小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原城址公園の御用米曲輪跡では平成23年度から発掘調査が続いている。年に何度か現地説明会が開催されているが11月8日に第6次調査の現地説明会が行われたのでランニングの帰りに立ち寄った。 11月8日の午前9時半から午後3時まで御用米曲輪の発掘調査現場で現地説明会が開催された。今回も入口は城内弓道場横。午前11時半過ぎに訪れたが50名近くの来場者がいた。今回の現地説明会で見学できるのは小田原城側のエリアで、戦国時代後期の庭園跡や礎石建物などの遺構。歴史や考古学には疎いが、今後の整備の行方によっては埋め戻されてしまうかもしれないので毎回参加しては記録を残している。解説を聞かないと分からない遺構が多いが、切石敷きの井戸は見た目でも井戸だと分かる。深さは5m以上あるとのこと。今回の現地説明会で唯一興味をそそったのが発掘調査現場の中ほどに立っている巨石。形状からはかなり歴史のある板碑のように見える。巨石にズームして撮影。石の表面にはノミ跡のような模様がついている。調査によると、この巨石は板碑でもともとは梵字や仏像とともに文字が刻まれていたが、なんらかの理由によって削り取られたようだ。年号が刻まれていればいつの時代のものかが分かるのになんとも残念。御用米曲輪の発掘調査は来年度も継続して行われる予定で、最終的に整備されるのは5~6年先との見通しのようだ。次の現地説明会も機会があれば出かけて見たい。

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