、入鉄砲に出女の監視を中心に通行する人や荷物の取り調べを
行なっていました。


天水桶

防火用に雨水を貯めておく桶。
気賀の町が大火に見舞われたことで火災の用心をしていたのでしょうね。


遠見番所

遠くを見張るために建てられたもので、当時上階には釣鐘が掛けてあり、
下の部屋には大砲が納められていました。


牢屋

遠見番所の中には牢屋も再現されています。


御要害堀
この堀は御関所警護のための設備で、舟で行き来する人も関所に入ることが出来るように木戸が設けられています。
また、この堀での網打等の殺生は禁じられていました。


町木戸門

この門は気賀関所西側にあって町木戸御門と呼ばれ、これより西側に気賀宿の町家が広がっていました。



井伊谷城、龍潭寺を訪れた後にドラマ館にやってきました。
気賀の町と言えばドラマの中では水に囲まれた土地のイメージでやってきましたが
船着場跡などは周囲で見られるもののテレビのセットで見るような光景とはまったく違っていて
子供に、「舟は?」などと言われました。
ドラマはドラマですからね。
でも舟が出入りしていたことは間違いないし、浜名湖もすぐ近くにあるのだから
もしかしたらドラマのような光景であったのかもしれませんね。。。

ちなみにドラマ館が設置されている間は気賀関所は無料ですので
ドラマ館に行く際はぜひこの機会に足を運んでみましょう

平成29年7月22日訪問


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写真工房

井伊谷城(静岡県)

2017年08月01日 | 百名城以外の城
井伊谷城いいのやじょう
別名
構造山城
築城者井伊共保
築城年代1010年(寛弘7年)
指定史跡
場所浜松市北区引佐町井伊谷 地図


井伊谷城は山頂に土塁を巡らせただけの単純な構造の城で、
斜面に曲輪を設けたり、堀を備えたりするような遺構があまり無かった城です。


井伊氏居館跡

大手麓にあった井伊氏の居館跡。
居館の周囲には土塁や堀が巡らされていました。
現在は引左町第四公民館が建ち、周囲は宅地化して遺構はあまり残っていません。


小野但馬守政次終篶の地

小野但馬守政次の墓と供養塔です。
井伊谷に徳政令が出され小野政次が井伊谷城を治めることになるが
井伊家は徳川家康の支援を受け、井伊谷三人衆の案内で井伊谷城を襲撃して
洞窟に逃げ隠れした政次を捕縛し、打ち首となりました。


足跡石

鬼の子供の足跡があると言われる石。
子供の足を足跡石に触れさせ鬼のように強い子に育てと祈ったそうです。


二宮神社

二宮神社の駐車スペースに車を停めて登城しました。
神社と民家の間に登城口(小道)があるのですがそこには民家の方が道にずっと椅子に座って
いらしたのでお邪魔しては悪いなと思ってその道は避けました。


天王社

ここは小野但馬守政次が祀られた社です。
わずか34日間の井伊谷城主であった小野政次の霊が出ると噂になり
但馬社を建てて供養しました。
現在はこの天王社に合祀されています。


城山公園登山道

二宮神社から延びる井伊谷城への登山道。
ここから山頂を目指します。


虎口(大手口)

この両側には帯曲輪が巡り、主郭の下を一周できるようになっています。


主郭

今年は大河ドラマの影響で沢山の人がここを訪れていることでしょう。
観光のため整備されています。


案内看板

統一感のある案内看板が設置されています。


眺望

眺め良し!です。


御所の丸

宗良親王の御所があったとされる。


井の宮石陵(いのみやせきりょう)

ここはどういう役割の場所でしょう?
宗良親王の墓跡と言われているようですがそれも定かではありません。
自然に積まれた石があり、この上に御所丸があるのでどういう使われ方をした場所なのか
説明が欲しいところです。


土塁

土塁が残っています。この一段下は帯曲輪のようになっていて
そちらからも土塁がよく見えます。


虎口

虎口から見ると土塁がわかりやすい。
帰りは元来た道ではなく、この先で分かれ道になっている図書館方面へ
下ってみたいと思います。



足元はとても歩きやすいように整備されています。
とはいえ、山城なので夏の暑い中歩くのはきつい


城山稲荷大明神

城山稲荷が見えて来ました。


休憩所

物見台にでもなっていたのでしょうか。
石垣の上に眺めの良い休憩所が設置されています。


石垣

築城当時からのものかどうかは不明ですが石垣らしい石垣がここにあります。
城山稲荷が出来た時に造られたものでしょうか…。


井伊谷城跡散策路

一般的にはこちらから登るようになっていると思われます。
こちらからであれば地域遺産センターに駐車して散策することが出来ます。


大河ドラマ「おんな城主 直虎」で話題の浜松です。
見所がいっぱいありすぎて観光しきれな~い(>_<)
この後、ドラマ館にも行ってみます!


平成29年7月22日登城


NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」 緊急特盤 鶴のうた
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SMJ